トライアル×スギ、調剤併設で買物がワンストップに
ベストカレンダー編集部
2026年1月8日 18:42
トライアル×スギ協業
開催日:1月8日
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スーパーセンターと調剤併設型ドラッグストアが描く新たな顧客体験
2026年1月8日16時、株式会社トライアルホールディングス(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:永田洋幸)とスギホールディングス株式会社(本社:愛知県大府市、代表取締役社長:杉浦克典)は、包括的な協業に向けた基本合意を締結し、本格的な取り組みを同日より開始すると発表しました。両社は相互の強みを融合させることで、地域の生活者に対する利便性向上と、新たな小売業モデルの構築を目指しています。
この合意は単なる出店や商品の融通にとどまらず、リテールテックの相互導入や調剤ノウハウの連携、プライベートブランド(PB)商品の相互供給など、多面的な協働を想定しています。発表文では「戦略的協業の始動から施策の協働展開」「業界の垣根を越えた進化」「リテールテックによる流通小売業の新たな成長モデルの構築」を目標に掲げています。
これまでの取り組みと背景
トライアル(中核子会社)とスギ薬局(中核子会社)は、これまでも実験的な連携を進めてきました。導入済みの施策として、GOシステムや店舗サイネージの活用、ID-POSデータの活用、PB商品の相互供給などが挙げられます。これらの試みが今回の協業本格化の基盤となっています。
両社の強みは明確に異なります。トライアルグループはEDLP(エブリデイ・ロー・プライス)を実現するローコスト運営と、それを支えるリテールテックによる効率化が強みです。一方、スギ薬局グループは接客力、アプリを通じた顧客接点、そして調剤の専門性を強みとしてきました。協業により、これらを掛け合わせることが地域顧客に対する新たな価値提供と成長に結び付くと説明されています。
協業の具体的な5つの柱と実装予定
両社が発表した戦略的協業の柱は5点に整理されています。それぞれの柱について、目的と今後の実装予定が明示されており、短期的な実証から順次展開する計画です。
以下に示す各柱は相互供給やノウハウの提供、リテールテックの導入など多岐にわたり、店舗オペレーションだけでなく商品構成や顧客接点の強化を同時に進める構成となっています。
1. 調剤薬局をトライアル店舗内にテナント展開(スギ薬局 ⇒ トライアル)
トライアルの一部店舗内にスギ薬局の調剤薬局・ドラッグストアを出店します。これによりワンストップでの買物が可能となり、薬剤師による専門的サービスを地域の生活者に提供することで、病気予防や健康管理の支援が期待されています。
実装予定店舗として、今年中に「スーパーセンタートライアル須恵店」「スーパーセンタートライアル飯塚店」での導入が予定されています。出店形態は調剤併設型のドラッグストアとして運用される見込みです。
2. ヘルス&ビューティ商品の供給と売場づくりのノウハウ提供(スギ薬局 ⇒ トライアル)
スギ薬局からは、ヘルス&ビューティ商品の供給に加えて、品揃え・棚割りや売場づくりのノウハウがトライアルに提供されます。これにより、トライアル店舗内におけるヘルス&ビューティ領域の強化が図られます。
具体的な実装例として、2026年3月にリニューアルオープン予定の「TRIAL GO 池尻店」にてこの施策を展開する計画が示されています。売場の設計や品揃えの最適化により、来店客の利便性向上が期待されます。
3. トライアルの即食商品(惣菜・弁当)の供給(トライアル ⇒ スギ薬局)
トライアルが有する惣菜・弁当の製造ノウハウと商品供給をスギ薬局に提供します。トライアルは約40名の職人が惣菜・弁当を監修しており、その技術とレシピをもとにスギ薬局の店舗で再現するための技術協力を行うとされています。
目的は、スギ薬局の来店客に対して手頃な価格で高品質な即食商品を提供することで、食品分野の魅力度向上を図ることです。職人監修のレシピや製造ノウハウの移転を通じて商品ラインナップを強化します。
4. 「GOシステム」とリテールテックの相互導入(トライアル ⇔ スギ薬局)
「GOシステム」はTRIAL GO店舗を中核に展開されてきた店舗運営プラットフォームであり、物流・共同仕入れ・リテールテックの活用を含む包括的な仕組みです。両社はこのシステムや関連技術の相互導入を検討しています。
導入が想定されるテクノロジーとして、顔認証決済、リモート年齢確認、棚モニタリングシステム「Retail EYE」による遠隔店舗管理などが挙げられます。また、店内サイネージにおける購買時間に合わせた広告配信(リテールメディア)や、スギ薬局アプリを活用したセグメント販促のノウハウ供給により、販促効率の向上を図る計画です。
5. PB商品の相互取り扱いによる商品ラインナップ強化(トライアル ⇔ スギ薬局)
両社のプライベートブランド商品を相互に供給することで、商品ラインナップの強化を図ります。トライアル側からは食品・日用品を中心に、スギ薬局側からはヘルス&ビューティ商品を中心に相互供給を行う方針です。
この相互供給により、価格と品質のバランスが取れた商品群を地域に提供し、幅広い需要に対応する品揃えを実現することが目指されています。PBの相互展開は店舗間シナジーを生む重要施策の一つです。
企業概要と今回発表のポイント整理
今回の基本合意では、両社の強みを補完し合う具体的な施策と実装スケジュールが明示されました。以下に両社の会社概要と、本協業で示された主要な実施項目を分かりやすく整理します。
発表文に記載された会社情報や数値は次の通りです。各種施策は短期的な店舗実装(2026年内や2026年3月のリニューアル等)を含めて段階的に展開される計画です。
| 項目 | トライアルホールディングス | スギホールディングス |
|---|---|---|
| 代表取締役社長 | 永田 洋幸 | 杉浦 克典 |
| 本社所在地 | 福岡市東区多の津1丁目12番2号 | 愛知県大府市横根町新江62番地の1 |
| 設立 | 2015年9月 | 1982年3月 |
| 売上高(グループ連結) | 8,038億円(2025年6月期) | 8,780億円(2025年2月期) |
| URL | https://trial-holdings.inc/ | https://www.sugi-hd.co.jp/ |
主要な実施項目は以下のとおりです。各項目は両社間での相互供給・技術提供・店舗運営の効率化を念頭に置いて設計されています。
- トライアル店舗内へのスギ薬局(調剤薬局)出店:スーパーセンタートライアル須恵店、飯塚店で今年中に実装予定。
- ヘルス&ビューティ領域の品揃えと売場ノウハウ提供:TRIAL GO 池尻店(2026年3月リニューアル)で実装予定。
- トライアル惣菜・弁当のレシピ・製造ノウハウの供給:スギ薬局店舗での販売強化。
- GOシステムやRetail EYE等のリテールテックの相互導入:顔認証決済、リモート年齢確認等の検討。
- PB商品の相互供給:食品・日用品(トライアル)とヘルス&ビューティ(スギ薬局)の相互補完。
| 整理項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2026年1月8日 16時00分 |
| 合意内容 | 包括的協業の基本合意(複数領域での相互連携とリテールテック導入) |
| 実装予定店舗(抜粋) | スーパーセンタートライアル須恵店、スーパーセンタートライアル飯塚店、TRIAL GO 池尻店(2026年3月リニューアル) |
| 想定される技術要素 | GOシステム、顔認証決済、リモート年齢確認、Retail EYE、店内サイネージ連携、アプリ連携によるセグメント販促 |
本記事では、プレスリリースに基づいて両社の協業内容と実装予定を網羅的に整理しました。記載の各数字、店舗名、スケジュール、施策内容は発表文に基づくものであり、今後の実施段階で変更される可能性があります。