2月1日発 西川が新体制へ 理系社長が二刀流経営に挑む
ベストカレンダー編集部
2026年1月6日 13:31
新体制移行
開催日:2月1日
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理系出身の生え抜き社長が持ち込む“二刀流”経営
西川株式会社(以下、nishikawa)は、創業460周年を迎える2026年2月1日付で執行体制を刷新し、現・執行役員 西日本営業統括の竹内雅彦が社長執行役員 COOに就任する予定であると発表しました。プレスリリースは2026年1月6日付で公表され、竹内氏が代表取締役社長へは2026年4月開催予定の定時株主総会および取締役会の決議を経て正式に就任する見込みであると明記しています。
今回の人事は、nishikawa史上初の「新卒入社からの内部昇格」での社長就任であり、同社が掲げる経営のキーワードは「超デジタル」と「超アナログ」の二刀流です。代表取締役会長 CEOの西川八一行氏は、460年培ってきた“近江商人の精神=三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)”という歴史的な信頼と、AIなど最先端の技術を融合させることを期待するとコメントしています。
代表取締役会長の視点
西川 八一行氏は、竹内新社長に対して「超デジタルな科学的視点」と「超アナログな現場の感性」を併せ持つことを期待していると述べています。歴史的信頼と最先端テクノロジーの融合を「第2の創業」の原動力と位置づけ、世界の睡眠課題解決をめざす姿勢を強調しました。
このコメントは、新体制で目指す価値観を明確に示すものであり、従来の寝具中心の事業から、睡眠の課題そのものに取り組むソリューション指向への転換を内外に示す意図があります。
竹内雅彦氏の所感
竹内氏は就任に際し、460年の歴史と社員との信頼を重視しつつ、現行の「製造卸」モデルから「SPA(体験型製造小売)」やスリープテックを核としたサービス企業へと移行することを掲げています。自身が強調するのは、生活者主役の店づくり、AI解析とプロの知見の融合、そして社員の当事者意識に基づく組織文化の醸成です。
同氏は責任の重さに触れながらも、社員ひとり一人が主体的にチャレンジできる風通しの良い組織作りを重視する方針を示しています。これらは、サービス設計と現場運営の両輪を同時に回すという、二刀流的な経営方針を具体化するメッセージでもあります。
新体制の構成と実施スケジュール
新体制は2026年2月1日付で移行することが公表されています。正式な代表取締役就任は、2026年4月に予定されている定時株主総会および取締役会の決議を経て決定されます。現職の菅野達志は代表取締役社長 COOを退任し、顧問に就任する予定です。
以下の表は、プレスリリースで示された主要人事を整理したものです。
| 氏名 | 新役職名 | 現役職名 |
|---|---|---|
| 西川 康行(通称 八一行) | 代表取締役会長 CEO | 代表取締役会長 CEO |
| 竹内 雅彦 | 社長執行役員 COO(就任予定日:2026年2月1日) | 西日本営業統括 執行役員 |
| 菅野 達志 | 顧問(就任予定) | 代表取締役社長 COO(任期満了につき退任予定) |
また、主要な期日と手続きについては次の通りです。
- 発表日
- 2026年1月6日(プレスリリース公表)
- 新体制移行日
- 2026年2月1日(社内執行体制の変更予定日)
- 代表取締役の正式就任
- 2026年4月開催予定の定時株主総会および取締役会の決議により確定
事業転換の中身:睡眠ソリューション企業への進化
nishikawaは1566年の創業以来、寝具文化を牽引してきましたが、今回の発表は単なる人事異動にとどまらず、事業モデルの明確な転換を示しています。従来の「寝具を売る」モデルから、睡眠の課題を解決し、睡眠時のバイタルデータを活用するプラットフォーム企業へと移行することを打ち出しました。
この転換において重要なリソースは、実店舗での豊富な現場力とデジタル会員を合わせた顧客基盤です。プレスリリースでは、体験型拠点「ねむりの相談所®」を全国130店舗以上展開し、デジタル会員とリアル店舗の顧客を合わせて約70万人規模の顧客基盤を有すると明記されています。これをデジタルの力で顧客資産に転換し、AIとプロの知見を融合させる戦略を取ります。
具体的なサービスや拠点、研究体制は下記のとおりまとめられています。
- ねむりの相談所®:スリープマスターが睡眠の悩みを解決する体験型コンサルティング拠点(全国130店舗以上)。
- 睡眠アプリ「goomo」:AIが睡眠を計測し一人ひとりに合わせた改善提案を行うスリープテックアプリ。
- 日本睡眠科学研究所:1984年設立。美容・アンチエイジング・脳科学などの専門家と連携し、科学的エビデンスに基づく研究を推進。
- 法人向け睡眠ソリューション:健康経営や宿泊施設向けの睡眠改善プログラムや職場環境提案。
- 睡眠コンディショニング支援(アスリート等):大谷翔平選手、久保建英選手などトップアスリートへの支援実績。
これらを組み合わせることで、同社は「体験型製造小売(SPA)」として、計測ツール、コンサルティング、製品の設計・提供を一貫して行い、睡眠の可視化から改善までを提供するエコシステム構築を目指しています。
要点整理と今回発表の主要データ
本発表では人事、戦略、事業領域それぞれにおいて重要な情報が網羅されています。以下の表に主要なポイントを整理し、最後に文章で本記事のまとめを行います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 西川株式会社(nishikawa) |
| 発表日 | 2026年1月6日 |
| 新体制移行日 | 2026年2月1日(執行体制) |
| 代表取締役(現) | 西川 康行(通称 八一行) 代表取締役会長 CEO |
| 就任予定者(社長執行役員 COO) | 竹内 雅彦(生年月:1970年3月) 2026年2月1日就任予定、2026年4月の株主総会により代表取締役就任予定 |
| 前代表取締役社長の処遇 | 菅野達志は任期満了により代表取締役を退任し、顧問に就任予定 |
| 創業年 | 1566年(創業460年目) |
| 店舗数(体験型拠点) | ねむりの相談所® 全国130店舗以上 |
| 顧客基盤 | デジタル会員と実店舗を合わせ約70万人規模 |
| 主要サービス・研究拠点 | 睡眠アプリ「goomo」、日本睡眠科学研究所(1984年設立)、法人向け睡眠ソリューション等 |
| 事業方針 | 寝具販売から睡眠ソリューション企業へ。AI睡眠解析と専門家の知見を融合し、睡眠時のバイタルデータを活用するプラットフォーム化を推進 |
| 関連URL(公式) | https://www.nishikawa1566.com/ |
今回の発表は、歴史ある寝具メーカーが組織と事業モデルの両面で大きな転換点を迎えたことを示しています。竹内氏の理系としての研究参画経験と実務に裏打ちされた現場力を組み合わせることで、nishikawaは従来の製品販売にとどまらない「睡眠ソリューション」の提供へと舵を切ります。顧客基盤や研究所、実店舗という強みをデジタル化して活用する戦略は、SPAモデルの深化とデータドリブンなサービス開発を促進すると考えられます。
以上を踏まえ、nishikawaは創業460年の信頼を土台に、AIや計測技術を活用した睡眠改善の領域で新たな事業価値を創造することを明確に示しました。社内外の手続きにより正式な役員変更が確定した後、その実践フェーズがどう進むかが注目されます。