1/24・25開催 ドキュ・メメント2026|品川宿で体験上映
ベストカレンダー編集部
2026年1月17日 10:36
ドキュ・メメント2026
開催期間:1月24日〜1月25日
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品川宿を舞台に「地上に故郷を映し出す」上映体験が帰ってくる
ドキュメンタリー上映イベント「ドキュ・メメント2026」が、2026年1月24日(土)・25日(日)の二日間、北品川の「音響山 善福寺」と「そば処 いってつ」を会場に開催されます。主催はドキュ・メメント実行委員会で、会期は1月24日・25日ともに12:30開場、13:00開始となります。
今年のコンセプトは「地上に故郷を映し出す」。生まれた土地で死なない人々が増えた時代に、どこに還るのかという問いをドキュメンタリーの視点で照らし出す構成です。映像の作者・当事者・観客が同じ空間で向き合い、品川宿という歴史ある街でいまの時代の物語を編む二日間です。
ドキュ・メメントの成り立ちと今年の位置づけ
ドキュ・メメントは2017年に始まった上映イベントで、同じ空間で作り手・出演者・観客が一期一会の時間を共有する場として知られてきました。テレビや映画の枠を越えた“体験としてのドキュメンタリー”を追求する場であり、無名の当事者が主人公となることで現在をあらわにすることを目的としています。
2026年は北品川の2会場を用い、未完の作品をそのまま見せる「ラフカット上映」を初めて実施するなど、過去の蓄積を次の段階へとつなげる意図が明確です。ラフカット上映は今後世界の映画祭や劇場に出る可能性のある作品群の“初源”を観る機会となります。
二つの会場で味わう、異なる観賞体験
会場は北品川の二か所。ラフカット上映は音響山 善福寺(北品川1-28-9)で行われ、ライブ・ドキュメンタリー<登壇ライブ>はそば処 いってつ(北品川1-30-23)を会場にします。各会場ともに歴史や生活に根ざした場所で、映像を巡る対話が場の空気と結びつくことが期待されます。
両日とも善福寺の境内などに、紛争地を撮り続ける写真家・亀山亮による新作展示「クマと人間」が並びます。展示は映像以外の視点を補完し、複数の切り口でドキュメンタリーを体験する構成です。
ラフカット上映の意義と形式
ラフカット上映はドキュ・メメント史上初の試みとして位置づけられ、完成前の生々しい長編の断片を公開します。制作途中のままの状態で上映することにより、観客は完成作では伝わりにくい制作のエネルギーや作家の思考過程を直に体感できます。
各回は入れ替え制で、善福寺では複数の回が設けられます。上映の合間には軽食供給のある交流タイムが設けられており、作家と直接意見交換できる場が意図されています。
上映プログラムと作品紹介(日時・会場・内容を網羅)
以下に日程ごとの上映スケジュールと各作品の紹介を、時間と会場を含めて具体的に示します。表記はプログラム通りの時間・会場情報を省略することなく掲載しています。
両日の全プログラムは、入場方法や定員により参加者数が制限されますので、事前の予約が必要です(後述)。
1月24日(土) — 善福寺(ラフカット上映)
※各回入れ替え制
- ①13:00〜15:15 松井至『走馬灯』(オープニング 短編『品川人物図会』)
福島県西会津奥川の山奥の村が静かに消滅しつつある様子を、ある一人の男のまなざしを通じて描く作品。村人の記憶や先祖の記憶に触れ、なぜここで死にたいのかという問いまで届く構成です。
- ②15:30〜17:30 スシ桑山『宿題』
東京のテント村の仲間や先輩たちに対する恩返しを果たせないままハンガリーで帰る場所を失った一人のドキュメンタリー作家の死をめぐる当事者研究的な作品です。社会的背景と個の関係を考えさせます。
17:30〜18:30は交流タイム(軽食)となります。
- ③18:30〜20:30 飯田将茂『東京巡礼』
都市の身体性を舞踏的な身体で探る作品。東京の街中をゆっくりと歩行することで、身体の内部を通じて都市が裏返り、故郷を巡る旅のような体験へと誘います。
20:30〜22:00は交流タイム(軽食)です。
1月25日(日) — 善福寺(ラフカット上映) と そば処 いってつ(ライブ・ドキュメンタリー)
午前の部は善福寺でのラフカット上映、夕方以降はそば処いってつでのライブ・ドキュメンタリーとなります。ラフカットは長時間の回になる点に注意してください。
- ④13:00〜16:00(善福寺) ふくだぺろ『トゥワ歌(短縮版)』
トゥワの人々に向けられた声を中心に、詩人人類学的な視点と共同制作の声が重なる作品。善悪の判断を超えて他者を丸ごと受け止めることをテーマにしたポリフォニックな表現が重層的に展開します。
16:00開場、16:30スタート(〜22:00 終了)で、そば処いってつ(北品川1-30-23)に会場を移してライブ形式の登壇ライブを実施します。登壇ライブは上映後に制作者・出演者・観客が作品について意見交換を行う、“体験ライブ型”のプログラムです。
- 16:30〜17:30 柿沼節也 ✕ Tommaso Barbetta ✕ 出村正幸『The Dolphine Wall』(オープニング短編『篠原正勝さんを偲ぶ』)
能登半島・珠洲市飯田港のキャバレー壁面に描かれたイルカ壁画の保存を巡るロードムービー。震災と復興、記憶の扱いを問い直す作品です。解体着工まで残り三日という切迫した局面を描きます。
- 17:30〜18:30 土生田晃『面白くない人』
芸歴30年以上の中年芸人・へヴリスギョン岩月(55)を追う作品。社会が“面白い人”を求める中で、“面白くない人”に普遍性を見出すというディレクターの視点が問われます。民放局での反応も含め、被写体選定の倫理と実践を掘り下げます。
- 18:30〜19:30 交流タイム(軽食)
- 19:30〜20:30 紅子 ✕ 千絵ノムラ ✕ 田才孝子『紅子さん —色街写真家として生きる人—』
かつての遊郭や赤線と呼ばれた色街の面影を撮り続ける紅子さんの物語。元吉原高級ソープ嬢、シングルマザーという肩書きを持ちながら、写真に現れる暖かいまなざしと「なかったことにはしたくない」という態度が中心に据えられます。
- 20:30〜21:00 米本直樹『Private Film』
父が残した大量の8mmフィルムから個人史を編む作品。家族の映像が持つ記録性とそれがもたらす意味を問う内容で、ドキュメンタリー制作の出発点としての私的記録の重要性が語られます。
- 21:00〜22:00 交流タイム(軽食)
展示・写真・作家の声 — 作品外の見どころ
善福寺の境内などに展示されるのは、八丈島在住で紛争地を撮り続ける写真家・亀山亮による新作「クマと人間」です。季節や生態系の変化、温暖化やパンデミック後の世界的な戦争といった文脈を横断する視点で撮影されたシリーズが並びます。
亀山は北海道や東北のクマとの関係、野生と人間の境界、そして戦争や気候変動がもたらす社会的分断を語ります。被写体との接触を通じて、生と死、共存と破壊の問題を提示する展示です。
展示の主題と引用
展示の主題は「クマと人間」。狩猟文化やまたぎの世界観、食と死の扱い、温暖化の影響、国家間の紛争が社会に与える分断など多層的なテーマが含まれます。引用元として編集室水平線・雨晴の文章が示されています。
展示は映像プログラムと併走することで、見る者に多角的な問いを投げかける構成です。
参加方法・料金・運営に関する詳細
入場は事前に公式HPの予約フォームから申し込み、当日会場で現金にて支払う方式です。定員を超えた場合はキャンセル待ちとなります。定員や料金は以下の通りです。
主催・助成・協賛の情報および問い合わせ先も明記します。運営面の条件を把握した上で参加を検討してください。
- 開催日時
- 2026年1月24日(土)・25日(日)12:30開場、13:00スタート
- 会場
- 音響山 善福寺(北品川1-28-9)、そば処 いってつ(北品川1-30-23)
- 主催
- ドキュ・メメント実行委員会
- 助成
- アーツカウンシル東京 [東京芸術文化創造発信助成(単年助成)] 芸術創造活動
- 協賛
- Tokyo Docs、東京ビデオセンター、﹅﹅ Film & Media、リトルネロフィルムズ
- 問い合わせ
- bug.document@gmail.com
- 公式HP
- https://www.documement.com/
料金体系(詳細)
ラフカット上映は各回ごとの料金設定があり、回によって軽食の有無が異なります。学生・障がい者割引の設定もあります。
- ラフカット上映(各回入れ替え制)
- 1/24①、1/25④【軽食なし】……1,000円
- 1/24②、③【軽食付き】……1,500円
- 学生・障がい者割引(すべての回)……500円
- ライブ・ドキュメンタリー ⑤(登壇4本)
- 1/25【軽食付き】……3,000円
- 学生・障がい者割引……1,000円
- 1日通し券(お得な1日券)
- 1/24:ラフカット3本(①・②・③)【軽食付き】……3,500円
- 1/25:ラフカットと登壇ライブ(④・⑤)【軽食付き】……3,500円
- 支払い方法:HPの予約フォームで予約後、当日会場で現金支払い
定員と予約
定員は各回ごとに設定されています。ラフカット上映は各回50名・自由席(先着順)、登壇ライブは40名・自由席(先着順)です。事前予約は必須で、定員に達した場合はキャンセル待ち扱いとなります。
予約は公式HPの予約フォームから行い、申し込み後当日会場で現金支払いとなります。人数制限のため早めの予約が推奨されます。
記事の要点を一覧化(内容の整理)
以下の表は、本記事で触れた主要情報を整理したものです。日程・会場・主要プログラム・料金・定員等を簡潔に確認できます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 開催名 | ドキュ・メメント2026 |
| 会期 | 2026年1月24日(土)・25日(日)12:30開場、13:00スタート |
| 会場 | 音響山 善福寺(北品川1-28-9)、そば処 いってつ(北品川1-30-23) |
| プログラム(主な上演) | ①松井至『走馬灯』、②スシ桑山『宿題』、③飯田将茂『東京巡礼』、④ふくだぺろ『トゥワ歌(短縮版)』、⑤登壇ライブ(柿沼節也/土生田晃/紅子ほか) |
| 展示 | 亀山亮『クマと人間』(善福寺・境内等) |
| 入場料(例) | ラフカット1,000円〜1,500円、登壇ライブ3,000円、学生・障がい者割引あり、1日通し券3,500円 |
| 定員 | ラフカット各回50名(自由席)、登壇ライブ40名(自由席) |
| 主催・助成・協賛 | 主催:ドキュ・メメント実行委員会/助成:アーツカウンシル東京(単年)/協賛:Tokyo Docs、東京ビデオセンター、﹅﹅ Film & Media、リトルネロフィルムズ |
| 予約・支払い | 公式HPの予約フォームで事前予約、当日会場で現金支払い |
| 問い合わせ | bug.document@gmail.com |
| 公式HP | https://www.documement.com/ |
この記事は、上映スケジュール、作品の概要、展示および参加方法を中心に、「ドキュ・メメント2026」が提示する体験の全体像を整理しました。各回は入れ替え制や定員が設けられており、事前予約と当日支払いの流れが定められています。上映と展示の両面からドキュメンタリーの多様な表現に触れられる構成です。