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Nakamichi Krystal Sound Station 試作ユニットの音響実測

蔦屋家電店頭展示

開催期間:12月23日〜1月22日

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蔦屋家電店頭展示
どこで実機を試せるの?
蔦屋家電 二子玉川店で店頭展示中。期間は2025-12-23〜2026-01-22、営業時間10:00〜20:00で実機の質感や薄型振動膜の構造、試聴が可能です。
実測で分かった音の長所と注意点は?
中高域は約1kHz〜8kHzで±3dB以内の安定した線形性と200Hz以上で低歪を確認。一方100Hz以下は大振幅で歪が増える傾向があり筐体設計での改善が必要です。

150mm 平面磁界型ユニットの実測で示された特性とプロジェクト状況

Richgo株式会社が発表した、Nakamichi ブランドの平面磁界型スピーカーシステム「Krystal Sound Station」に採用された150mm 平面磁界型・プッシュプル駆動スピーカーユニットの試作機に関する音響特性評価結果を整理して報告する。今回公開されたデータは、ユニット単体の基礎性能確認を目的としたもので、筐体構造やDSP処理を含まない状態で測定された実測値である。

プロジェクトはクラウドファンディングプラットフォーム「GREEN FUNDING」で展開されており、支援総額は11,418,000円を突破している。プロジェクトページは以下のリンクから参照できる:
https://greenfunding.jp/lab/projects/9193

Nakamichi平面磁界型スピーカー「Krystal Sound Station」試作ユニットの音響特性評価結果を公開。 画像 2

測定条件と評価項目の詳細

評価はユニット単体の電気的・音響的特性を可聴帯域で確認する目的で実施され、測定距離や駆動条件、評価項目は明確に定義されている。ここでは用いられた条件と評価方法を具体的に示す。

以下は評価条件の要点である。これらは実測データの解釈に不可欠な情報であり、筐体やDSPを含まないユニット単体のデータである点に留意する必要がある。

対象ユニット
150mm 平面磁界型プッシュプル駆動スピーカーユニット(初代試作機)
測定距離
1m
駆動条件
1.41V / 2.0V
評価項目
インピーダンス特性、周波数応答、歪率(THD等)
測定範囲
可聴帯域(約20Hz〜20kHz)

測定画像は複数(画像①〜③)として公開されており、インピーダンス特性、周波数応答、歪率のそれぞれについてグラフやプロットで確認できる。

Nakamichi平面磁界型スピーカー「Krystal Sound Station」試作ユニットの音響特性評価結果を公開。 画像 3

実測データの解析:インピーダンス、周波数応答、歪率

実測データから読み取れる主要なポイントを各項目ごとに整理する。ここでは測定結果の要旨と、それが示す技術的背景について具体的に述べる。

なお、以下の解析は試作ユニット単体の結果に基づくものであり、最終製品での筐体設計やクロスオーバー、DSP処理によって特性が変化する可能性があることを踏まえる必要がある。

Nakamichi平面磁界型スピーカー「Krystal Sound Station」試作ユニットの音響特性評価結果を公開。 画像 4

インピーダンス特性

画像①で示されたインピーダンス測定の結果では、可聴帯域全体にわたって大きなピークが見られず、中心付近が約前後で、なだらかで安定した特性を示していることが報告されている。

顕著な共振挙動が確認されておらず、これはユニットとしての電気的安定性を示す指標となる。スピーカーユニット単体の設計として、ドライブ時のインピーダンス変動が小さい点は、アンプ負荷や内部保護回路の設計上も有利である。

Nakamichi平面磁界型スピーカー「Krystal Sound Station」試作ユニットの音響特性評価結果を公開。 画像 5

周波数応答(中高域の線形性)

周波数応答測定(画像②)では、約1kHz〜8kHzの中高音域において±3dB以内の安定した応答特性が確認された。これは人の声や中高域成分を含む音源の再生において、音圧分布の均一性と再現性が確保されることを意味する。

さらに10kHz以上の高域においても十分なエネルギーを維持しており、約15kHz付近で明瞭な高域成分があることが示されている。平面磁界型ユニットの特徴として、高域までの見通しの良い再生特性と繊細なディテール表現が期待される。

Nakamichi平面磁界型スピーカー「Krystal Sound Station」試作ユニットの音響特性評価結果を公開。 画像 6

歪率(THD)特性

歪率測定(画像③)の結果は、約200Hz以上の中高音域において総合歪率が非常に低い水準に抑えられていることを示している。プッシュプル駆動構造と極薄振動膜の組合せが、中高域での線形性向上に寄与していると考えられる。

一方で、約100Hz以下の低音域では、大振幅駆動時に歪率が上昇する傾向が観測されている。これは振幅依存の非線形挙動や駆動域の限界に起因する可能性があるため、低域再生の設計(筐体や駆動条件の最適化)が今後の課題となる。

店頭展示情報とユニットの技術的背景

「Krystal Sound Station」は現在、実機の店頭展示が継続中で、実際の質感や構造を確認できる機会が設けられている。展示場所と期間、営業時間などの詳細は以下の通りである。

展示は消費者が直接試聴・観察できる形で行われており、現地では実機の外観や薄型振動膜の構造などを直接確認することができる。

  • 会場:蔦屋家電 二子玉川店(二子玉川ライズ・ショッピングセンターテラスマーケット 1F・2F)
  • 期間:2025年12月23日(火)〜2026年1月22日(木)
  • 営業時間:10:00〜20:00
  • 住所:東京都世田谷区玉川1丁目14-1
  • 地図リンク:https://maps.app.goo.gl/s2zZatoac7EE2Q2t9

技術的背景としては、ユニットが以下の要素を組み合わせた点が注目される。これらは実測特性の理解に直結する重要な設計要素である。

振動膜
0.006mmという極めて薄いPET振動膜を採用。薄膜の採用は高域再生の有利性と質量の低減による応答性向上に寄与する。
磁気回路
高磁力ネオジム磁石(N48)を用いており、磁界強度を確保しつつプッシュプル駆動により両面からの駆動が可能となっている。
駆動方式
平面磁界型プッシュプル構造により、振動膜全体に駆動力が均一に分布し、非線形歪みの抑制と安定した応答特性を狙った設計である。

データの整理と要点の一覧

ここまで示した内容を主要項目ごとに表形式で整理する。表は測定条件、主要数値、店頭展示情報、技術要素など、記事内に含まれる全ての重要情報を網羅してまとめたものである。

項目 内容
プロジェクト Krystal Sound Station(GREEN FUNDINGプロジェクト)
支援総額 11,418,000円(公開時点)
プロジェクトページ https://greenfunding.jp/lab/projects/9193
対象ユニット 150mm 平面磁界型プッシュプル駆動スピーカーユニット(初代試作機)
測定距離 1m
駆動条件 1.41V / 2.0V
評価項目 インピーダンス、周波数応答、歪率(20Hz〜20kHz)
インピーダンス特性 可聴帯域全体で大きなピークなし。約4Ω付近の安定特性。
周波数応答 約1kHz〜8kHzで±3dB以内の安定応答。10kHz以上もエネルギー維持、15kHz付近で高域成分確認。
歪率 200Hz以上で低歪。100Hz以下では大振幅駆動時に歪率が上昇する傾向。
展示会場 蔦屋家電 二子玉川店(東京都世田谷区玉川1-14-1)
展示期間 2025年12月23日〜2026年1月22日(営業時間 10:00〜20:00)
技術的特徴 振動膜:0.006mm PET、磁石:N48、平面磁界型プッシュプル構造
関連資料 調査レポート、プレスリリース素材(画像ダウンロードあり)
カテゴリ/キーワード AV機器、広告・宣伝・PR、平面磁界型スピーカー、Hi-Res Audio ほか

以上が、公開された試作ユニットの実測評価結果と展示情報、技術的背景の整理である。今回のレポートはユニット単体の基礎性能検証を目的としており、Nakamichiはこれらの検証結果を踏まえて製品化に向けた開発とさらなる検証を継続していくとしている。プレスリリース内の画像や調査レポートはダウンロード可能とされているため、詳細なグラフや数値を確認したい場合は、プロジェクトページおよび配布資料を参照されたい。