諏訪湖の湯宿、全8室の露天風呂を石造りに改修
ベストカレンダー編集部
2026年1月17日 09:52
客室露天風呂改修
開催日:12月1日
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諏訪湖畔の大人の湯宿が迎える節目──全8室の客室露天風呂を石造りに刷新
諏訪湖畔に位置する温泉宿「萃sui-諏訪湖」を運営する合資会社 親湯温泉は、2026年6月に開業10周年を迎えるにあたり、全8室の客室露天風呂のリニューアル工事を行いました。プレスリリースは2026年1月16日 09時40分に公表されており、改修は安全性と滞在体験の向上を主眼に据えたものです。
改修は2025年12月より順次実施され、設備面の更新だけでなく、宿泊者が滞在中に体験する価値そのものを見直す取り組みの一環と位置付けられています。特にAIやロボットで代替できない人によるおもてなしや、心からの寛ぎを提供することを重視した改修です。
改修の狙いと具体的な変更点
改修の主要な狙いは、耐久性と安全性の向上、そして湯船への出入りや湯浴みのしやすさを高めることです。従来の檜浴槽を石造りに変更するとともに、浴槽周りの石畳化、手すりの設置、ステップの新設などを行いました。ワイドタイプとスタンダードタイプで実施内容に差があり、それぞれの利用想定に合わせた設えが施されています。
これらの変更により、シニア層や身体に制約のある方、外国人旅行者など多様なゲストがより安心してプライベートな湯時間を過ごせるようになっています。湯船自体は従来より広くなり、諏訪湖を望む寛ぎの空間としての機能が強化されました。
ワイドタイプの改修ポイント
ワイドタイプの客室露天風呂は、視界の広さとゆとりある浴槽が特徴です。今回の改修では浴槽を檜から石造りへ変更し、浴槽周りを石畳化しました。石造りにすることで耐久性が増し、メンテナンス性の向上が期待されます。
合わせて手すりとステップを新設し、湯船への出入りを容易にしています。特にステップはワイドタイプのみに設置され、段差の少ない動線を確保することで安全に配慮したつくりです。
- 浴槽素材の変更:檜 → 石造り
- 浴槽周り:石畳化
- 手すり設置:出入りの補助
- ステップ設置:ワイドタイプのみ、段差緩和
スタンダードタイプの配慮と利便性向上
スタンダードタイプは従来からシニア層を中心に高い支持を得てきたプライベート空間です。改修では安全性と使いやすさを中心に設計変更が行われ、高齢者や内部障がいのある方、外国人旅行者にも配慮したバリアフリー志向の設えが導入されました。
具体的には浴槽の素材変更、手すりの追加、出入りのしやすさを考慮した動線整備などが挙げられます。これにより“自分だけの湯時間”を安心して楽しめる環境が整備されています。
- 対象客室数
- 全8室(ワイドタイプ、スタンダードタイプを含む)
- 実施時期
- 2025年12月より改修開始、2026年6月の10周年を見据え実施
- 主な改修内容
- 檜浴槽を石造りへ変更、石畳化、手すり設置、ワイドタイプにステップ新設、浴槽の拡張
滞在体験の新要素「木曽漆器のお箸 使用体験」と館内サービス
改修とあわせ、2025年12月からは全宿泊者を対象とした無料サービスとして「木曽漆器のお箸 使用体験」を開始しています。木曽平沢の老舗である山加荻村漆器店による3種のお箸の中から好みの一膳を選び、夕食時に実際に使用できる体験です。
この取り組みは、当館の年間インバウンド宿泊比率が約15%であり、和の寛ぎや日本の手仕事文化に関心を持つ来訪者が多いことを踏まえ、旅程の制約などで木曽地域まで足を運べない宿泊者にも信州の工芸を体感してもらう目的で導入されました。
体験の流れと購入の可否
夕食時に館が用意する3種の木曽漆器の中から一膳を選び、そのまま個室料亭で利用します。使用後は館内のお土産処にて同じお箸を購入することが可能です。体験は無料で提供され、購入する場合は別途費用が必要となります。
提供元である山加荻村漆器店の道具や器も館内で展示され、木曽平沢や奈良井宿に興味はあるが旅程や距離の都合で訪問が難しい人にも、とりわけ有益な体験として位置づけられています。
- 開始時期:2025年12月より全宿泊者対象で無料提供
- 提供内容:山加荻村漆器店の3種の箸から選択し夕食で使用
- 購入場所:館内お土産処で販売
施設概要と100周年カウントダウンプロジェクトの歩み
萃sui-諏訪湖は2016年6月開業の全8室の大人の湯宿で、諏訪湖と湯船が一体に見える屋上の展望露天風呂や、完全個室の料亭で提供される和食などが特徴です。展望露天風呂は混浴展望露天風呂「綿雫」として屋上にあり、湯浴み着を着用することで家族や同伴者と共に利用できる設えです。
館内では夜20時からの地酒バーや囲炉裏で焼くおやきといったサービスも提供され、地元の食文化に触れられる構成になっています。予約は複数のプランが用意されており、滞在目的に応じた選択が可能です。
親湯温泉グループの取り組みと姉妹館
合資会社 親湯温泉は蓼科と上諏訪で3つの温泉宿を経営しており、本館の蓼科 親湯温泉は大正15年創業です。現在は2026年6月の100周年に向けて10年前から「100周年カウントダウンプロジェクト」を実施し、毎年館内リニューアルなどの取り組みを重ねています。
姉妹館としては、蓼科の「創業大正十五年 蓼科 親湯温泉」と、諏訪湖畔の「上諏訪温泉 しんゆ」があり、それぞれ独自のラウンジや蔵書、車椅子で入れる貸切温泉などユニバーサルデザインの導入も行われています。
- 2016年:萃sui-諏訪湖開業
- 2017年:渓流沿い露天風呂オープン(大浴場直結)
- 2018年:個室レストランと3万冊の蔵書ラウンジを新設
- 2019年:全客室をリニューアル
- 2020年:坪庭のある客室に露天風呂を新設
- 2021年:館内ショップリニューアルオープン
- 2022年:姉妹館の上諏訪温泉 しんゆをリニューアルオープン
- 2023年:プラネタリウム岩盤浴を新設
- 2024年:夕映えの間、リラクゼーションルームを新設
- 2026年:蓼科 親湯温泉が100周年を迎える
姉妹館の紹介として、蓼科の宿では3万冊の蔵書を揃えたラウンジや、文人をイメージした客室の新設など、滞在の付加価値を高める取り組みが継続されています。上諏訪の姉妹館は2024年に全館リニューアルを完了し、ユニバーサルデザインの充実を図っています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2026年1月16日 09時40分 |
| 改修対象 | 萃sui-諏訪湖 全8室の客室露天風呂(ワイドタイプ、スタンダードタイプ) |
| 改修の主な内容 | 檜浴槽を石造りへ変更、浴槽周りの石畳化、手すり設置、ステップ新設(ワイドタイプのみ)、浴槽拡張 |
| 体験サービス開始 | 木曽漆器のお箸 使用体験(2025年12月より、全宿泊者対象・無料) |
| 箸の提供先 | 山加荻村漆器店(木曽平沢) |
| 購入場所 | 館内お土産処にて販売 |
| 宿の概要 | 2016年6月開業、全8室の大人の湯宿。屋上展望露天風呂、個室料亭、地酒バーなどを備える |
| 運営会社 | 合資会社 親湯温泉(本社:長野県茅野市、代表取締役:柳澤幸輝) |
| 関連リンク | https://www.sui-suwako.jp/ |
本稿では、萃sui-諏訪湖の客室露天風呂リニューアルと、木曽漆器を用いた夕食時の体験サービスの導入、ならびに親湯温泉グループが進める100周年カウントダウンプロジェクトの経緯を整理して伝えた。改修は滞在中の安全性と快適性を高めることが目的であり、木曽漆器の体験は信州の伝統工芸を宿で気軽に味わえる機会を提供するものである。詳細は関連リンク先で確認できる。