救缶鳥の日 (記念日 9月9日)

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皆さんは「救缶鳥」という名前を耳にしたことがありますか?これは災害時に役立つ非常食の一つで、その名の通り缶詰になったパンのことです。今回は、この「救缶鳥の日」について、その成り立ちから利用される背景まで、詳しくご紹介したいと思います。

「救缶鳥の日」とは何か

救缶鳥の誕生背景

「救缶鳥の日」は栃木県那須塩原市に本社を置く株式会社パン・アキモトが制定しました。彼らが開発した「救缶鳥」は、2009年(平成21年)9月9日に誕生しました。この日が、記念日として選ばれています。

救缶鳥は、災害時の非常食としての役割を果たすために生まれた製品です。賞味期限はなんと3年間。ふわふわのパンを缶に封じ込め、いざという時の備えとして多くの人に知ってもらうことが、この記念日を制定する目的です。

また、賞味期限が残り1年となった際には、回収の案内を出し、集められた「救缶鳥」は災害に見舞われた国や地域に届けられます。この取り組みは、国際貢献としても、被災者支援としても高く評価されています。

救缶鳥の特徴と種類

救缶鳥の開発は、1995年(平成7年)の阪神淡路大震災を受けて始まりました。当時の混乱と困難を経験した人々のニーズに応える形で、安心・安全なおいしい防災備蓄パンとして誕生したのです。

特殊な製法により、パンの美味しさと柔らかさを長期間保つことに成功しています。現在では13種類ものバリエーションがあり、選択肢の豊富さも魅力の一つです。

防災意識と救缶鳥の役割

防災意識の高まりと備蓄の重要性

日本では、地震や台風など自然災害が頻繁に起こります。そのため、防災意識の高まりは非常に重要であり、備蓄食品の準備は基本中の基本です。

救缶鳥は、非常食としてだけでなく、防災意識を高めるきっかけとしても機能しています。災害時には食料の確保が困難になることが予想されるため、このような長期保存が可能な食品は、家庭においても、地域の備蓄倉庫においても必要不可欠な存在と言えるでしょう。

救缶鳥と防災教育

救缶鳥は、防災教育の場においても活用されています。子どもたちに非常食の重要性を伝え、いざという時の備えを身につけさせるための教材として、その役割を果たしているのです。

救缶鳥と社会貢献

救缶鳥を通じた国際貢献

賞味期限が迫った救缶鳥を回収し、災害地へ届ける取り組みは、国際貢献の一環としても非常に意義深いです。食料が不足している地域に対する支援として、また、日本の防災技術の一つとして世界に紹介する機会にもなっています。

株式会社パン・アキモトのこのような社会貢献活動は、企業の社会的責任(CSR)としても評価されており、ビジネスを通じて社会に貢献する姿勢が多くの人々に支持されています。救缶鳥の日は、そんな彼らの努力を称える日であるとも言えるでしょう。