メディキュットの日 (記念日 9月10日)

メディキュットの日

足首から太ももにかけて圧力を段階的に変化させることで、重力に逆らって血液やリンパ液を心臓へ押し戻す。この仕組みを一般向けに普及させた着圧ソックスが「メディキュット」です。9月10日は、「脚をキュ(9)ッと(10)ひきしめる」という語呂合わせから、メディキュットを展開するレキットベンキーザー・ジャパン株式会社が制定した「メディキュットの日」です。

メディキュットが属するブランド「ドクター・ショール」の誕生は1904年(明治37年)にさかのぼります。もともとイギリスの医療現場で使われていた弾性ストッキングをルーツとしており、着圧という概念をフットケア製品に持ち込んだパイオニア的な存在です。その技術を受け継いで生まれたサブブランドがメディキュットであり、医療用途から派生した段階圧力設計が最大の特徴となっています。

段階圧力の仕組みは、足首付近でもっとも強く締め、膝・太ももと上がるにつれて圧力を弱めていくというものです。この勾配によって、下半身に滞留しやすい静脈血やリンパ液に上向きの流れが生まれます。人体の静脈は筋肉の収縮によって血液を押し上げますが、長時間の立ち仕事やデスクワーク、飛行機内などで同じ姿勢が続くと筋ポンプ作用が低下し、脚の末端に体液がたまってむくみが生じます。段階圧力はこのポンプ作用を物理的に補助する役割を担っています。むくみの原因は姿勢だけではありません。塩分の過剰摂取による浸透圧の変化、ホルモンバランスの変動、冷えによる血管収縮なども関与します。メディキュットはこれらすべての原因に対して根本的に作用するわけではありませんが、体液の循環を補助することで、とくに物理的要因によるむくみの軽減に一定の効果があると評価されています。一般医療機器として認可されているモデルも存在し、弾性ストッキングとしての医療的根拠を持つ製品も展開されています。

「メディキュットの日」が制定された背景には、同製品のさらなるPRという目的があります。着圧ソックスの市場は国内で拡大を続けており、ドラッグストアや通販で手軽に入手できるようになりましたが、段階圧力の正しい理解はまだ十分ではない面もあります。この記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されています。