松重豊主演『福島 豊』が累計100万回再生
ベストカレンダー編集部
2025年12月29日 19:06
『福島 豊』100万再生
開催日:12月29日
福島の「豊かさ」を伝える映像シリーズが100万回再生を突破
福島県が制作し、俳優の松重豊さんがプロデュース・主演を務める動画シリーズ『福島 豊(ふくしま ゆたか)』が、配信開始から約2か月で動画累計視聴回数100万回再生を達成しました。プレスリリースは2025年12月29日11時00分付で公表されており、同シリーズは福島県の多彩な食・工芸・職人の技を映像で紹介する試みとして配信されています。
本シリーズの配信は福島県公式YouTubeチャンネルおよび特設サイトで行われており、視聴者の反応は国内外で確認されています。映像を通じた地域の魅力発信という位置づけにおいて、短期間での視聴回数の到達は制作側の狙いが一定の評価を得たことを示しています。特設サイトでは映像と連動した「福島の豊かなモノ・コト」の募集企画も実施されており、視聴者参加型の取り組みが併せて進められています。
主人公『福島 豊』が巡る場所と第6話の詳報
シリーズの主人公は、松重豊さん演じる福島県立誇心館高等学校・文化祭実行委員長の『福島 豊』です。物語は文化祭を成功させるという目的のもと、彼が県内各地を巡り歩く様子を描きます。道中で出会う職人や生産者と自然体のやり取りを重ねることで、土地固有の技や食文化が浮かび上がります。劇的な演出に偏らず、静かな驚きと温かい人間関係が前面に出る作りです。
松重さんの演技は“真摯でありつつユーモアを交える”と表現され、映像内では“心の声”により静かに感動する場面が挿入されます。視聴者コメントには「福島の良さがわかる」「松重さんの良さがよく出ていて、ずっと見ていられる。」「毎度勉強になる要素あって良い」「こちらまで幸せになるようなドラマ」などが見られ、中国語での感想(繁体字)「好想吃桃子果醬…(桃のコンポートが食べてみたい)」といった反応も寄せられています。
第6話「豆大福と臼と杵」——郡山市・田村市を舞台に
2025年12月28日(日)に配信された第6話では、舞台が郡山市と田村市に移ります。エピソードの中心になるのは、けやきの良材を用い、職人の手仕事で作られる臼(うす)と杵(きね)です。映像は臼の硬さ・耐久性・粘りという機能的な特性と、その形状や仕上げに込められた職人のこだわりを丁寧に追います。
その臼と杵でつくるのが「もちもちふわふわ」の豆大福です。豆大福は熟練の技と素材の選定で生まれる極上のスイーツとして描写され、主人公・福島 豊が新たな出会いを通じて福島の“豊かさ”を再確認していくストーリーになっています。第6話は職人の手仕事と食の接点を明確に示す回であり、工芸と食文化の関係性を観察する見どころが多くあります。
- 第1話「会津木綿とスパイスカレー」
- 第2話「カヌレと畳と桃農園」
- 第3話「ラーメンと桐下駄」
- 第4話「サバの塩焼き定食と靴下」
- 第5話「イノシシ革とおにぎり」
- 第6話「豆大福と臼と杵」
制作体制と主要スタッフ・出演者のプロフィール
制作は株式会社エブリーが担当し、監修は福島県クリエイティブディレクターの箭内道彦(やない みちひこ)氏が務めています。楽曲は福島市出身のジャズギタリスト、浅利史花が手がけ、映像全体のトーンに寄与しています。松重豊さんは主演に加えてプロデュースを担当し、作品の表現方針にも深く関与しています。
出演者欄には松重豊のほか、県内各地の「福島の豊かなモノ・コト」を伝える生産者や職人らが名を連ねています。映像制作においては地元の素材や人々の語りが重視されており、地域資源を活かした撮影と演出が意図されています。特設サイト(http://fukushima-yutaka.com/)には映像のほか募集企画の案内も掲載されています。
主要人員のプロフィール
松重豊(まつしげ ゆたか):1963年1月19日生まれ、福岡県出身。映画・ドラマ・舞台で幅広く活動する俳優で、近年の出演作にNHK大河ドラマ「どうする家康」、Netflix「隣の国のグルメイト」などがある。2024年にエッセイ『たべるノヲト。』を刊行し、2025年に公開された「劇映画 孤独のグルメ」では主演・監督・脚本を務め、興行収入10億円・観客動員70万人を突破している。
箭内道彦(やない みちひこ):福島県クリエイティブディレクター、東京藝術大学教授。郡山市出身で、2015年より福島県のクリエイティブディレクターを務める。猪苗代湖ズのメンバーとしても知られる。制作全体の監修を担い、地域の見え方を整える役割を果たしている。
浅利史花:福島市出身のジャズギタリスト。楽曲制作でシリーズの音楽的な方向性を支えている。
制作会社:株式会社エブリーが映像の制作を担当し、企画・編集・配信に関わっている。
今後の配信予定と特別編の見どころ
シリーズは全9話に加えて特別編の配信が予定されています。配信スケジュールは以下の通りで、各回とも16:00配信開始の予定です。日程はプレスリリース公表時点の情報であり、今後の状況により変更される可能性がある旨が明記されています。
- 第7話:2026年1月8日(木)16:00〜
- 第8話:2026年1月22日(木)16:00〜
- 第9話:2026年2月5日(木)16:00〜
- 特別編:2026年2月19日(木)16:00〜
特別編には世界的に知られるモノクローム風景写真家、マイケル・ケンナ氏が出演予定です。ケンナ氏は1953年イギリス・ランカシャー生まれで、長時間露光と暗室での手作業プリントを特徴とする静謐なモノクロ写真で評価されています。彼の作品は世界の主要美術館に収蔵され、2022年にはフランス政府より芸術文化勲章オフィシエを受章しています。
ケンナ氏と主人公・福島 豊との出会いが、どのように福島の風景や豊かなモノ・コトを再提示するかは特別編の大きな見どころです。写真表現と映像表現の接点がどのように描かれるか、シリーズ全体の表現幅を拡張する試みとして注目されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シリーズ名 | 『福島 豊(ふくしま ゆたか)』 |
| 配信開始 | 2025年10月(配信開始から約2か月で累計100万回再生) |
| プレスリリース日 | 2025年12月29日 11:00 |
| 主演/プロデュース | 松重豊 |
| 監修 | 箭内道彦(福島県クリエイティブディレクター) |
| 楽曲 | 浅利史花(福島市出身、ジャズギタリスト) |
| 制作会社 | 株式会社エブリー |
| 累計視聴回数 | 100万回(配信開始から約2か月で到達) |
| 第6話配信日 | 2025年12月28日(日) |
| 全話構成 | 全9話+特別編 |
| 第7〜9話・特別編配信日 | 第7話:2026/1/8 16:00、 第8話:2026/1/22 16:00、 第9話:2026/2/5 16:00、 特別編:2026/2/19 16:00(変更の可能性あり) |
| 公開場所 | 『福島 豊』特設サイトおよび福島県公式YouTubeチャンネル |
| 特記事項 | 福島県立誇心館高等学校は実在しない架空の設定。特別編に写真家マイケル・ケンナ氏出演予定。 |
以上の内容は福島県からのプレスリリースに基づく報告です。シリーズは地域の職人や生産者の技と食を丁寧に描き、視聴者からの多様な反応を得ています。今後の配信スケジュールや特設サイトの募集企画の動向により、さらに新たな展開が見られる見込みです。
参考リンク: