臨月はいつから始まる？妊娠最終段階の理解を深めよう

臨月はいつから？

臨月とは、妊娠の最終段階にあたる時期で、一般的には妊娠36週から出産予定日までの1ヶ月を指します。医学的には「正期産」と呼ばれる妊娠37週0日から41週6日までの期間が含まれますが、臨月はそれよりも早い段階から始まることが多いです。臨月に入ると、妊婦健診の頻度も増え、通常は2週間に1度から1週間に1度に変更されます。

臨月の赤ちゃんの状態

臨月に入ると、赤ちゃんの成長も最高潮に達します。この時期の赤ちゃんの体重や身長は以下のようになります：

赤ちゃんはこの時期に体の機能がほぼ完成し、呼吸や嚥下の準備も整います。姿勢も変化し、出産に向けて骨盤の中に降りてくる準備をします。

臨月のママの体調変化

臨月に入ると、妊婦さんの体にもさまざまな変化が現れます。以下はよく見られる症状です：

• 便秘：子宮の大きさが腸を圧迫し、腸の動きが鈍くなるため便秘になりやすい。
• 恥骨痛・腰痛：赤ちゃんが骨盤に降りることから、恥骨や腰に痛みを感じることがある。
• 頻尿：大きくなったお腹が膀胱を圧迫し、頻繁にトイレに行く必要がある。
• 眠れない：お腹が大きくなることで寝苦しく、夜中に目が覚めることが多くなる。
• 食欲増加：赤ちゃんが降りてくることで胃の圧迫感が減り、食欲が増すことがある。

臨月の過ごし方

臨月は出産準備を整える重要な時期です。以下のポイントを参考にして、健康的に過ごしましょう：

1. 入院準備：出産はいつ起こるかわからないため、入院バッグを準備しておくことが大切です。
2. 適度な運動：ウォーキングやマタニティヨガなど、無理のない範囲で体を動かしましょう。
3. 栄養バランスの良い食事：赤ちゃんの成長に必要な栄養素をしっかり摂取し、体重管理にも気を付けます。
4. 外出時の注意：母子手帳を持参し、遠出を避け、近場での外出を心がけましょう。
5. 乳房・乳頭のケア：出産後の母乳育児に向けて、妊娠中から乳房のケアを行いましょう。

臨月の注意点

臨月にはいくつかの注意点があります。特に以下のことに気を付けましょう：

• 重い荷物を持たない：お腹に負担がかからないように注意しましょう。
• 無理な運動を避ける：体調に応じて、無理のない範囲で運動を行います。
• 旅行は控える：臨月はいつ陣痛が始まるかわからないため、遠出は避けるべきです。
• お産の兆候に注意：おしるしや破水、前駆陣痛に気を付け、異常を感じたらすぐに医療機関に相談しましょう。

臨月は出産に向けた大切な時期です。心身ともに健康を保ちながら、赤ちゃんを迎える準備を進めましょう。

参考文献: 札幌みらいクリニック, ムーニー, DNA先端医療