オイルフィルターの日 (記念日 7月10日)

自動車を運転する際に欠かせないメンテナンスの一つがオイル交換ですが、その際に同時に交換されるべき重要な部品があることをご存じでしょうか。そう、それが「オイルフィルター」です。今日は、オイルフィルターの大切さを伝える「オイルフィルターの日」について、その意義や重要性に迫りたいと思います。

オイルフィルターの日とは

「オイルフィルターの日」は、自動車のエンジンを守る小さなヒーロー、オイルフィルターの重要性を広く伝えるために制定されました。この記念日は、自動車用のオイルフィルターを製造・販売する会社が集まって構成される日本フィルターエレメント工業会が中心となって、2019年（令和元年）に認定・登録されたのです。

記念日の日付は「710」という数字を180度回転させると「OIL」と読めることから選ばれました。数字の遊び心を感じる選定方法ですが、その背後には自動車に乗るすべての人にオイルフィルターの定期的な交換の必要性を知ってもらいたいという切実な願いが込められています。

オイルフィルターは、エンジンオイルの汚れをろ過し、エンジンを清潔に保つための重要な役割を担っています。エンジンオイルは、エンジン内部の摩擦を減らし、冷却や密封、錆の防止など多くの機能を果たすため、その清潔さを保つことが非常に重要です。

しかし、オイルフィルターの交換時期を過ぎてしまうと、フィルターの機能が低下し、エンジンへの悪影響が懸念されます。適切な交換がなされないと、エンジンの寿命を縮める原因ともなりかねません。

オイルフィルターの交換時期は、車の使用状況にもよりますが、一般的にはオイル交換の際に一緒に行うのが理想的です。交換を忘れないように、次回の交換時期を記したステッカーを貼るなどの工夫も有効です。

過酷な環境下で車を使用している場合は、通常よりも早めの交換が必要となることもあります。オイルとフィルターは連動して機能するため、同時交換が望ましいのです。

エンジンは自動車の心臓部であり、その健康を保つことは車の寿命を左右します。オイルフィルターは、エンジン内部を清潔に保ち、異物が混入するのを防ぐことで、エンジンを守る盾の役割を果たしているのです。

定期的なオイルフィルターの交換は、エンジンを長持ちさせるためにも非常に重要です。これを怠ると、エンジンの潤滑不足や摩耗が進行し、最悪の場合はエンジンが故障してしまう可能性もあります。

また、オイルフィルターの適切な交換は環境保護の観点からも重要です。汚れたオイルが適切にろ過されずにエンジン内を循環することは、排出ガスの質を悪化させ、大気汚染の一因となります。

私たちの健康と地球の環境を守るためにも、オイルフィルターの交換は欠かせないメンテナンスの一つであると言えるでしょう。

オイルフィルターの重要性をより多くの人に知ってもらうためには、啓発活動が不可欠です。オイルフィルターの日は、その啓発のための大切な機会となっています。

自動車整備のプロフェッショナルだけでなく、一般のドライバーにもその重要性を理解してもらい、適切な交換が行われるようにすることが目標です。

しかし、オイルフィルターの交換が適切に行われているかは、ドライバーの意識に大きく左右されます。交換の目安を示す手段が限られているため、自発的なメンテナンスの意識を高めることが今後の大きな課題と言えるでしょう。

オイルフィルターの日を通じて、自動車のメンテナンスの重要性がより広く認識され、車を愛するすべての人がエンジンを守るための行動を取ることを願っています。