自分でできる!時計の電池交換方法と必要な工具

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時計の電池交換ってどうやるの?
時計の電池交換は、裏ぶたの種類(ネジ式、スクリュー式、コジアケ式)に応じた工具を使って行います。電池を外し、新しい電池を正しく装着する手順を守ることが重要です。
電池交換に必要な工具は何?
電池交換にはピンセット、精密ドライバー、側開器、保持器、コジアケ、プラハンマー、チリ吹き、シリコングリス、塗布器、綿棒、電池などが必要です。

時計の電池交換 自分で

時計の電池交換を自分で行うことは、費用を節約し、DIYの楽しさを味わうための素晴らしい方法です。しかし、適切な工具と手順を理解していないと、時計を損傷させるリスクもあります。この記事では、時計の電池交換方法について詳しく説明し、必要な工具や注意点についても解説します。

電池交換に必要な工具

  • ピンセット – 時計の電池を外したり入れたりするために使用します。価格は約1000円から。
  • 精密ドライバー – 裏ぶたがネジタイプの場合や、リード板がある時に使用します。価格は約2000円から。
  • 側開器 – 裏ぶたがスクリュー式の時に使用する専門工具です。価格は約4000円から。
  • 保持器 – 側開器を使用する際に時計を固定する工具です。価格は約3000円から。
  • コジアケ – 裏ぶたがコジアケタイプの時に使用する工具です。価格は約800円から。
  • プラハンマー – コジアケに力を与える際に使用します。価格は約100円から。
  • チリ吹き – 時計の内部にたまった細かいホコリなどを吹き飛ばす工具です。価格は約800円から。
  • シリコングリス – パッキンのメンテナンスに使います。価格は約500円から。
  • 塗布器 – パッキンのメンテナンスに使います。価格は約1000円から。
  • 綿棒 – 汚れを取るのに使用します。価格は約100円から。
  • 電池 – 時計に入れる電池です。価格は約300円から。

電池交換の手順

電池交換を行う前に、まず裏ぶたの種類を確認しましょう。裏ぶたの種類には、ネジ式、スクリュー式、コジアケ式の3つがあります。

ネジ式裏ぶたの開け方

使用する工具: 精密ドライバー

  1. ネジのサイズに適したドライバーを選びます。ネジ山に対して大きすぎても小さすぎてもダメです。
  2. 垂直に力を与えながら反時計回りにネジを回します。固い場合は、力加減に注意しながら慎重に外します。

スクリュー式裏ぶたの開け方

使用する工具: 側開器、保持器

  1. 時計を保持器に正しく固定します。固定が不十分だとスリップして怪我や破損の原因になります。
  2. 側開器を広げて裏ぶたの凹みに爪をしっかりと引っ掛け、反時計回りに回します。固い場合は、ゆるめたり閉めたりを繰り返しながら慎重に外します。

コジアケ式裏ぶたの開け方

使用する工具: コジアケ、ハンマー

  1. コジアケが入る隙間や出っ張りを見つけます。必要に応じてバンドを外します。
  2. 隙間にコジアケを挿入し、テコの原理を使って開けます。隙間が狭い場合は、ハンマーで軽くたたいて隙間を広げます。

電池を外す

裏ぶたを開けたら、次に電池を外します。電池のタイプには、シンプルなタイプ、引っかけタイプ、リード板タイプの3つがあります。

シンプルなタイプの電池の外し方

使用する工具: ピンセット

  1. 電池の横部分にピンセットで力を加えながら上部に持ち上げるようにして外します。

引っかけタイプの電池の外し方

使用する工具: ピンセット

  1. 電池カバーの爪をピンセットで持ち上げて外します。

リード板タイプの電池の外し方

使用する工具: 精密ドライバー、綿棒

  1. リード板を押さえながら、精密ドライバーでネジを少しだけ緩めます。リード板が飛ばないように注意します。

電池を入れる

新しい電池を入れる際は、外した電池と同じ種類のものを使用します。電池の種類は、外した電池に書かれている数字(例: SR626SW、LR621)を確認してください。

シンプルなタイプの電池の入れ方

使用する工具: ピンセット

  1. 電池の横を接触板に押し当てながら垂直方向下向きに力を加え電池を押し込みます。

引っかけタイプの電池の入れ方

使用する工具: ピンセット

  1. 電池を入れた後にカバーを爪に引っ掛けます。

リード板タイプの電池の入れ方

使用する工具: 精密ドライバー、綿棒

  1. リード板を押さえながらスライドさせてネジに引っ掛けます。リード板を挟み込む形でネジを回して閉めます。

時計の電池交換を自分で行うメリットとデメリット

電池交換を自分で行うことには、以下のようなメリットとデメリットがあります。

メリット

  • 費用を節約できる
  • DIYの楽しさを味わえる
  • 自分の手で時計をメンテナンスする満足感

デメリット

  • 専門工具が必要で初期費用がかかる
  • 時計を損傷させるリスクがある
  • 保証が無効になる可能性がある

まとめ

時計の電池交換を自分で行うことは、適切な工具と手順を理解していれば可能です。しかし、リスクも伴うため、初めての方は慎重に作業を行い、必要に応じて専門店に依頼することも検討してください。時計の種類や状態によっては、自分での電池交換が難しい場合もありますので、その際はプロに任せることをおすすめします。

参考情報として、時計の電池交換方法について詳しく知りたい方は、時計修理ナビSKYWARD+ スカイワードプラスの記事も参考にしてください。