ブリスの日 (記念日 9月27日)

ブリスの日

洗車後にスプレーして拭き取るだけで、ガラスのような輝きを塗装面に与えるカーコーティング剤「ブリス」。その誕生のカギは、「常温でガラス繊維系ポリマーを化学結合させる」という、業界では長年「不可能」とされていた技術の実現にありました。

ブリスを開発したのは、埼玉県越谷市に本社を置く有限会社ブリスジャパンカンパニーです。同社は2001年(平成13年)9月27日に、常温硬化による化学結合の実験に初めて成功しました。この日を記念して制定されたのが「ブリスの日」です。一般社団法人・日本記念日協会にも認定・登録されており、記念日を中心に日頃の感謝を込めたキャンペーンが実施されています。

従来のカーコーティング剤の多くは、ガラス系の素材を使う場合、高温焼き付けなどの特殊な工程を必要としていました。一般ユーザーが自宅で施工できる製品でガラス繊維系ポリマーを常温で化学的に結合させることは、技術的な壁が高く、長らく実現されていなかったのです。ブリスはフッ素系ポリマー・ケイ素系ポリマー・ガラス繊維素・セルロース繊維素を組み合わせ、常温エマルジョン重合によるダブルコート構造でその壁を突破しました。

化学結合の仕組みを具体的にイメージすると、油脂系ワックスの分子がボーリングの玉ほどのサイズであるのに対し、ブリスのガラス繊維素はパチンコ球ほどの小ささです。この微細な粒子がフッ素の力を借りながら塗装面の凹凸に入り込み、互いに手をつなぐように化学的に結合します。その結果、雨水が当たっても被膜が流れず、長期間にわたって塗装面にしっかり定着し続けます。

施工方法はシンプルで、洗車して乾燥させた車体にスプレーし、柔らかいクロスで拭き取るだけです。硬化のために高温処理や長時間の養生は不要で、作業後すぐに水に濡れても問題ありません。光沢の面では、ガラス繊維素とセルロース繊維素の組み合わせがガラス質の透明な艶を生み出し、表面に薄い埃が積もった状態でも輝いて見えるほどの反射性を持ちます。また、酸化の原因となる成分を極力抑えた処方により、コーティングそのものが劣化しにくく、塗装を長期間保護する効果が続きます。

製品ラインアップはブリスの基本シリーズをはじめ、より光沢を追求した「ブリスX」、さらに高密度化した「ブリスNEO」、自己修復性を備えた「ブリスtypeRS」など複数展開されており、車の塗装状態や用途に応じて選択できます。誕生から20年以上が経った今も、手軽さと本格的なコーティング性能を両立した製品として、カーケアの定番品であり続けています。