万博のサウンドスケープをレコード化 クラファン始動
ベストカレンダー編集部
2025年12月27日 12:17
万博サウンドアーカイブ
開催期間:12月25日〜2月20日
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大阪・関西万博の「音の風景」を後世へ──プロジェクトの狙いと発足日時
2025年に開催された大阪・関西万博の会場全体を一日中包み込んでいた屋外サウンドスケープを、アナログレコードおよびCDという物理メディアとして保存・頒布するクラウドファンディングプロジェクトが、2025年12月25日から始動しました。本プロジェクトは、万博会場の屋外サウンドスケープの企画・設計・制作を担当したOsaka EXPO 2025 Soundscape Design Team(引地耕太、ブルース イケダ、川口智士、赤川純一)による共同企画で、発起団体の名称はJKD Collective 株式会社です。
発表はJKD Collective 株式会社により2025年12月27日12時00分に行われています。本プロジェクトは、万博という特定の時間・空間でのみ生成され得た「音の環境」を、将来の研究や聴取体験、文化的資産として残すことを目的としています。プロジェクト名はEXPO 2025 大阪・関西万博 サウンドスケープ アーカイブプロジェクトと定められています。
クラウドファンディング開始日と掲載プラットフォーム
クラウドファンディングはプラットフォーム「Motion Gallery」にて実施され、プロジェクトページは以下のURLで公開されています。
https://motion-gallery.net/projects/expo2025_soundscape
デザインコンセプトと会場での実装──「いのちのアンサンブル」と7つのエリア
大阪・関西万博の屋外サウンドスケープは「いのちのアンサンブル」というコンセプトのもとに設計されました。人、自然、テクノロジーといった異なる存在が響き合う「音の環境」を目指し、会場は「地・空・水・森・街・祭・命」という7つのテーマエリアに分けられました。
各エリアにはそれぞれのテーマに沿った音の設計が施され、作曲家や音響設計者が参加して時間帯や天候、会場の状況に応じて音が変化する〈生成的なサウンドスケープ〉が万博会期を通じて展開されました。固定された楽曲とは異なり、環境情報や来場者の流れと連動して変化するため、同じ瞬間の再現は困難であることが特徴です。
参加作曲家と収録予定
万博でのサウンドスケープ制作には7名の作曲家が参加しました。本プロジェクトにおいては、そのうち6名の作曲家による音源を収録予定とされています。参加作曲家の一覧は以下の通りです。
- evala
- KEIZOmachine!
- Midori Hirano
- Kuniyuki Takahashi
- Hiroshi Watanabe aka Kaito
- Masayoshi Fujita
万博参加作曲家7名のうち6名を収録予定であることが明記されており、具体的な収録者の最終決定やトラック構成は制作工程で確定次第、プロジェクトページ等で通知される見込みです。
なぜ「音」を残すのか──文化資産としての意義と既往の評価
プレスリリースは、建築や映像、グラフィックと比較して音が「記録されにくい」性質を持つ点を強調しています。空間と密接に結びつく音は、会場とともに消失しやすく、イベント終了と同時に失われがちです。本プロジェクトは、そのような一過性の体験を単なる記憶に留めるのではなく、文化的なメディアとして後世へ手渡すことを狙いとしています。
また、会場実装におけるコンセプト設計や実装手法は外部からも評価されており、2025年度の各種賞を受賞しています。具体的には2025年度グッドデザイン賞 ベスト100およびTech Direction Awards フィジカルエクスペリエンス部門 金賞の受賞歴があり、これらはデザインとテクノロジーの両面で高い評価を受けたことを示しています。
受賞関連の参照リンクは次のとおりです。
サウンドスケープの視聴と追加資料
会場で実際に鳴っていたサウンドスケープの概要や一部音源は、EXPO WORLDs Soundscapeのウェブサイトで確認できます。プロジェクトの音像や設計意図を理解するための参照先が用意されています。
視聴ページのURLは以下です。
https://expoworlds.jp/ja/sound/
クラウドファンディングの仕組み、資金使途、支援リターン
プロジェクトはMotion Gallery上で支援を募り、目標金額に達した場合のみ制作を実施する方式(All-or-Nothing)が採用されています。目標金額に達しない場合、制作は行われず、支援者の決済はすべてキャンセルされます。
クラウドファンディングの実施期間は2025年12月25日~2026年2月20日(予定)です。支援募集ページは既に公開されており、詳細は同ページで確認が可能です。
目標金額と資金の使途
本プロジェクトの目標金額は11,600,000円です。支援で得た資金は以下の制作費用に充当されます。
- 音源再編集費
- レコード製造費(マスタリング、カッティング費、レコードジャケット印刷費込み)
- CD製造費(マスタリング、CDジャケット印刷費込み)
- プロデュース費
- 進行管理
- デザイン費
- 万博協会への申請費
- 工場からの配送料
- レコード / CD梱包+配送費
- PR費用
- 万博協会へのロイヤリティ
- クラウドファンディング手数料
- その他雑費
上記の内訳はプロジェクトページに基づいており、実際の配分は最終的な資金調達状況により調整される場合があります。
リターン内容と制約
支援者への主なリターンは、限定数での音源頒布です。詳細は以下のとおりです。
- アナログレコード(2枚組):1,000組限定、価格8,000円(消費税・送料込み)
- CD(1枚):1,000枚限定、価格3,600円(消費税・送料込み)
重要な制約事項として、配送先は日本国内に限定されます。海外への配送は行われません。また、ジャケットデザインは現時点で仮のものが用いられており、最終デザインは制作過程で確定します。
目標未達成時には制作を行わず、支援者の決済はすべてキャンセルされる点も明記されています。
問い合わせ窓口と主催者
プロジェクトの主催はOsaka EXPO 2025 Soundscape Design Team(引地耕太/ブルース イケダ/川口智士/赤川純一)です。広報窓口はSoundscape Design Teamが担当しています。
- 引地耕太(広報窓口)
- Email:kou.hikichi@gmail.com
- ブルース イケダ(JKD Collective 株式会社)
- Email:bruce@jkdcollective.jp
- 川口智士
- Email:kawaguchi@zizo.ne.jp
問い合わせの際は上記の各メールアドレスを利用して、プロジェクトに関する情報提供や支援に関する質問が可能です。
要点の整理と主要データ一覧
ここまでに紹介したプロジェクトの重要な事実を表形式で整理します。制作対象、期間、目標金額、参加作曲家、受賞歴、支援方法、リターン条件などを一覧にしました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プロジェクト名 | EXPO 2025 大阪・関西万博 サウンドスケープ アーカイブプロジェクト |
| 主催 | Osaka EXPO 2025 Soundscape Design Team(引地耕太/ブルース イケダ/川口智士/赤川純一) |
| 発表・公表 | JKD Collective 株式会社、プレスリリース日:2025年12月27日 12:00 |
| クラウドファンディング開始 | 2025年12月25日(Motion Gallery 掲載) |
| 実施期間(予定) | 2025年12月25日~2026年2月20日 |
| 目標金額 | 11,600,000円(All-or-Nothing方式) |
| 制作物 | アナログレコード(2枚組/1,000組限定)、CD(1枚/1,000枚限定) |
| 価格 | レコード:8,000円(消費税・送料込み)、CD:3,600円(消費税・送料込み) |
| 配送 | 日本国内のみ(海外配送なし) |
| 収録作曲家 | evala、KEIZOmachine!、Midori Hirano、Kuniyuki Takahashi、Hiroshi Watanabe aka Kaito、Masayoshi Fujita(万博参加作曲家7名のうち6名を収録予定) |
| 受賞歴 | 2025年度グッドデザイン賞 ベスト100、Tech Direction Awards フィジカルエクスペリエンス部門 金賞 |
| 資金使途 | 音源再編集、レコード/CD製造(マスタリング等含む)、プロデュース、デザイン、申請費、配送費、PR、ロイヤリティ、手数料等 |
| クラウドファンディングページ | https://motion-gallery.net/projects/expo2025_soundscape |
| 視聴・参考 | https://expoworlds.jp/ja/sound/ |
| 問い合わせ | 引地耕太(kou.hikichi@gmail.com)、ブルース イケダ(bruce@jkdcollective.jp)、川口智士(kawaguchi@zizo.ne.jp) |
本稿では、大阪・関西万博の会場全体に展開された屋外サウンドスケープを文化資産として残すために立ち上がったクラウドファンディングプロジェクトの目的、設計思想、参加作曲家、実施スケジュール、資金計画、支援方法および問い合わせ先までを網羅的に整理しました。プロジェクトは目標金額に達した場合に制作が実施される仕組みであり、資金は音源再編集から製造・流通、各種手続きや手数料に充てられる予定です。詳細や最新情報はMotion GalleryのプロジェクトページおよびEXPO WORLDs Soundscapeの公式ページで確認できます。