ERPC、全リージョンでソラナの欠損ない履歴取得を開始
ベストカレンダー編集部
2025年12月30日 05:44
ERPCヒストリカル提供開始
開催日:12月30日
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ERPCが全リージョンでSolanaヒストリカルデータへの欠損ないアクセスを提供開始
ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役 CEO:川崎文武)とValidators DAO が運営するERPCは、Solana RPCにおいてヒストリカルデータ(過去履歴データ)へのアクセス提供を2025年12月30日 02時03分付の発表で正式に開始しました。本アップグレードにより、ERPCが提供するすべてのSolana RPCエンドポイントは、全リージョンで過去に遡るSolanaの履歴データへ欠損なくアクセスできる構成になりました。
本機能はERPCの既存RPCプラン利用者に対して、追加契約や特別な設定を必要とせず提供されます。運営体はELSOUL LABO B.V.およびValidators DAOであり、本発表は公式リリースとして同日付で公表されています。
課題の整理:なぜ従来のRPCでは履歴取得が難しかったのか
Solanaネットワークではデータ生成量が非常に大きく、1エポックあたり約1〜2日で約500GBのデータが生成されるという構造的特性があります。このデータは年々増加しており、RPCノードに要求されるストレージ容量やI/O性能に大きな負荷をもたらします。
一般的なRPCノードは、性能と安定性を維持するために数エポック分のみを保持する構成が主流です。具体的には、4TB前後のストレージ構成では3〜4エポック分、すなわち直近1週間程度のデータのみが保持され、それ以前のブロック、トランザクション、アカウント状態は取得時に欠損が生じることが多くありました。
従来のアーカイブ手法が直面した現実的な制約
Solanaの全履歴を確実に取得・保持するための代表的手法としてアーカイブノードの運用が知られていますが、実運用には次のような負担がありました。
- 大規模なデータコピーと長時間の初期同期が必要であること。
- 継続的に高コストの運用が要されること(特にクラウドストレージや専用サービスを利用する場合)。
- Google Cloud Bigtableなど特定クラウドに強く依存する構成は、導入時のデータ移行コストと継続的な高額運用コストが課題となること。
- クラウドへの依存は、ブロックチェーンが目指す分散性の観点からも望ましくない場合があること。
これらの制約は、オンチェーン分析、長期間の挙動検証、バックテスト、監査、研究用途といった、ヒストリカルデータを前提とするユースケースにおいて実運用上の課題となってきました。
技術的解決:Old Faithfulの導入とERPCへの統合
ERPCは、Solanaのアーカイブおよびヒストリカルデータ配信を目的に設計されたオープンソース技術であるOld FaithfulをRPC基盤に統合しました。Old FaithfulはSolanaのwarehouseノードが生成するRocksDBアーカイブを基に、Content Addressable Archives(CAR)形式の履歴アーカイブを生成・配信する仕組みを提供します。
CAR形式では各エポック、ブロック、トランザクション、Shredがコンテンツハッシュによって一意に識別されるため、取得したデータが改ざんされていないことを検証可能です。これにより信頼できない配布元から取得した場合であっても、内容の正当性を確認した上で利用できます。
ERPCでの実装と利用者が受ける恩恵
ERPCへの統合は、既存のSolana RPCインターフェースを変更することなく行われています。つまり、従来のRPCクエリをそのまま利用するだけで、欠損のない過去データが取得可能です。新たな専用APIや専用エンドポイントの追加は不要です。
本アップグレードはERPCが提供するすべてのリージョンに反映されており、リージョン間で取得可能な履歴範囲に差はありません。グローバル展開を前提とした構成においても、一貫したヒストリカルデータアクセスが可能となっています。
- 主要コンポーネント
- Old Faithful(オープンソース)、RocksDBアーカイブ、CAR形式アーカイブ。
- 配布方法
- HTTP、CDN、分散ストレージ等、複数の配布形態に対応。
- 検証機構
- コンテンツハッシュによる整合性検証により、改ざん検出が可能。
パフォーマンスの留意点と利用方法、関連情報
ヒストリカルデータは最新データと比べてデータサイズが非常に大きく、クエリ内容によっては取得に時間を要する場合があります。これはデータの性質に起因するものであり、不具合や性能劣化を示すものではありません。ERPCはこの点を理解した上で、応答時間の改善に向けた研究開発を継続しています。
具体的には、最新世代の大容量NVMeストレージを活用した構成検証を含め、ヒストリカルデータ取得時の応答時間やI/O負荷の最適化を段階的に実施していく方針です。実運用で得られた知見を元に、継続的に改善を進める計画が示されています。
利用開始の手順と公開リソース
本機能は現在ERPCプランを利用中のユーザーであれば追加手続きなしに利用可能です。アクセス開始や質問はValidators DAO公式Discordから行えます。また、ERPCの公式サイトやリリースページから詳細情報の確認とプレス素材のダウンロードが可能です。
- Validators DAO 公式 Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR
- ERPC 公式サイト: https://erpc.global/ja
- 公式リリース(関連リンク): https://labo.elsoul.nl/ja/news/2025/12/29/erpc-solana-rpc-historical-data-upgrade/
プレスリリース素材として使用されている画像ファイルのダウンロードも提供されています。カテゴリーやキーワード情報は以下の通りです。
- 提供カテゴリ
- 商品サービス / システム・Webサイト・アプリ開発 / スマートフォンアプリ
- キーワード
- Solana, ソラナ, Web3, ブロックチェーン, RPC, 仮想通貨, 暗号資産, デジタル資産, トレード, アプリ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2025年12月30日 02時03分 |
| 発表者 | ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役 CEO:川崎文武)および Validators DAO(ERPC運営) |
| 対象サービス | ERPC が提供するすべての Solana RPC エンドポイント(全リージョン) |
| 主な技術 | Old Faithful(オープンソース)統合、RocksDBアーカイブからのCAR形式配信、コンテンツハッシュによる検証 |
| ストレージ目安 | Solana: 1エポックあたり約1〜2日で約500GB生成。一般的ノード(4TB)は約3〜4エポック分(直近1週間程度)を保持する構成が多い |
| 利用条件 | 既存のERPCプラン利用者は追加手続き不要で利用可能 |
| アクセス窓口 | Validators DAO 公式 Discord(https://discord.gg/C7ZQSrCkYR) / ERPC 公式サイト(https://erpc.global/ja) |
| 関連リンク | https://labo.elsoul.nl/ja/news/2025/12/29/erpc-solana-rpc-historical-data-upgrade/ |
| 提供形態 | 追加契約不要(既存プランに含む)、全リージョン対応、従来のRPCインターフェースを維持 |
この発表により、ERPCのSolana RPCはリアルタイム用途に加えて、過去データを前提とするオンチェーン分析、履歴検証、監査、研究用途、アプリケーション挙動の長期検証など、追加のインフラ運用なしで利用可能な範囲が拡大しました。技術的にはOld FaithfulによるCAR形式のアーカイブとコンテンツハッシュによる検証を核とし、配信方法はHTTPやCDN、分散ストレージなど多様な形態に対応しています。性能面ではヒストリカルクエリの性質上取得に時間を要する場合があるため、ERPCはNVMeストレージを含む構成検証と応答時間改善のための研究開発を継続して実施する予定です。