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ヤマザキマリ「最後の講義」完全版が1/17発売

『最後の講義』完全版発売

開催日:1月17日

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『最後の講義』完全版発売
放送と本で何が違うの?
書籍版は番組本編に未放映トークと著者の加筆を追加して再構成している。放送で触れなかった逸話や思想の詳しい解説、聴講生との質疑応答も収録されている。
いつ買えるの?電子版はあるの?
発売は2026年1月17日で、四六判224ページ、定価1,760円(税込)。電子書籍も同日同時発売。Amazonや楽天ブックスで購入・予約が可能です。

ヤマザキマリが語る「表現」と自由──放送回に未公開部分と加筆を加えた書籍化

NHK Eテレで放送され、大きな反響を呼んだ番組「最後の講義 漫画家・文筆家・画家 ヤマザキマリ」が、未放映分を含む加筆を加えた一冊として書籍化されます。主婦の友社より刊行される『最後の講義 完全版 漫画家・文筆家・画家 ヤマザキマリ』は、番組で語られた内容をベースにしつつ、新たに加えられたテキストと未公開トークを収録しています。

放送は2024年7月に行われ、大きな反響を呼んだことが出発点です。書籍版は2026年1月17日(土)発売で、電子書籍も同時に提供されます。本稿では書籍の内容、講義で展開された主題、著者の経歴と生い立ち、質疑応答で示された金言、さらに刊行に関する書誌情報を網羅的に整理して紹介します。

子ども時代の孤独、高校を中退してイタリア留学、極貧、シングルマザー、挫折の日々。ヤマザキマリさんが波乱万丈の人生で得た「表現者とは何か」? 画像 2

番組の問い──「あなたは今日が人生最後の日だとしたら何を伝えたいか」

「最後の講義」は、その問いを起点に各界のスペシャリストが自身の経験と思想を語る番組です。ヤマザキマリさんの回は、表現者としての生き方や「自由」の意味を自身の生涯に照らして語った点が注目されました。

書籍版では、放送で触れられなかった部分も含め、より詳しい語りと事例の分析が収録されています。番組での主張がどのように成り立っているのかを読み取りやすくするために、具体的なエピソードと文学・美術・映画からの参照が多く示されています。

子ども時代の孤独、高校を中退してイタリア留学、極貧、シングルマザー、挫折の日々。ヤマザキマリさんが波乱万丈の人生で得た「表現者とは何か」? 画像 3

幼少期からイタリア留学、極貧とシングルマザー時代まで──波乱に満ちた人生の軌跡

一般に「自由に活躍する表現者」のイメージを持たれがちなヤマザキマリさんですが、実際の歩みは決して平坦ではありません。幼少期に父を亡くし、オーケストラのヴィオラ奏者である母と妹との三人暮らしで育ちました。母親の仕事柄、家を留守にする時間が多く、幼少期から寂しさを抱えていたことが生い立ちとして語られます。

17歳でイタリアへ留学。フィレンツェの国立アカデミア美術学院で美術史・油絵を専攻しましたが、画家として生計を立てる難しさに直面します。日本人観光客向けの仕事を掛け持ちする生活の中で、電気・ガス・水道が止められるなどの極貧を経験しました。

その後、シングルマザーとなり、複数の仕事を掛け持ちして生計を立てながら創作を続けます。友人の勧めで漫画を描いたことが転機となり、『テルマエ・ロマエ』などの成功へとつながる道が開けていきます。書籍ではこうした個人史が詳細に語られ、孤独や経済的困窮、表現者としての覚悟の形成が読み取れます。

経歴の要点は以下の通りです。

学び
1984年にイタリアへ渡り、フィレンツェの国立アカデミア美術学院で美術史・油絵を専攻。
生活と創作
極貧の時期を経て、友人のすすめで漫画制作を始める。『テルマエ・ロマエ』でマンガ大賞2010受賞などの実績。
受賞等
2010年マンガ大賞、2015年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、2017年イタリア共和国星勲章コメンダトーレ、2024年手塚治虫文化賞マンガ大賞(『プリニウス』共著)

表現とは何か──自由・孤独・想像力をめぐる講義の中身

本書の中心的テーマは「表現とは何か」です。ヤマザキさんは表現にとっての「自由」の必然性を強調します。何もないところから何かを生み出すには想像力の自由が必要であり、その自由は楽しい解放感だけでなく、孤独や大きな負荷を伴うという認識が繰り返し示されます。

自由の定義や覚悟については、ヤマザキさん自身の経験を踏まえて具体的に語られます。つまり、自分の生き方を自己責任として受け入れ、誰にも頼らずに生き抜いていく孤独な側面と、束縛を受けない解放感の両面があります。その均衡をどう取るかが表現者の課題として提示されます。

作品や人物を手がかりとした読み解き

講義では、ヤマザキさん自身の創作物や、他者の作品・人物が具体例として取り上げられます。自作『テルマエ・ロマエ』の登場人物ルシウスの例や、孤高の画家ジョルジョ・デ・キリコ、作家安部公房の『砂の女』、映画『イージー・ライダー』といったアメリカン・ニューシネマなど、多様な事例から「表現」と「自由」の関係が分析されます。

これらの事例は単なる鑑賞にとどまらず、表現をめぐる思想的な考察へとつながります。表現に対する経済性の議論、宗教と表現の関係、14歳からの本質探求など、章立てに沿って体系的に展開されています。

  • 宗教と表現の結びつき
  • 表現における経済生産性の可否
  • 若年期の経験が表現観に与える影響

聴講生との質疑応答と書籍の構成・刊行情報

書籍は講義本編に加え、聴講生との質疑応答を収録しています。SNS時代の表現の自由性、自信がないときの対処法、「普通」であることと表現者の関係、周囲と合わせたい矛盾との向き合い方など、若い聴講生からの率直な質問に対してヤマザキさんが具体的な助言や金言を示しています。

質疑応答から抜き出された主な言葉は以下の通りです。

  • 悩みは、自分という土壌を耕す作業です
  • 20代のうちは精力的にできそうな仕事をたくさん経験し、徐々に引き算していけばいい
  • 表現者は精神面での第1次産業者
  • 自分自身というのはみなさんが思っている以上にタフにできているもの
  • 人はありのままの自分にもっと好奇心を持ち、ありのままの自分にもっと耳を傾け、ありのままの自分をもっと愛してあげないといけない

これらの言葉は表現者を志す人に限らず、人生の岐路に立つ人々に向けた普遍的な示唆を含んでいます。本書は、悩みや迷いを抱える読者に対してヤマザキさんが自身の生涯を通じて得たヒントを具体的に提示する構成です。

目次(章立て)

本書の章立ては次の通りです。各章で「自由」「表現」「経済生産性」「作品からの読み解き」「実践的アドバイス」などが論じられます。

  1. 第1章 「自由」について考えたこと、ありますか?
  2. 第2章 宗教との関わりが深く、社会をまとめる大きな力を持つ表現
  3. 第3章 表現に経済生産性はあるのか。本質を探す旅に出た14歳の私
  4. 第4章 自由を選択した後悔。経済生産性の保障と不自由さ
  5. 第5章 映画や本から読み解く表現者とは? 自由とは?
  6. 第6章 表現者は精神面での第1次産業従事者
  7. 第7章 表現とは? 自由、自信、普通とは? 聴講生たちと改めて考える

著者プロフィールも巻末に詳述され、受賞歴や現在の活動、主な著書が紹介されています。

主な参照・購入先リンクは次の通りです。

項目 内容
書名 『最後の講義 完全版 漫画家・文筆家・画家 ヤマザキマリ』
著者 ヤマザキマリ
判型・頁数 四六判・224ページ
定価 1,760円(税込)
発売日 2026年1月17日(土)
発行 主婦の友社
ISBN 978-4-07-461505-6
電子書籍 同時発売
Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4074615053
楽天ブックス https://books.rakuten.co.jp/rb/18465447/
メディア問い合わせ 株式会社C-パブリッシングサービス 広報宣伝部 pr★c-pub.co.jp(★は@に変換してお送りください)

本書は番組の録画に依存するだけでなく、未放映のトークと加筆を通じてヤマザキマリの言葉を補強・拡張しています。表現と自由について実体験に基づく考察を求める読者にとって、有益な教材的側面と自伝的読み物の両面を兼ね備えた一冊となっています。

以上の内容を踏まえ、本書は表現に関心のある人、創作や進路に悩む若者、あるいはヤマザキマリという作家の全体像を知りたい読者に向けて、経済性・孤独・覚悟といったテーマを丁寧に提示します。掲載されている章立て、質疑応答の具体的な金言、著者の経歴と受賞歴、刊行情報をもとに、必要な情報を整理して紹介しました。