45歳からの時間哲学──佐藤優『残された時間の使い方』刊行
ベストカレンダー編集部
2025年12月26日 13:47
『残された時間』刊行
開催日:12月26日
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45歳を境に見直す「時間」の捉え方――本書が提示する逆転の発想
2025年12月26日、株式会社クロスメディア・パブリッシング(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:小早川幸一郎)は、佐藤優氏の新刊『残された時間の使い方』を刊行しました。発表日時は同日11時00分で、書籍は四六判208ページ、定価1,760円(本体1,600円+税)。ISBNは978-4-295-41172-7です。販売ページや購入リンクは出版社サイト、Amazon、楽天ブックスなどで公開されています。
本書は元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏が、自身の病気体験を契機に「残り時間」を強く意識したうえでまとめた、人生後半の生き方・働き方に関する提言書です。著者は、45歳を一つの節目と捉え、それまでの「足し算の時間」から以降の「引き算の時間」へと時間観をシフトすることを提案します。具体的な時間の取り戻し方や日常の再設計について、哲学的考察と実践的な手法を併せて示しています。
刊行の背景と基本的な立脚点
佐藤氏は現代社会を「時間泥棒」が跋扈する時代と定義し、SNSやスマホゲーム、さらには資本主義システム自体が私たちの時間を巧妙に奪っていると指摘します。労働の搾取については、マルクスの『資本論』に触れながら、単なる賃金や労働時間ではなく「持ち時間の搾取」という観点を強調し、時間を奪われる構造を鋭く分析しています。
また、著者は個人が〈自分時間〉を失う構図を構造主義的視点で解き明かし、多くの行動が他者によってコントロールされた「他者時間」であることを示します。これに対して自らの意志で選ぶ時間を増やすための具体策が、本書の主要テーマの一つです。
現代の時間泥棒を具体的に暴く――問題認識と分析
本書では、現代における時間喪失の具体的なメカニズムを明示的に列挙し、なぜ個人の時間が消耗されるのかを多角的に分析しています。SNSやスマホアプリの仕掛け、労働市場や消費文化がもたらす時間の吸引、さらにはメディアや広告の仕組みが個々人の注意を奪う仕組みまで言及しています。
この章では、抽象論に留まらず、個々人が日常で直面する具体的な事例を挙げ、それに対処するための思考の枠組みを提示します。行為が自発的かどうかを見極める視点や、他者時間と自分時間を分類する方法が示されています。
時間搾取の構造とその示唆
- 時間泥棒の主要因
- SNSやスマホゲーム、アルゴリズム設計による注意の引き付け、資本主義的消費促進の構造などを挙げ、どのようにして時間が奪われるかを説明します。
- 他者時間と自分時間
- 多くの行動が他者の期待や仕組みに従った結果であることを示し、行動を選択する主体性の回復が必要であると説きます。
45歳からの「引き算の時間」と具体的戦略
本書の中核は、45歳という節目の提示です。著者は45歳を境に人生の時間配分が質的に変化するとし、「足し算の時間」から「引き算の時間」への転換を提唱します。足し算の時間とは知識や経験を積み上げる時期であり、引き算の時間はそれらを整理し、選択的に手放すことで本当に重要なものを残す時期です。
具体的には、定年後の収入減に対する不安を希望に転じるための方法論や、住む場所と働き方の組み合わせに基づく9つのマトリクスによる生存戦略を提示しています。これらは単なる理論ではなく、個別の状況に応じた実行可能な手順を含みます。
住む場所と働き方の9つのマトリクス
著者は、居住地(都市・地方・海外など)と働き方(フルタイム、パートタイム、フリーランス等)を組み合わせた9つのケースに基づき、それぞれに適した生活設計と収入バランスの取り方を分析しています。各ケースにおいて何を残し、何を削るべきかの基準を示しています。
この指針は、具体的なライフプランの設計やリスク管理に直結する内容であり、45歳前後のキャリア設計に対して現実的な方策を与えます。
第1章から第5章までの構成
- 第1章 人生は時間泥棒との闘いである
- 第2章 残り時間を意識した人生再設計
- 第3章 「休養」と「教養」で自分時間を取り戻す
- 第4章 1日、1日が充実する時間の使い方
- 第5章 幸せになるための残り時間の使い方
章立てからも分かるように、本書は理念的な分析と実務的な手順を併せ持ち、日常的な時間管理から人生設計まで幅広くカバーしています。
休養と教養による時間の回復と実践例
佐藤氏は効率性や生産性偏重の風潮に対して、「休養」と「教養」の重要性を強調します。休養は単なる怠惰ではなく、振り返りと意味づけのために必要な時間であると位置づけられます。旧約聖書における創造の休息や、ヨゼフ・ピーパーの『余暇と祝祭』の引用を通じて、歴史的・文化的な根拠を示しています。
教養については短期的にはコスパやタイムパフォーマンスに反するように見えても、長期的には思考の幅と判断力を広げる資産になると論じます。古今東西の事例を用いて、教養の蓄積がどのように生涯の力となるかを説明します。
実践的なワークと日々の取り組み
- 日常の時間ログを取り、他者時間と自分時間を可視化する方法
- 休養を意図的に設けるリズム作りの方法
- 教養のための定期的な読書・学習ルーティン構築
これらは具体的なツールや考え方として提示され、読者が自分の生活に取り入れやすい形で整理されています。
書誌情報・著者紹介とリンク集
以下に本書の主要な書誌情報と著者情報、購入や出版社の案内をまとめます。出版社はクロスメディア・パブリッシング、発行はクロスメディアグループ株式会社です。発売日は2025年12月26日、定価は1,760円(本体1,600円+税)、体裁は四六判/208ページ、ISBNは978-4-295-41172-7です。
著者のプロフィールとしては、佐藤優氏は1960年東京都生まれ。元外務省主任分析官で作家です。同志社大学神学部卒業、同大学院神学研究科修了後、1985年に外務省に入省。英国の陸軍語学学校でロシア語を学び、在ロシア日本大使館に勤務するなど対ロシア外交に携わりました。2002年に逮捕される事件があり、その後の経歴や受賞歴を含め、多数の著書を持ちます。
購入リンクと関連URL
- 出版社書誌ページ: https://cm-publishing.co.jp/books/9784295411727/
- Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4295411728/
- 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18428024/
- クロスメディアグループ(企業サイト): https://cm-group.jp/
- クロスメディア・パブリッシング: https://cm-publishing.co.jp/
- クロスメディア・マーケティング: https://cm-marketing.jp/
こんな読者に向く一冊
- 忙しい日々に追われ、自分の時間がないと感じている人
- SNSやスマホに時間を奪われていると感じる人
- 40代を迎え、人生や働き方の再設計を考えている人
- 定年後の生活設計に不安を抱える人
- 時間管理術や生涯設計を学びたいビジネスパーソン
要点の整理
以下の表は、本記事で取り上げた本書の主要情報とポイントを整理したものです。内容の要点を俯瞰することで、本書が提供する分析と実践の対応関係を速やかに把握できます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 書名 | 『残された時間の使い方』 |
| 著者 | 佐藤優(元外務省主任分析官、作家) |
| 発売日/発表日時 | 2025年12月26日(発表:同日11時00分) |
| 価格/体裁 | 定価1,760円(本体1,600円+税)/四六判/208ページ |
| ISBN | 978-4-295-41172-7 |
| 出版社 | 株式会社クロスメディア・パブリッシング(クロスメディアグループ株式会社) |
| 主要テーマ | 45歳を境とした時間観の転換、現代の「時間泥棒」の構造分析、休養と教養による自分時間の回復、住む場所と働き方の9つのマトリクス |
| 対象読者 | 40代前後のキャリア再設計を考える人、時間管理に関心のある人、定年後の準備をする人 |
| 購入リンク | 出版社ページ、Amazon、楽天ブックス等(記事内にリンクあり) |
以上が書籍『残された時間の使い方』の刊行内容と主要なポイントの整理です。本書は時間に関する哲学的考察と実践的手法を併せ持ち、特に45歳前後で生き方や働き方の見直しを考える人にとって有用な指針を示しています。出版社および販売ページのリンクから詳細情報や購入情報を確認できます。