ぺんぺん草の魅力と別名、春の七草としての役割を探る

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ぺんぺん草って何?
ぺんぺん草はナズナの別名で、春に白い花を咲かせるアブラナ科の植物です。日本全国に分布し、七草粥にも使われます。
ぺんぺん草の別名は?
ぺんぺん草は、正式にはナズナと呼ばれ、三味線草とも呼ばれます。実の形が三角形で、遊び道具としても親しまれています。

身近な草、ぺんぺん草の魅力に迫る

ぺんぺん草は、春になると道端や野原で見かける身近な植物です。正式にはナズナと呼ばれ、アブラナ科に属する越年草です。日本全国に広く分布し、春になると小さな白い花を咲かせます。この草は、昔から日本人に親しまれており、子供たちの遊び道具としても利用されてきました。

ぺんぺん草は、実の形が三角形であることから「羊飼いの財布」という意味の英名「Shepherd’s purse」が付けられています。また、花言葉は「あなたに私のすべてを捧げる」という意味を持ち、実の形状が財布に似ていることから由来しています。

ぺんぺん草の基本情報

ぺんぺん草は、以下のような特徴を持つ植物です。

  • 科・属名: アブラナ科・ナズナ属
  • 和名: 薺(ナズナ)
  • 別名: ぺんぺん草、三味線草(シャミセングサ)
  • 英名: Shepherd’s purse
  • 原産地: 東ヨーロッパ、西アジア
  • 国内の分布: 北海道から九州にかけて広く分布
  • 開花期: 2月〜6月頃
  • 草丈: 10〜50cm

ナズナとぺんぺん草の違いとは?

ナズナとぺんぺん草は、実際には同じ植物を指します。ナズナは正式名称であり、ぺんぺん草はその愛称または通称です。日本では、ナズナという呼び名よりもぺんぺん草の方が一般的に知られています。

この草は、春に白い花を咲かせ、実が三角形の形状をしていることが特徴です。実の形が三味線のバチに似ていることから、三味線草とも呼ばれています。

ナズナの花言葉と名前の由来

ナズナの花言葉は「あなたに私のすべてを捧げる」です。この言葉は、実が三角の財布の形に見えることに由来しています。また、ナズナという名前の由来にはいくつかの説があります。例えば、春に花を咲かせた後、夏には枯れてしまうため「夏無(なつな)」という説や、愛らしい小さな花が咲くため「撫で菜(なでな)」から転訛したという説があります。

春の七草としての重要性

ぺんぺん草は、春の七草の一つとしても知られています。春の七草は、古くから日本で食用とされてきた野草で、特に1月7日に食べる七草粥に欠かせない存在です。七草粥は、健康を祈るために食べられる伝統的な料理で、ぺんぺん草はその重要な材料の一つです。

春の七草には、以下のような草が含まれています:

名称 別名 意味・由来
せり セリ 競り勝つ
なずな ぺんぺん草 撫でてケガレをはらう
ごぎょう ハハコグサ 仏様の体
はこべら ハコベ 繁栄がはびこる
ほとけのざ コオニタビラコ 仏様の円座
すずな カブ 神を呼ぶ鈴
すずしろ ダイコン ケガレがなく清廉潔白

七草粥の作り方

七草粥は、以下の手順で作ることができます:

  1. 米を洗い、浸水させておく。
  2. 鍋に水を入れ、米を加えて煮る。
  3. 柔らかくなったら、刻んだ七草を加え、さらに煮る。
  4. 塩で味を調え、完成。

ぺんぺん草の利用法と栄養価

ぺんぺん草は、食用だけでなく、薬用としても利用されています。若葉には鉄分やマンガンなどの栄養素が豊富に含まれており、健康に良いとされています。食用としては、七草粥の他にも、サラダやお浸し、炒め物などに利用されます。

また、開花期のナズナは生薬「薺菜(せいさい)」としても使用され、止血や高血圧、便秘、肝臓病などに効果があるとされています。

ぺんぺん草の遊び方

子供たちは、ぺんぺん草を使って「ペンペン」と鳴らす遊びを楽しんでいました。この遊びは、実を茎から引っ張って、でんでん太鼓のように振ることで音を楽しむものです。実を引っ張る際は、優しく引くことがポイントです。

まとめ

ぺんぺん草は、身近でありながら多くの魅力を持つ植物です。春の訪れを告げる可愛らしい花を咲かせ、七草粥の重要な材料としても知られています。さらに、栄養価が高く、遊び道具としても利用されるなど、多様な側面を持っています。ぜひ、春の訪れを感じながらぺんぺん草を楽しんでみてください。