帯状疱疹の痛みはいつまで続くのか?特徴と対策を解説
ベストカレンダー編集部
2024年08月13日 14時48分
帯状疱疹の痛みはいつまで続くのか?
帯状疱疹(たいじょうほうしん)は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる疾患で、主に高齢者や免疫力が低下している人に多く見られます。帯状疱疹は、発疹が出る前に痛みや違和感を伴うことが多く、発疹が治った後も痛みが残ることがあります。この後遺症は「帯状疱疹後神経痛(PHN)」と呼ばれ、特に高齢者においてその発症率が高いことが知られています。
帯状疱疹後神経痛の特徴と症状
帯状疱疹後神経痛は、通常、発症から3か月以上続く痛みが特徴です。症状は以下のように多様です:
- 焼けるような痛み
- 電気が走るような痛み
- 鋭く刺すような痛み
- 軽い接触でも強く感じる(アロディニア)
- かゆみやしびれを伴うこともある
これらの痛みは、通常の痛みとは異なり、日常生活に支障をきたすことがあります。
痛みが続く期間
帯状疱疹後神経痛の痛みの持続期間は、年齢や個人の健康状態によって異なります。以下のデータは、研究に基づいた帯状疱疹後神経痛の持続期間に関する統計です:
年齢層 | 3か月以上痛みが続く割合 | 1年以上痛みが続く割合 |
---|---|---|
60歳未満 | 1.8% | 0% |
60-69歳 | 12% | 4% |
70-79歳 | 28% | 15% |
80歳以上 | 34% | 15% |
このデータからもわかるように、年齢が上がるにつれて痛みが長引く傾向があります。
痛みの軽減方法と治療法
帯状疱疹後神経痛の治療には、いくつかの薬物療法が用いられます。以下は一般的な治療薬です:
- プレガバリン(リリカ) – 神経の興奮を抑える効果があります。
- ミロガバリン(タリージェ) – 新しいタイプの神経痛治療薬です。
- 三環系抗うつ薬 – 痛みの伝達を遅らせる効果があります。
- セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬 – 痛みの軽減に役立ちます。
- オピオイド鎮痛薬 – 強い痛みを和らげるために用いられます。
また、生活習慣の改善やストレス管理も重要です。温めることで痛みが和らぐことが多いので、入浴や温湿布を利用することが推奨されます。
まとめ
帯状疱疹後神経痛は、発症から長期間続くことがあり、特に高齢者においてそのリスクが高まります。痛みの持続期間は個人差が大きく、早期の治療が後遺症を軽減する可能性があります。痛みが続く場合は、専門医に相談し、適切な治療法を見つけることが重要です。痛みの軽減には、薬物療法だけでなく生活習慣の見直しやストレス管理も効果的です。
詳しい情報については、以下のリンクを参照してください:ひまわり医院、福井新聞ONLINE、おおしま皮膚科。