だじゃれの日 (記念日 9月1日)
日本では古くから言葉遊びが文化として根付いています。平安時代の「掛詞(かけことば)」は和歌の技法として洗練され、江戸時代には「地口(じぐち)」と呼ばれるだじゃれが庶民の娯楽として大流行しました。地口行灯と呼ばれる提灯に地口を書いて飾る風習まで生まれたほどで、言葉の響きを楽しむ感覚は日本人のDNAに深く刻まれていると言っても過言ではありません。そうした長い歴史の流れの中で、現代のだじゃれ文化を広めようと活動しているのが、神奈川県川崎市に事務局を置く一般社団法人・日本だじゃれ活用協会です。
だじゃれとは、音の響きが同じまたは似た言葉を使って笑いや驚きを生む「無形文化遊具」。道具いらずで、口ひとつあればすぐに使えます。
9月1日が「だじゃれの日」に選ばれたのは、もちろん語呂合わせによるものです。「ク(9)リエイティブかつイ(1)ンパクト」のある表現であること、そしてだじゃれが秘める「吸(9)引(1)力」を世の中に発信したいという思い、さらには「救(9)い(1)」を届けたいという願いまで、9と1にいくつもの意味を重ねています。まさにだじゃれの精神を体現した日付の決め方です。同協会の設立日も2014年(平成26年)9月1日であり、記念日と創立記念日が一致しているのもこだわりが感じられます。この記念日は2019年(令和元年)に一般社団法人・日本記念日協会によって正式に認定・登録されました。
だじゃれには、場の空気を和らげる力があります。会議の緊張をほぐしたり、初対面の相手との距離を縮めたりと、コミュニケーションを円滑にするツールとして侮れません。「寒い」と言われながらも、思わず笑ってしまうのがだじゃれの不思議な魅力。心にゆとりをもたらす「言葉の潤滑油」です。
9月1日はぜひ、渾身の一発を周りの人に披露してみてください。
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