傷病手当金の計算方法と申請手順を徹底解説!

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傷病手当金って何?
傷病手当金は、業務外の病気やケガで働けなくなった場合に、健康保険から支給される手当金です。生活費を補助するための制度で、会社員や公務員が対象です。
傷病手当金の計算方法は?
傷病手当金は、直近12ヵ月の標準報酬月額を平均した金額を30で割り、それに2/3を掛けた金額が1日あたりの支給額となります。

傷病手当金の計算方法

傷病手当金は、業務外の病気やケガで働けなくなった場合に、健康保険から支給される手当金です。この記事では、傷病手当金の計算方法、支給条件、支給期間、そして申請方法について詳しく解説します。

傷病手当金とは?

傷病手当金は、病気やケガで仕事を休むことになった場合に、生活費を補助するための制度です。健康保険に加入している会社員や公務員が対象で、パートやアルバイトでも勤務先の健康保険に加入していれば申請が可能です。

ただし、自営業者やフリーランスが加入する国民健康保険には原則として傷病手当金はありません。また、被扶養者も対象外です。

支給される傷病手当金の計算方法

傷病手当金の支給金額は以下の計算式で算出されます。

1日あたりの傷病手当金 = 直近12ヵ月の標準報酬月額を平均した金額 ÷ 30 × 2/3

標準報酬月額とは、1ヵ月あたりの給料を1等級~50等級に区分したもので、健康保険料や厚生年金保険料を計算する際に使用されます。

例えば、直近12ヵ月分の平均標準報酬月額が26万円だった場合、1日あたりの傷病手当金は以下のようになります。

26万円 ÷ 30 × 2/3 = 5,780円

健康保険の被保険者期間が12ヵ月に満たない場合は、以下のいずれかの低い額を基礎とします。

  • 被保険者期間における標準報酬月額の平均額
  • 保険者の全被保険者の標準報酬月額の平均額

詳細はこちらのリンクから確認できます:太陽生命 – 傷病手当金の計算方法

傷病手当金の支給条件

傷病手当金を受け取るためには、以下の4つの条件をすべて満たす必要があります。

  • 業務外の事由による病気やケガの療養のための休業であること
  • 仕事に就くことができないこと
  • 連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと
  • 休業した期間について給与の支払いがないこと

これらの条件について詳しくはほけんの窓口 – 傷病手当金の支給条件をご覧ください。

傷病手当金の支給期間

傷病手当金の支給期間は、支給を開始した日から「通算して1年6か月」です。従来は支給開始日から「最長1年6か月」でしたが、2022年1月1日からは通算で1年6か月に変更されました。

これにより、途中で出勤して給与が発生するなど傷病手当金が中断する期間があった場合、その期間はカウントされず、通算で1年6か月になるまで支給されます。

傷病手当金が支給されないケース

以下のような場合には、傷病手当金が支給されないか、支給額が調整されることがあります。

  • 会社から給与が支払われている場合
  • 労災保険から休業補償給付を受けている場合
  • 障害厚生年金や障害手当金を受給している場合
  • 老齢退職年金を受給している場合

支給停止や調整の詳細については、ほけんの窓口 – 傷病手当金が支給されないケースを参考にしてください。

傷病手当金の申請方法

傷病手当金を申請するには、以下の手続きを行います。

  1. 勤務先に報告する
  2. 待期期間を完成させる
  3. 傷病手当金支給申請書の記入・添付書類の準備

申請書には、本人が記入する項目の他、担当医師や事業主が記入する箇所もあるため、漏れのないように注意が必要です。また、添付書類も必要ですので、事前に確認しておきましょう。

申請方法の詳細については、ほけんの窓口 – 傷病手当金の申請方法をご覧ください。

まとめ

傷病手当金は、病気やケガで働けなくなった場合に、生活費を補助するための重要な制度です。計算方法や支給条件、支給期間、申請方法を理解しておくことで、いざという時に迅速に対応できます。この記事を参考に、傷病手当金の制度をしっかりと把握し、必要な手続きを行ってください。