浅田飴の日 (記念日 9月6日)

浅田飴の日

江戸幕府の御典医として名を馳せた漢方医・浅田宗伯。その処方を受け継いだ水飴が、明治20年(1887年)に「御薬(おんくすり)さらし水飴」として世に出ました。これが「浅田飴」の誕生です。

処方を伝えたのは、幕府の御典医を務め、維新後には大正天皇(東宮殿下)の侍医も担った浅田宗伯。漢方医学が西洋医学の台頭により衰退していく時代において「漢方最後の大家」と称された人物です。同郷の縁から堀内伊三郎へ処方を授け、その息子・初代堀内伊太郎がその名をいただき「浅田飴」として売り出しました。成分には桔梗・薬用人参・麻黄・葛根・桂皮油など、伝統的な生薬が用いられていました。

「良薬にして口に甘し」という精神のもと、135年以上にわたって愛され続けてきた浅田飴。現在の主力製品「固形浅田飴クールS」は、キキョウ・トコン・マオウ・ニンジンの4種の生薬を配合した指定第2類医薬品で、せき・たん・のどの痛みに働く鎮咳去痰薬です。大正15年から続く固形タイプの系譜を引き継いでいます。

9月6日の「浅田飴の日」は、株式会社浅田飴が制定し、一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。日付には二つの意味が込められています。一つは、風邪が流行り始める秋冬シーズンの直前であること。もう一つは、主力製品「固形浅田飴クールS」の「ク(9)ール(6)」という語呂合わせです。「せき・こえ・のどをいたわってほしい」というメッセージを、喉のケアが必要になる前に届けたいという意図が読み取れます。

「せき・こえ・のどに浅田飴」というフレーズは、世代を超えて日本人に親しまれてきたキャッチコピーです。明治の漢方処方に端を発し、現代の医薬品として進化しながらも受け継がれてきた「良薬口に甘し」の精神。9月6日はその歴史に思いを馳せるとともに、のどのケアを意識するきっかけとなる一日です。