花キューピットの日 (記念日 4月13日)
- 設立日
- 1953年4月13日
- 創立メンバー
- 22人の生花業者
- 愛称命名年
- 1984年
- 現在の加盟店数
- 全国約4,000店
- 記念日認定年
- 2023年(創立70周年)
- 制定団体
- 一般社団法人JFTD
1952年、東京の生花店に一人のアメリカ兵が訪ねてきました。「遠く離れた母国の母親に花を贈りたい」という依頼でした。当時の日本に、花を遠隔地へ届ける仕組みはありませんでした。この一件が、創立者・鈴木雅晴氏を動かします。
翌1953年4月13日、22人の生花業者が集まり「日本生花商通信配達協会(JFTD)」が設立されました。アメリカではすでにFTD(Florists’ Transworld Delivery)という花の通信配達ネットワークが1910年代から普及しており、加盟店同士が電報や電話で注文を中継し合う仕組みが確立していました。鈴木氏はその仕組みを日本に根付かせようとしたのです。加盟店Aが受けた注文を、配達先に近い加盟店Bへ転送し、現地で花を手配・配達するという中継方式により、全国どこへでも花を届けられる体制が生まれました。
設立当初の加盟店はわずか22店でしたが、高度経済成長とともに花の需要は拡大しました。冠婚葬祭や贈答文化が日本社会に根付くなかで、通信配達への需要も増していきます。1960〜70年代にかけて加盟店数は急増し、全国ネットワークとしての基盤が整っていきました。戦後の生花産業は長らく地域密着型で、遠方への配達は現実的ではありませんでしたが、JFTDの中継ネットワークはその常識を変えました。
「花キューピット」という愛称が誕生したのは1984年のことです。
ギリシャ神話に登場する愛の使者クピード(キューピッド)に由来するこの名前には、花が人と人の気持ちをつなぐ使者であるというイメージが込められています。「花を贈る」という行為を愛や感謝の伝達として捉えたネーミングは消費者に広く浸透し、「花キューピット」はJFTDの事業そのものを代表するブランドとなりました。現在、加盟店は全国約4,000店にのぼり、当日配達にも対応しています。
「花キューピットの日」は、JFTDが創立70周年を迎えた2023年に日本記念日協会の認定を受けました。日付は設立日にちなんで4月13日。70年という節目に制定されたこの記念日は、花贈り文化のさらなる発展を願うとともに、22人の生花業者が始めた小さな試みが積み重ねてきた歴史を振り返る機会でもあります。
参考リンク
4月13日の他の記念日
4月13日のカレンダー情報
4月の二十四節気・雑節
- 清明(せいめい) 4月5日(日)
- 穀雨(こくう) 4月20日(月)
- 春の土用(どよう) 4月17日(金)