Solana Stream SDKがTypeScriptでNAPI‑RS対応、運用性強化
ベストカレンダー編集部
2026年1月9日 05:56
TypeScript版NAPI-RS対応
開催日:1月9日
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TypeScriptのまま高頻度ストリームを“運用できる”基盤へ
ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役 CEO:川崎文武)と Validators DAO は、Solana 向けオープンソースストリーミング基盤「Solana Stream SDK」において、TypeScript 版クライアントのメジャーバージョンアップをリリースし、Yellowstone Geyser gRPC の TypeScript クライアントで NAPI-RS(Rust ネイティブ) を利用できる構成に対応しました。2026年1月9日 02時08分付の発表です。
今回の更新は、TypeScript の開発体験を維持しながら、特に高頻度ストリーム処理時の処理余力と安定性を強化することを目的としています。ピーク時のトラフィックや連続イベントにおいて破綻しにくい基盤へ近づける改善が行われ、スターターコードは「Production-Ready」へ向けて構造が整理されています。
リリースの基本情報
リリース主体は ELSOUL LABO B.V. と Validators DAO。発表日時は 2026年1月9日 02時08分です。リリース内容は Solana Stream SDK の TypeScript クライアントに関するメジャーアップデートで、Yellowstone Geyser gRPC の TypeScript クライアントで NAPI-RS が利用可能になった点が最大の変更点です。
関連する公開先や問い合わせ窓口は下段のリファレンスに記載されています。GitHub と公式 Discord を介したフィードバック受付、および ERPC によるマネージドなストリーミング基盤の検証環境提供が案内されています。
NAPI-RS 対応の技術的意義と効果
これまで Solana Stream SDK で NAPI-RS を活用していた領域は主に Shreds gRPC の TypeScript クライアントに限られていました。今回、利用頻度の高い Yellowstone Geyser gRPC の TypeScript クライアントでも NAPI-RS を採用できるようになり、TypeScript のまま Rust ネイティブ実行経路を取り込める領域が拡大しました。
NAPI-RS はネイティブコードとして直接動作するため、WASM と比較しても低いレイテンシと高いスループットを実現します。本更新により、ストリーム処理の安定性・追従性が向上し、社内計測ではピーク負荷下でのバックプレッシャー耐性が最大で約 4 倍程度の改善を確認しています。ここで重要なのは数値そのものではなく、ピーク時に「詰まって壊れる」挙動を避け、運用前提で扱える範囲を押し上げた点です。
Node.js 単体での課題と本更新の狙い
TypeScript(Node.js)環境ではシングルスレッド処理の特性上、受信の連続性と処理の追従、フィルタ適用、デコード、下流ロジックの実行が同時に動作すると、ピーク時にバックプレッシャーが発生しやすくなります。結果として遅延増大、処理滞留、取りこぼし、再接続の多発といった課題が発生します。
今回の NAPI-RS 対応は、TypeScript の開発性を保ちつつ低オーバーヘッドなネイティブ経路を取り込むことで、処理余力を確保しピーク局面を現実的に運用可能にすることを狙いとしています。
スターターコードの再定義と運用前提の組み込み
従来のスターターコードは「すぐにつなぐ」ことを目的に開発初期の導入口として機能してきましたが、実運用に必要な接続維持、ギャップリカバリ、負荷制御といった観点が後回しになりがちでした。今回の更新では、スターターコードを導入直後から運用に耐える土台として再定義し、構造と導線を整理しています。
これにより、導入直後から本番運用を見据えた実装が進めやすくなり、運用上必要な拡張に集中できる状態を目指しています。
構造整理の具体的なポイント
TypeScript 側は責務を分離し、起動や配線に寄せたエントリポイントと、実際の処理を担う handlers を分離しました。利用者がロジックを挿入するポイントは hooks(例:onTransaction / onAccount)として明示化しています。
購読定義は JSON 運用ではなく TypeScript コードでフィルタを定義する方式へ統一し、CommitmentLevel.PROCESSED のような読みやすい指定や型の恩恵を前提に保守が可能になっています。これにより設定と実装の乖離を抑えられます。
入口から前提化した安定運用の機構
高頻度ストリームにおける「壊れないこと」を重視し、スターターコードに以下の運用対策を組み込み済みです。
- バックプレッシャー対策(bounded queue、drop logging)
- 受信・処理・ドロップの可視化のためのメトリクス
- 接続維持のための ping / pong 実装
- 再接続時の指数バックオフ
- 再接続後の from_slot を用いたギャップリカバリ
これらは追加機能ではなく、ストリーミングを本番で扱う上で最初から必要とされる実務的前提です。スターターコードを Production-Ready として提供するため、設計段階でこれらの機構を前提に整理しています。
誰が対象か、導入のためのリソース
想定する利用者は、TypeScript で Solana のリアルタイムストリームを本番運用したい開発チーム、Yellowstone Geyser gRPC を用いた高速検知・トレード・監視システムを構築するチーム、ピーク時の処理余力や再接続挙動に課題を感じている開発者です。
本アップデートは TypeScript の利点を保ちながら、ストリーム基盤の実運用性を高めることを目的としています。導入や評価には下記リソースが利用可能です。
公開リソースとフィードバック窓口
- Validators DAO 公式 Discord
- https://discord.gg/C7ZQSrCkYR
- Solana Stream SDK(GitHub)
- https://github.com/ValidatorsDAO/solana-stream
- ERPC 公式ページ(複数リージョンでのストリーミング基盤提供)
- https://erpc.global/ja(無料トライアルによる検証が可能)
- 関連ニュース(ELSOUL LABO リンク)
- https://labo.elsoul.nl/ja/news/2026/01/08/validators-dao-solana-stream-sdk-typescript-yellowstone-geyser-napi-rs/
発表では、GitHub や Discord を通じたフィードバック受付が案内されています。ERPC の無料トライアルを活用することで、実際の Geyser gRPC 環境での挙動確認や運用検証が可能です。
関連キーワードとカテゴリ
本リリースに関わる主要キーワードとカテゴリは次の通りです。開発・運用・政策面での文脈を整理する際に参照できます。
- キーワード:Solana、ソラナ、オープンソース、ブロックチェーン、フィンテック、仮想通貨、暗号資産、デジタル資産、トークン、高頻度取引
- カテゴリ:システム・Webサイト・アプリ開発、アプリケーション・セキュリティ
要点の整理
以下の表に本プレスリリースで示された主要情報をまとめます。技術的変更点、運用上の対策、公開先・問い合わせ先などを整理しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表者 | ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役 CEO:川崎文武)および Validators DAO |
| 発表日時 | 2026年1月9日 02時08分 |
| 対象プロジェクト | Solana Stream SDK(TypeScript クライアント) |
| 主要変更点 | Yellowstone Geyser gRPC の TypeScript クライアントが NAPI-RS(Rust ネイティブ)に対応。Shreds gRPC に続く拡張。 |
| 期待される効果 | TypeScript の開発体験を維持しつつ、ピーク時の処理余力・安定性を向上(社内計測で最大約4倍のバックプレッシャー耐性改善を確認)。レイテンシ低下・スループット向上。 |
| スターターコードの変更 | Production-Ready として再定義。handlers と hooks(onTransaction / onAccount 等)で責務を分離し、TypeScript でのフィルタ定義を採用。 |
| 組み込み済み運用機構 | bounded queue、drop logging、メトリクス、ping/pong、指数バックオフ、from_slot によるギャップリカバリ等。 |
| 対象利用者 | TypeScript で Solana リアルタイムストリームを本番運用したい開発者/チーム、高頻度検知・トレード・監視システム構築者等。 |
| 公開・検証リソース | GitHub(https://github.com/ValidatorsDAO/solana-stream)、Validators DAO Discord(https://discord.gg/C7ZQSrCkYR)、ERPC(https://erpc.global/ja) |
本稿では、リリースの趣旨、技術的背景、スターターコードの再定義、運用に直結する機構、想定利用者および公開リソースを整理しました。Solana のリアルタイムストリーミングを TypeScript ベースで本番運用する際の現実的条件に配慮したアップデートであり、導入検討や評価の際は上記の GitHub リポジトリや ERPC の検証環境を参照するとよいでしょう。