さくらんぼの種に含まれる毒性成分と安全な対処法を知ろう
ベストカレンダー編集部
2024年06月6日 12時51分
さくらんぼの種に含まれる毒について
さくらんぼの種には、アミグダリンという成分が含まれています。アミグダリンは体内で分解されるとシアン化水素という有害物質に変わり、頭痛やめまい、嘔吐などの症状を引き起こす可能性があります。
このため、さくらんぼの種は基本的に食べない方が安全です。誤って種を飲み込んでしまった場合でも、体内で分解されずにそのまま排出されるため、通常は問題ありません。しかし、種を噛んでしまうと毒性が発生するため、注意が必要です。
以下の表は、さくらんぼの種に含まれるアミグダリンの影響についてまとめたものです。
影響 | 症状 |
---|---|
軽度 | 頭痛、めまい、あくび |
中度 | 吐き気、嘔吐 |
重度 | 呼吸困難、混乱 |
さくらんぼの種を食べてしまったときの対処法
さくらんぼの種を誤って飲み込んでしまった場合、特に子供の場合は注意が必要です。体が小さいため、少量でも違和感を感じやすく、喉に詰まるリスクもあります。
もし子供が種を飲み込んでしまった場合、喉に詰まらずに完全に飲み込んでいるならば、まずは落ち着いて様子を見てください。そのままの種は消化されずに便とともに排出されます。
以下のリストは、さくらんぼの種を飲み込んでしまった場合の対処法をまとめたものです。
- 冷静に様子を見守る
- 大量の水分を摂取する
- 食物繊維を多く含む食事を摂る
- 体調不良が見られた場合は医療機関を受診する
さくらんぼの種から実を育てることはできるか?
さくらんぼの種を植えて実を育てることは可能ですが、非常に難しいです。さくらんぼの樹は病気に弱く、生育しづらい特性があります。そのため、ほとんどの農園では台木に接木して栽培しています。
また、さくらんぼは単体では受粉せず、実をつけるためには相性の良い別の品種を同時に育てる必要があります。これにより、家庭でさくらんぼの樹を単体で育て、実をつけるというのは現実的ではありません。
しかし、さくらんぼの種から発芽させることは可能です。以下は、家庭でさくらんぼの種を発芽させる方法です。
- さくらんぼの種をラップで包み、冷蔵庫の野菜室で約2ヶ月保存する
- 保存した種をプランタに植える
- 適度に水やりをして乾燥しないようにする
この方法で、さくらんぼの種は芽を出す可能性があります。実をつけるのは難しいですが、葉っぱを観賞用として育てるのも楽しみの一つです。
最後に、さくらんぼの種に関するいくつかの事実を以下にまとめます。
- さくらんぼの種にはアミグダリンという毒性成分が含まれている
- 誤って飲み込んでも通常は問題ないが、噛むと毒性が発生する
- 種から実を育てるのは難しいが、発芽させることは可能
さくらんぼは美味しい果物ですが、その種には注意が必要です。正しい知識を持って、安心してさくらんぼを楽しんでください。
参考情報: さくらんぼの種 致死量