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関西電力がパワーエックス蓄電を採用、初号案件は2026年春運用へ

蓄電システム採用

開催日:12月25日

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このサービスは誰が対象なの?
高圧または特別高圧で電力契約する法人が対象で、中小事業所から工場・物流倉庫などの大規模需要家まで幅広く導入可能です。
導入するとどんなメリットがあるの?
初期投資負担なしで導入でき、AI制御で充放電を最適化。電気代削減やピークカット、デマンドレスポンス、再エネの有効活用が期待できます。

関西電力のオンサイト蓄電池サービスに採用された背景と位置づけ

2025年12月25日付けの発表によると、株式会社パワーエックス(本社:岡山県玉野市、代表執行役社長CEO:伊藤 正裕)の蓄電システムが、関西電力株式会社(本店:大阪府大阪市北区、取締役代表執行役社長:森 望)が法人向けに提供する「蓄電池オンサイト導入サービス」に採用されました。発表は同日11時00分に行われ、採用の対象製品は中型蓄電システム「PowerX Cube 360」とコンテナ型蓄電システム「Mega Power 2700A」の2製品です。

本サービスは高圧または特別高圧の電力契約を結ぶ法人を対象とし、顧客事業所の敷地内に蓄電池を設置することで、導入時の初期投資負担を軽減して導入・運用を可能にするソリューションです。関西電力が提供する運用・制御機能を通じて、需要家側の電力コスト最適化や再生可能エネルギーの有効活用を支援することが目的とされています。

対象とする顧客層とサービスの特徴

本サービスは中小事業所から工場、物流倉庫など大規模需要家まで幅広い事業所を対象としています。高圧・特別高圧の契約条件を満たす法人が導入対象であり、事業所敷地内設置により送電ネットワーク側とは物理的に連携しながらも、現地需要に応じた運用を行います。

サービスの主な特徴としては、初期投資負担なしで導入が可能である点、設置から運用まで関西電力が一括して提供する点、さらにAIを活用した制御により需要予測と発電予測に基づく最適運用が行える点が挙げられます。これらにより、導入企業の電気代削減やピーク負荷抑制、再エネ活用の促進が期待されます。

採用された蓄電システムの仕様と国内開発・製造の意義

パワーエックスが採用された2製品は、いずれも国内で開発・製造された製品であり、現地環境や法規制に応じた設計がなされています。「PowerX Cube 360」は中型蓄電システム、「Mega Power 2700A」はコンテナ型の大型蓄電システムで、それぞれ用途や設置スケールに応じた選択が可能です。

国内設計・製造であることは、保守・運用・供給チェーンの安定性に寄与します。導入後の運用やメンテナンス、部品調達の観点からも短納期対応やトレーサビリティの確保が図りやすく、長期的な設備運用コストの低減にもつながる点が評価されています。

製品ごとの用途と設置規模

PowerX Cube 360は中小規模から中規模の事業所向けに最適化されたモジュール型の蓄電システムです。モジュール性により段階的な容量拡張が可能で、需要の変動に応じた柔軟な設計が行えます。

Mega Power 2700Aはコンテナ型で大規模需要家向けの設置に適しています。工場や大規模物流施設など、高容量の蓄電設備が求められる現場で利用される想定です。両製品ともに制御連携を前提に設計されており、運用面での柔軟性が確保されています。

関西電力のAI制御「SenaSon」との連携・期待される効果

採用された蓄電システムは、関西電力が開発したAI搭載のクラウド型制御システム「SenaSon(セナソン)」と連携して動作します。SenaSonは電力需要や太陽光発電量の予測を行い、蓄電池の充放電を最適化することで、ピークカットやデマンドレスポンス(DR)を通じて電力コスト削減を図ります。

制御システムの特徴として、クラウドベースである点、AIにより需給予測を行う点、および複数設備を横断して制御できる点が挙げられます。これにより、個別事業所での単独運用にとどまらない、広域的な電力需給の最適化に資する可能性があります。

SenaSonが担う運用機能と期待される効果

SenaSonは以下のような機能を備え、運用最適化を実施します。

  • 電力需要予測:過去実績や気象情報などを基に需要の時間変動を予測する機能。
  • 発電予測:設置した太陽光発電などの出力を予測し、蓄電池の充放電計画を作成する機能。
  • 最適化制御:経済性(電気料金基準)や設備長寿命化の観点を組み合わせた制御戦略の実行。

これらにより期待される効果は、電力ピークの抑制による需要契約容量の最適化、デマンドチャージ削減、再生可能エネルギーの出力変動吸収による有効利用率向上などです。結果として、電力コストの平準化や事業活動に伴う環境負荷の低減が見込まれます。

初号案件の詳細:共栄フード東日本工場での導入計画

パワーエックス製蓄電システムの導入に関する初号案件として、共栄フード株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:長田 務)が群馬県佐波郡玉村町に建設中の東日本工場において、PowerX Cube 360を計3台、合計容量969 kWhが導入されることが発表されました。運用開始は2026年春を予定しています。

新工場では太陽光発電システム(定格出力:1.3MW)も合わせて設置され、これらをSenaSonで統合制御することで、発電と蓄電を連携させた運用が行われます。この組み合わせにより、電力ピーク抑制やコスト平準化、再生可能エネルギーの活用拡大が想定されています。

導入スケジュールと現地での役割分担

導入のスケジュールは、機器の設置・調整・試運転を経て、2026年春に運用開始する計画です。関西電力はオンサイトサービスとして導入・運用を含むソリューションを提供し、パワーエックスは機器供給と技術サポートを行います。

共栄フード側は新工場の発電設備と蓄電設備を含めた統合運用により、工場の電力供給安定化とコスト最適化を図る役割を担います。導入後は運転データの取得を通じて制御アルゴリズムの調整や効果測定が行われる見込みです。

事業意義と協業の枠組み

今回の採用は、電力需給の地域最適化と企業の脱炭素化を支援する観点で意義があります。パワーエックスは今後、パートナー企業との協業を通じて蓄電システムの導入拡大を推進すると発表しています。導入拡大により、法人顧客における電力コストの削減や事業活動に伴う環境負荷の低減に貢献することが目指されています。

本スキームは関西電力による導入支援と、パワーエックス製蓄電池の現地展開が連携することで、導入から運用までのトータルソリューションとして機能します。企業にとっては初期投資負担を抑えつつ、再エネ導入と負荷平準化を同時に進められる点が利点です。

関連情報と参照先

関西電力の蓄電池オンサイト導入サービスならびにSenaSonに関する詳細は、関西電力の該当Webページで公表されています。導入を検討する事業者はサービス提供条件や適用範囲を参照のうえ、個別相談を行うことが想定されます。

関西電力のオンサイト蓄電池サービス
URL:https://sol.kepco.jp/chikudenchi/
SenaSon(セナソン)
URL:https://sol.kepco.jp/senason/

本記事の要点整理

以下の表は、本記事で取り上げたプレスリリースの主要項目を整理したものです。導入製品や関係各社、初号案件の設置場所・容量・スケジュールなどを網羅しています。表の後に簡潔なまとめを付します。

項目 内容
発表日 2025年12月25日 11時00分
機器サプライヤー 株式会社パワーエックス(本社:岡山県玉野市、代表:伊藤 正裕)
サービス提供者 関西電力株式会社(本店:大阪府大阪市北区、代表:森 望)
サービス名 蓄電池オンサイト導入サービス(法人向け、高圧/特別高圧契約対象)
採用製品 PowerX Cube 360(中型)、Mega Power 2700A(コンテナ型)
制御システム SenaSon(関西電力開発のAI搭載クラウド制御)
初号案件 顧客 共栄フード株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:長田 務)
初号案件 設置場所 群馬県佐波郡玉村町(東日本工場 新設)
初号案件 構成 PowerX Cube 360 ×3台(合計容量:969 kWh)、太陽光発電システム(定格出力:1.3 MW)
初号案件 運用開始予定 2026年春
期待される効果 ピークカット、デマンドレスポンスによる電気代削減、再エネ活用拡大、環境負荷の低減
関連URL https://sol.kepco.jp/chikudenchi/
https://sol.kepco.jp/senason/

上記の通り、本件は関西電力による導入支援サービスと、パワーエックス製の国内開発・製造された蓄電システムが連携する事例です。初号案件として共栄フードの東日本工場での導入が予定されており、SenaSonによる統合制御を通じて電力コスト削減や再生可能エネルギーの有効活用が見込まれます。記事はプレスリリースの内容を網羅的に整理して提示しました。