もったいないフルーツの日 (記念日 毎月1日)

もったいないフルーツの日
制定者
株式会社ドール
対象日
毎月1日
開始年
2021年(もったいないバナナプロジェクト)
参画企業数
50社超(2024年時点)
ロス削減実績
累計約4,400トン(〜2025年7月)
農園廃棄量
年間約2.5万トン(フィリピン自社農園)

日本では年間約472万トンの食品が捨てられています。そのうち、傷やサイズの違いといった見た目の問題だけで廃棄されるフルーツは、想像以上の量にのぼります。フィリピンにある株式会社ドールの自社農園だけでも、年間約2.5万トンもの規格外バナナが発生しています。味も栄養も変わらないにもかかわらず、市場に出ることなく消えていくフルーツが確かに存在します。

そうした実態に向き合うために、株式会社ドールは「もったいないフルーツの日」を毎月1日に制定しました。「1つも無駄にしない」という意志を月の始まりに重ねた制定です。背景には2021年9月から始まった「もったいないバナナプロジェクト」があります。皮に傷がついたり、規定のサイズに満たなかったりするだけで弾かれてしまうバナナを、冷凍スライスやピューレ、パウダーなどに加工して製品へ生まれ変わらせる取り組みです。

2024年にはこの活動がさらに広がり、「もったいないフルーツアクション」として50社を超える企業が参画する共創プロジェクトへと発展しました。バナナにとどまらず、キウイやマンゴーなど複数の果物が対象に加わり、飲料・菓子・アイスクリームなど幅広い製品として市場に届けられています。2021年の開始から2025年7月までに、累計約4,400トンの食品ロス削減を達成しています。

ドールが注力したのは「値引き販売」ではなく「適正価格での流通」です。廉価品として扱うのではなく、品質は変わらないことを明確に伝えながら適正な価格で販売することで、生産者への適切な還元も確保しています。消費者が「見た目」ではなく「中身」で食べ物を選ぶ文化を根付かせようとする姿勢が、この取り組みの根幹にあります。食品ロス削減推進法が2019年に施行されて以来、国・自治体・企業のそれぞれに取り組みが求められています。毎月1日の「もったいないフルーツの日」は、制定企業の活動を知るだけでなく、自分の食の選択を見直すきっかけとして機能します。少し形が崩れたバナナ、傷のあるリンゴ——そのひとつを手に取ることが、積み重なれば大きな変化になります。