ベストカレンダーのロゴ ベストカレンダー

一級建築士設計製図 試験結果を徹底分析

一級建築士合格発表

開催日:12月24日

📅 カレンダーに追加:GoogleiPhone/Outlook

一級建築士合格発表
合格率ってどう変わったの?
令和7年度の設計製図試験の合格率は35.0%で、前年の26.6%から8.4ポイント上昇。受験者数11,381人に対し合格者は3,988人で、ランクI(合格)は35%でした。
今回の合否を分けたポイントは何?
図面や要点記述で法令適合の根拠を数値で示せているかが最大の分岐点。斜線や高さ制限、直通階段の歩行距離・重複区間などの明確な図示・記載が評価されました。

令和7年度 一級建築士 設計製図試験の結果と基本数値

株式会社総合資格は、2025年12月25日付で、公益財団法人 建築技術教育普及センターが12月24日に発表した「令和7年度 一級建築士 設計製図試験」の結果を分析し、報告しています。本稿では同社の分析内容を整理し、試験の数値的概況と評価項目を詳述します。

まず試験の基本数値は以下の通りです。受験者数は11,381人(前年度11,306人)、合格者数は3,988人(前年度3,010人)、合格率は35.0%(前年度26.6%)となっています。合格発表や関連情報は総合資格の案内ページでも参照可能です:https://www.shikaku.co.jp/course/1k/info/seizu-eligibility/

令和7年度 一級建築士 設計製図試験 合格発表 試験結果を徹底分析!~合否を分けた評価軸はコレだ~【総合資格学院】 画像 2

採点区分の内訳

採点結果はランクⅠ〜Ⅳの4段階で示され、ランクⅠを合格とします。ランク別の割合は次のとおりです。

  • ランクI(合格): 35.0%
  • ランクII: 1.6%
  • ランクIII: 53.7%
  • ランクIV: 9.7%

ここで「知識及び技能」とは一級建築士に必要な「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」を指します。前年度比較ではランクIIIが増加し、ランクIVは逆に減少した点が目立ちます。

令和7年度 一級建築士 設計製図試験 合格発表 試験結果を徹底分析!~合否を分けた評価軸はコレだ~【総合資格学院】 画像 3

合否を分けた評価軸――法令適合の図示と記載の重要性

総合資格の分析では、今回の合否を分けた重要な評価軸として「法令への適合を図面上で説明できているか」が挙げられています。単に計画が成立しているだけでなく、法令適合に関する数値や根拠を図面や要点記述上で明確に示すことが求められました。

具体的には高さ制限(道路斜線・隣地斜線)や避難に関する事項(直通階段に至る歩行距離や重複区間の長さ)など、数値と根拠を伴う確認事項について明確な図示・記載が必要でした。採点結果のランクIII及びランクIV該当答案には、以下のような不適合や記載不足が多く見られます。

  • 設計条件に関する基礎的な不適合:要求室・施設等の不適合や高さ制限への適合確認情報の未記載等
  • 法令への重大な不適合:直通階段に至る重複区間の長さに関する不適合等

評価基準のポイント

総合資格が参照した令和7年度の合格基準では、出題側が重視する採点ポイントと計画の要点が明確になっています。主な項目は次のとおりです。

建築計画
周辺環境・来庁者への配慮、来庁者と職員/議員等のセキュリティを踏まえた動線計画、議場や町長室等の配置と諸室との関係性が評価されます。
構造計画
採用構造(耐震・免震・制振等)の特性を踏まえた計画や議場の構造計画が評価対象です。
設備計画
省エネルギーやCO2排出量削減への配慮、発電機を用いた庁舎の機能維持(給電対象設備の選定等)が評価のポイントです。

図面と計画要点の整合性が採点上重要であり、設計図書として根拠を提示できるかどうかが合否を左右しました。

標準解答例に見られる優れた答案の特徴

総合資格が示した標準解答例①・②の共通点から、良質な答案の具体的特徴を整理します。これらは庁舎計画の基本原則を踏まえた実務的な配慮が図面上で明確に表現されている点にあります。

来庁者動線や窓口機能のアクセスが明快で、利用者に配慮した構成、夜間・土日祝日の住民交流スペースの扱い(執行部門・議会部門と切り分けた配置)、議会部門と執行部門の明確なゾーニングといった点が評価されました。

法令・設計条件への対応方法

標準解答例は法令適合の根拠を設計図書上で確認できる形で示しています。高さ制限の適合については、断面図上で道路斜線や隣地斜線の斜線勾配、算定に用いた寸法を具体的に記載して第三者が確認できるようにしています。

また、直通階段に至る歩行経路の明示、重複区間の範囲と長さを数値で示すことで避難計画の適合根拠を明確にしており、これらの表現が評価を得た要因とされています。

総合資格学院の対策・講座構成と会社情報

総合資格学院は分析に基づいた「課題ラインナップ/講座カリキュラム」を掲げ、法令・構造・設備を含めたインプット指導と、実務的なアウトプット指導(エスキス/作図/記述)を組み合わせて指導を行うとしています。令和8年度に向けた主な講座内容は次のとおりです。

令和8年度 設計製図完全合格対策コース(学科試験免除対象)は、課題発表前の実力養成講座(127.5時間:計15回)と課題発表後の課題対策講座(99時間:計11回)で構成されます。前者で作図力・計画力・時間管理力を養い、後者で当年度課題用途に特化した学習を行う構成です。

学院の指導・教材・サポート体制

同学院の特徴として、対面指導による即時の質問対応、プロ講師陣による個々の悩み解決、教務スタッフによる学習進捗管理、合格ノウハウを凝縮したオリジナル教材、段階的な作図指導と巡回確認・添削などが挙げられています。

開講講座は建築系(一級・二級建築士、構造設計一級・設備設計一級建築士、建築設備士)、施工管理系(1級・2級施工管理技士、1級土木等)、不動産系(宅建士等)、インテリア系(インテリアコーディネーター)など幅広く提供されています。詳細は公式サイトで確認できます:https://www.shikaku.co.jp/

会社概要(資料記載のまま)

以下はプレスリリースに記載された会社情報です。所在地や代表者、財務情報などが含まれます。

社名・所在地
株式会社 総合資格 東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル22階 TEL: 03-3340-2810(代)
中部拠点
株式会社 中部資格 愛知県名古屋市中区錦1-2-22 中部資格ビル TEL: 052-202-1795(代)
代表者・設立・従業員
代表取締役 佐藤 拓也 設立 1987年1月 社員数 661名
資本金・売上高
資本金(総合資格): 1億円 売上高: 140億円(2024年9月期)

また公式のSNSやチャンネルとして、X、Instagram、LINE、YouTubeの情報が案内されています。

要点の整理(本文で扱った内容の一覧)

以下の表は本稿で触れた主要項目を整理したものです。数値・日付・講座情報など、プレスリリースの内容を網羅的にまとめています。

項目 内容
プレスリリース発表日 2025年12月25日 17:00(発表は建築技術教育普及センターで2025年12月24日)
受験者数(令和7年度) 11,381人(前年度11,306人)
合格者数(令和7年度) 3,988人(前年度3,010人)
合格率(令和7年度) 35.0%(前年度26.6%)
採点区分(ランク別) ランクI:35.0%、ランクII:1.6%、ランクIII:53.7%、ランクIV:9.7%
主な不適合・不足項目 要求室・施設等の不適合/高さ制限の適合確認情報未記載/直通階段の重複区間長さ等の法令不適合
合格基準の主要ポイント 建築計画(動線・配置)、構造計画(採用構造特性)、設備計画(省エネ・発電機給電対象)等の整合性
標準解答例の特長 来庁者配慮の明快な動線、夜間利用のゾーニング、法令適合を図面で示す表現(斜線勾配・寸法・重複区間の数値表記)
令和8年度対策コース(概要) 課題発表前:127.5時間(15回)/課題発表後:99時間(11回)を組み合わせた設計製図完全合格対策コース
会社基本情報 株式会社 総合資格(本社:東京都新宿区)代表:佐藤 拓也 設立:1987年1月 社員数:661名 資本金:1億円 売上高:140億円(2024年9月期)

上表はプレスリリースに記載された全項目を網羅的に整理したものです。今回の分析からは、設計製図試験においては図面と計画要点の整合性、法令適合の根拠提示が合否を左右する重要なポイントであることが明確になりました。

本稿では株式会社総合資格の発表資料に基づき、令和7年度一級建築士設計製図試験の結果とその評価軸、標準解答例の特徴、及び同学院の次年度対策の概要を整理して伝えました。