2/7開幕|ドナルド・ジャッドの家具と版画を体感
ベストカレンダー編集部
2026年1月7日 16:09
ドナルド・ジャッド展
開催期間:2月7日〜3月8日
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ドナルド・ジャッド:形と空間のバランスを「体感」する展示構成
伊勢丹新宿店 本館2階のイセタン ザ・スペースにて、Judd Foundationとの共同企画として「Donald Judd:Design」が開催されます。一般会期は2026年2月7日(土)~3月8日(日)です。主催は株式会社三越伊勢丹ホールディングスで、プレスリリースは2026年1月7日 14時08分に発表されました。
本展は、ドナルド・ジャッド(1928–1994)の家具と美術作品を同時に展示販売する稀有な機会です。ジャッドは美術・建築・デザインの領域にまたがる思考と実践を行った作家で、展示では作品が持つ論理性と透明性、および人工的な作為を避ける姿勢を、形と配置、空間の関係性を通じて提示します。
展示の意図と公開範囲
ジャッドは原則として家具と美術を分けて展示してきたため、両者が同時に公開される機会は非常に限られています。本企画はその例外にあたり、家具と美術を同一空間で紹介することで、作品群に共通する思想や、配置と空間への意識を一体的に見ることを目的としています。
会場は百貨店という開かれた場所であるため、作品を単に「鑑賞する」だけでなく、現代の生活空間に近い文脈で提示することにより、ジャッドの思想が日常のインテリアや住環境にどのように関わりうるかを体感できる構成になっています。展示作品は、販売対象としても提示されます。
家具展示の構成と具体的作品一覧
家具は、ジャッドがニューヨークおよびテキサス州マーファの自身の空間を整えるために設計したベッド、椅子、棚、テーブルなどを中心に紹介されます。素材は主に木材(合板含む)、薄版金属、およびこれらに基づくカテゴリーに分けて展示されています。
ジャッドの家具は、素材と用途から直接導き出された形態を持ち、機能性と造形性の両立が特徴です。展示構成は三つの素材カテゴリーに分けられ、各素材に応じた配置と照明が施されます。
展示される主な家具(名称・素材・寸法)
以下はプレスリリースで明示された家具の一覧と寸法です。展示販売の対象として紹介されています。
| 名称 | 素材 | 寸法(H×W×D) | 備考 |
|---|---|---|---|
| Half Divided Plywood Chair 84-11 | 合板 | (寸法は個別表記なし) | 上段左 |
| Front Recessed Plywood Chair 84-12 | 合板 | (寸法は個別表記なし) | 上段中央 |
| Center Divider Plywood Chair 84-13 | 合板 | (寸法は個別表記なし) | 上段右 |
| Front Shelf Plywood Chair 84-16 | 合板 | (寸法は個別表記なし) | 下段左 |
| Back Slant Plywood Chair 84-17 | 合板 | (寸法は個別表記なし) | 下段中央 |
| Front Slant Plywood Chair 84-18 | 合板(サペリ合板の記載あり) | H76.0 × W38.0 × D38.0 cm(Sapele Plywood表記) | 下段右 |
| Metal Corner Chair 115(Copper) | 薄版金属(銅) | H75.0 × W50.0 × D50.0 cm | 金属製チェア |
| Metal Table 112(Brass) | 薄版金属(真鍮) | H50.0 × W100.0 × D100.0 cm | 金属製テーブル |
上記のほか、展示はベッドや棚などの大型家具も含み、ジャッドが自身の居住空間のために設計した実用品群が紹介されます。各素材カテゴリーごとに配置を分けることで、素材と形状の関係性を明確に示しています。
版画作品──比率・色彩・制作手法の変遷
ドナルド・ジャッドは版画制作にも長く取り組み、形の比率や左右の釣り合い、色の組み合わせと変化を検討する手段として版画を用いました。本展では、ジャッドが約40年以上にわたり制作した版画の中から、完全な版画セット4作品を展示販売します。
初期の版画では一色または二色刷りが用いられることが多く、後期には木版による多色刷りを採用するようになりました。最大のセットは20点組の木版で構成されており、作品群を通じてジャッドの比率と色彩への一貫した関心が追跡できます。
代表的な版画セットの仕様
プレスリリースで示された代表的な作品仕様は以下の通りです。
- Set of twenty lithographs on paper, 1992-1993/2020
- 各作品サイズ:59.7 × 80.0 cm
- 額装サイズ(Framed):H66.0 × W86.4 × D5.0 cm
これらは展示販売対象として提示され、初期の単色・二色刷りから木版の多色刷りに至る制作手法の変遷を一望できる構成です。版画という平面作品を通して、ジャッドの立体作品に通じる比率や秩序の感覚が確認できます。
ジャッドの略歴とイセタン ザ・スペースの位置付け
ドナルド・ジャッドはミズーリ州エクセルシオ・スプリングス出身(1928–1994)で、生涯を通じて批評家・エッセイストとしても精力的に執筆しました。作家活動は絵画から始まり、その後立体作品へと転向し、芸術作品と日常的経験、建築やデザインとの関係について論述しました。
ジャッドの先鋭的な作品と思想は20世紀後半の美術に大きな影響を与え、今日でも美術家、建築家、デザイナーに影響を与え続けています。主な個展・出展には、ホイットニー美術館(1968年、1988年)、ファン・アッベ美術館(1970年)、カナダ国立美術館(オタワ、1975年)、テート・モダン(2004年)、ニューヨーク近代美術館(2020年)などがあります。
ISETAN THE SPACEの理念と会場情報
ISETAN THE SPACEは“3less(Timeless/Genderless/Category-less)”をキーワードに、時流に流されない本質的な価値を持つクリエーションを紹介する実験的エキシビションスペースです。独自の世界観と革新性を持つクリエイターや作品を紹介する場として位置づけられています。
会場情報の要点は以下のとおりです。
- タイトル
- Donald Judd:Design
- 一般会期
- 2026年2月7日(土)~3月8日(日)
- 会場
- 伊勢丹新宿店 本館2階 イセタン ザ・スペース
- 主催
- 株式会社三越伊勢丹ホールディングス(Judd Foundationとの共同)
公式情報や最新の開催状況、来場に関する案内は、必ず事前に公式ホームページで確認する旨が明記されています。掲載情報は諸般の事情により予告なく変更・中止される場合があるため、来場前のウェブ確認が推奨されています。
関連リンクや会場の情報は次のページで公開されています:
ISETAN THE SPACE|ショップニュース
また、ISETAN THE SPACEの公式Instagramアカウントは@isetan_the_spaceです。
展示の要点整理と主要情報の一覧
この記事で紹介した展示の主要情報をわかりやすく整理した表を以下に示します。展示の目的、会期、会場、出品内容、代表的な家具・版画の仕様、主催情報や注意事項をまとめています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 展覧会名 | Donald Judd:Design |
| 会期 | 2026年2月7日(土)~3月8日(日) |
| 会場 | 伊勢丹新宿店 本館2階 イセタン ザ・スペース |
| 主催 | 株式会社三越伊勢丹ホールディングス(Judd Foundationとの共同) |
| 出品内容(概要) | ジャッドが設計した家具(ベッド、椅子、棚、テーブル等)と版画作品の展示販売。素材別展示(木材・合板・薄版金属)。 |
| 代表的家具 | Half Divided Plywood Chair 84-11 / Front Recessed Plywood Chair 84-12 / Center Divider Plywood Chair 84-13 / Front Shelf Plywood Chair 84-16 / Back Slant Plywood Chair 84-17 / Front Slant Plywood Chair 84-18(Sapele Plywood H76.0×W38.0×D38.0 cm) / Metal Corner Chair 115(Copper H75.0×W50.0×D50.0 cm) / Metal Table 112(Brass H50.0×W100.0×D100.0 cm) |
| 版画の代表作 | Set of twenty lithographs on paper, 1992-1993/2020(各 59.7×80.0 cm、額装 H66.0×W86.4×D5.0 cm)および完全な版画セット4作品の展示販売。 |
| 注意事項 | 掲載情報は諸般の事情により予告なく変更・中止となる場合あり。来場前に公式ホームページで最新情報を確認すること。 |
| 関連リンク・SNS | 公式ページ(ISETAN THE SPACE) / Instagram: @isetan_the_space |
本展示は、ジャッドの家具と美術を同時に提示する構成により、素材・機能・造形・配置という複数の観点から彼の思想を連続的に理解できる機会となります。展示は販売を伴うため、作品の所蔵・使用のあり方に関する「鑑賞」と「実生活」の接点を示す場でもあります。展示内容や入場に関する最新の情報は、公式ページで確認してください。