世界アルツハイマーデー (記念日 9月21日)

世界アルツハイマーデー

日本の65歳以上の認知症患者数は、2012年時点で約462万人(有病率15%)と推計されており、2025年には高齢者の5人に1人に達するとされています。その原因疾患の中でも最も多いのがアルツハイマー病で、福岡県久山町の長期追跡調査によれば、アルツハイマー病型認知症の有病率は1985年の1.5%から2012年の7.2%へと約5倍に増加しています。世界全体でも認知症患者数は5500万人以上(WHO・2021年時点)に上り、毎年約1000万人が新たに発症しています。患者の多くは低・中所得国に暮らし、介護を担う家族への支援も国際的な課題となっています。世界アルツハイマーデーは、こうした状況への理解と支援を広げることを目的に設けられた日です。

1994年9月21日、「国際アルツハイマー病協会」(Alzheimer’s Disease International:ADI)の国際会議において、患者やその家族への支援推進などを謳った宣言が採択されました。この日を毎年の記念日として位置づけ、世界各地でアルツハイマー病および関連障害への理解を広める取り組みが展開されています。9月は「世界アルツハイマー月間」とも定められており、各国で啓発活動が集中的に行われます。

日本では「認知症の人と家族の会」(旧称:呆け老人をかかえる家族の会)が中心となって活動を実施しています。記念日にあわせた講演会の開催や、全国の街頭でのチラシ配布・広報活動が各地で行われます。また、各地のお城やタワー、ランドマーク建築物がアルツハイマー病のシンボルカラーである「オレンジ色」にライトアップされ、視覚的な啓発の場ともなっています。