ジュリアン・オピー作品「People 14.」用賀で常設展示開始

People 14.用賀常設展示

開催日:12月23日

People 14.用賀常設展示
どこでいつ見られるの?
用賀駅直結のGMOインターネットTOWER内ステーションアリーナで常設展示。発表日は2025年12月23日で、連絡通路から通行中でも見える位置に設置されています。
People 14.ってどんな作品?
両面LEDディスプレイを用いた縦長の立体作品で、ミニマルな人物像が都市の風景を“鏡”のように映し出し、通行人や光と相互作用して見え方が変わります。

用賀の通路に現れた現代の都市像 — ジュリアン・オピーの「People 14.」が常設展示に

GMOインターネットグループは、熊谷正寿氏が所有するジュリアン・オピーによる作品「People 14.」を、2025年の日本国際博覧会 大阪・関西万博での展示に続き、東京都世田谷区の用賀にあるGMOインターネットTOWER内ステーションアリーナへ移設し、継続展示を開始しました。移設展示は、用賀駅と同ビルをつなぐ連絡通路から見える位置に設置されており、日常の通行の中で作品と接する機会を提供します。

オピーの作品は、街を歩く見知らぬ人々をモデルに、シンプルでありながら細部を見事に捉える表現を用います。今回の移設展示により、都市を行き交う人々が日常の風景の一部として、またモニュメントのように際立つ視覚体験が用賀の駅前で見られるようになりました。

「大阪・関西万博」展示作品ジュリアン・オピー「People 14.」GMOインターネットTOWERで移設展示開始 画像 2

作品の特徴と鑑賞体験 — LEDが担うミニマリズムと都市性

People 14. は両面LEDディスプレイを用いた立体的な作品です。サイズは W 120.6 × D 24 × H 244.3 cm、2014年制作で素材は LED 両面ディスプレイとなっています。LEDを媒体とすることにより、作品は周囲の光や動きを反射し、都市の風景を鏡のように映し出すと同時に、行き交う人々を視覚的に浮かび上がらせます。

この作品はミニマルな図像表現を通じて、人物の姿勢や動き、都市における存在感を際立たせます。観覧者は単に画像を見るだけでなく、通行人や周囲の光景が作品と相互作用することで生じる視覚的レイヤーを体感できます。

「大阪・関西万博」展示作品ジュリアン・オピー「People 14.」GMOインターネットTOWERで移設展示開始 画像 3

作品情報の要点

以下は作品の公表されている主要スペックと制作背景です。仕様は展示の計画、搬入や設置の要件を理解する上での参考となります。

作品名
People 14.
アーティスト
ジュリアン・オピー Julian Opie
制作年
2014年
サイズ
W 120.6 × D 24 × H 244.3 cm
素材
LED両面ディスプレイ
作品概要
街を歩く人々の姿をミニマルな表現で描き、LEDディスプレイを用いることで都市風景を鏡のように映し出し、行き交う人々をモニュメント化する視覚体験を提供する。

展示場所と利用案内 — 用賀駅直結のステーションアリーナに常設

移設展示の設置場所は GMO インターネットTOWER内のステーションアリーナで、所在地は東京都世田谷区用賀四丁目10番1〜6号です。東急田園都市線の用賀駅に直結しており、副駅名として GMOインターネットTOWER前が付されているアクセスの良い立地です。

ステーションアリーナは駅から同ビルへつながる連絡通路から見える位置にあり、通行する人々が立ち止まらずとも視認できる設置となっています。日常生活の導線の中でアートに触れることを意図した展示配置で、地域との関係性を重視した継続的な展示です。

  • 展示場所 GMOインターネットTOWER ステーションアリーナ
  • 所在地 東京都世田谷区用賀四丁目10番1〜6号
  • アクセス 東急田園都市線 用賀駅直結(副駅名 GMOインターネットTOWER前)

展示は屋内のステーションアリーナで行われますが、両面ディスプレイの特性上、昼夜や周囲の照明状況によって見え方が変化します。視認性確保や安全面に配慮した設置が行われています。

ジュリアン・オピーとGMOインターネットグループのアート活動

ジュリアン・オピーは1958年ロンドン生まれで、イギリスを代表する現代アーティストの一人です。風景や人物の伝統的モチーフを、ピクトグラムやアニメ的な簡潔さで表現するスタイルを持ち、世界の主要美術館に作品が収蔵されています。日本国内では東京国立近代美術館や国立国際美術館、高松市などにコレクションがあるほか、近年は東京オペラシティアートギャラリー個展(2019年)など国内外での展覧会も多数あります。

オピーは美術の枠を超えた活動も行っており、Blurのアルバムジャケット制作や英国ロイヤルバレエ団、U2のステージデザインなど多岐にわたるプロジェクトを手がけてきました。浮世絵の収集家として広重や歌麿に造詣が深く、その影響が作風に現れている点も特徴です。

GMOインターネットグループの文化施策

GMOインターネットグループは「インターネットの時代は感性の時代」という考えのもと、グループ本社を GMO Gallery と名付け、オフィス内にジュリアン・オピーの作品を常設展示しています。従業員の感性や創造力を高める取り組みとして位置づけられており、一般向けには渋谷フクラスでのバンクシー展 GMOデジタル美術館 東京・渋谷の運営など、現代アートに接する機会を提供する事業を展開しています。

同グループはインターネットインフラ事業を中心に、インターネットセキュリティ、広告・メディア、インターネット金融、暗号資産といった複数事業を展開する総合インターネットグループです。グループ情報の詳細は公式サイトにて公表されています。

  1. 公式ニュースリリース https://group.gmo/news/article/9846/
  2. 熊谷コレクション オフィス展示 https://art.kumagai.com/gallery/
  3. バンクシー展 GMOデジタル美術館 https://banksy.tokyo/
  4. GMOインターネットグループ https://group.gmo/

本件に関する発表は 2025年12月23日 13時30分に行われています。発表主体は GMOインターネットグループ、代表は代表取締役グループ代表 熊谷正寿です。

展示情報の要約表と締めくくり

以下の表は、今回の移設展示に関する主要情報を整理したものです。展示場所、作品のスペック、関係者情報などを一覧化しています。記事内で触れた各種リンクや出展履歴も参考として記載しています。

項目 内容
作品名 People 14.
アーティスト ジュリアン・オピー Julian Opie
制作年 2014年
サイズ W 120.6 × D 24 × H 244.3 cm
素材 LED両面ディスプレイ
移設展示場所 GMOインターネットTOWER ステーションアリーナ
所在地 東京都世田谷区用賀四丁目10番1〜6号
アクセス 東急田園都市線 用賀駅直結 副駅名 GMOインターネットTOWER前
発表日 2025年12月23日 13時30分
発表主体 GMOインターネットグループ 代表 熊谷正寿
グループ情報 GMOインターネットグループ株式会社 東証プライム市場 証券コード 9449 本社所在地 東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー 資本金 50億円
参考リンク https://group.gmo/news/article/9846/ ほか art.kumagai.com gallery banksy.tokyo group.gmo

この記事では、ジュリアン・オピーの作品「People 14.」の大阪・関西万博での展示を経て、用賀のGMOインターネットTOWER ステーションアリーナへ移設された事実、作品の仕様と鑑賞上の特徴、展示場所とアクセス、さらにアーティストとGMOインターネットグループのアートに関する取り組みを整理して紹介しました。日常の導線に組み込まれたこの展示は、都市における作品の見え方と鑑賞者との関係を改めて提示する事例と言えます。

参考リンク: