ハードコアテクノの日 (記念日 8月5日)
「ハードコアテクノ」という音楽ジャンルの名前を聞いて、どんな音を想像するだろうか。BPM(テンポ)が150から200を超えることもある超高速のビート、金属的な歪んだシンセサイザー、そして轟音のベースライン。1990年代初頭にヨーロッパとアメリカで生まれたこの音楽は、エレクトロニック・ダンス・ミュージック(EDM)の中でも最もエクストリームな部類に属している。
ハードコアテクノの起源は、1988年から1989年にかけてのイギリスやドイツのアンダーグラウンドシーンにある。当初は「テクノ」と呼ばれていたが、BPMが上昇するにつれ、より過激なサブジャンルとして独立した。オランダでは「ガバ」と呼ばれる派生ジャンルが生まれ、BPM180前後の激しいビートが特徴的だ。この「ガバ」という言葉はオランダ語のスラングで「仲間」を意味する。
8月1日がハードコアテクノの日とされているのは、1993年8月1日にオランダのロッテルダムで開催された「Thunderdome」というイベントに由来する。このイベントは数千人規模の観衆を集め、ハードコアテクノを世界的に認知させる転機となった。「Thunderdome」シリーズはその後も続き、ハードコアテクノ文化の象徴的存在となっている。
音楽的特徴としては、キックドラムの音を電子的に処理して「ガバキック」と呼ばれる独特の音を作り出す技法がある。また、サンプリングによる映画や演説の引用、ダークで工業的な雰囲気のサウンドデザインも重要な要素だ。現在もヨーロッパを中心に熱狂的なファン層を持ち、専用のフェスティバルやクラブイベントが各地で開催されている。