岡山大学のJ-PEAKSサイトビジットで示した改革の中身
ベストカレンダー編集部
2026年1月19日 05:46
J-PEAKSサイトビジット
開催日:12月9日
📅 カレンダーに追加:Google|iPhone/Outlook
JSPS伴走チームが検証した岡山大学の変革—サイトビジットの狙いと実施の概要
国立大学法人岡山大学は、2025年12月9日に日本学術振興会(JSPS)による「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」伴走チームのサイトビジットを実施しました。本サイトビジットは本学が進める事業の進捗確認および課題把握を目的とし、JSPS伴走チームと文部科学省等の関係者合わせて現地参加者35人が来学しました。会場の様子は学内向けにオンライン配信され、100人を超える参加者が視聴しました。
今回のサイトビジットは、組織・制度改革に関する説明と意見交換に全時間を充てる構成とし、昨年度のような施設見学は行わない新たなスタイルで実施されました。対等な意見交換、アイデア出し、ネットワークの深化を重視する観点から、本学だけでなくJSPS伴走チームや文部科学省関係者にも服装の簡素化(ラフな服装)で参加いただく運用が取られました。
- 開催日:2025年12月9日(サイトビジット実施日)、プレスリリース公開日 2026年1月18日
- 来学者:JSPS伴走チーム、文部科学省等 関係者 35名(現地)
- オンライン視聴:学内配信で100名超
- 実施目的:事業の進捗確認、課題把握、J-PEAKS事業全体のあり方や研究大学群形成に向けた意見交換
提示された組織・制度改革の中身と議論の焦点
サイトビジットの中心は組織・制度改革の説明と意見交換でした。那須保友学長、岡山大学J-PEAKSリエゾンの佐藤法仁副理事(研究・産学共創総括担当)・副学長(学事担当)・上級URAらが登壇し、教員中心の体制からの脱却に向けた事務職員・技術職員の高位登用や高度専門職の育成、そして大学のイノベーション創出を支える組織制度改革について説明しました。
説明された主な改革のポイントは次の通りです。高位登用や高度専門職の育成を通じた人事改革、研究拠点の構成方法、URA機能の内製化およびUA制度の再構築、高等先鋭研究院システムの設置や「岡山大学研究大学宣言」による方針の明文化などが挙げられました。これらは横展開可能な改革として他大学との共有を意識した内容と位置づけられています。
- 主要登壇者
- 那須保友(学長)
- 佐藤法仁(副理事・副学長・上級URA、J-PEAKSリエゾン)
- 藤巻朗(名古屋大学未来社会創造機構 特任教授、担当サポーター)
- 野上保之(副理事・デジタルトランスフォーメーション担当)
- 寺澤孝文(学術研究院 教育学域 教授)
- 三村由香里(理事、人事改革担当)
URAとUA制度、財務戦略に関する質疑の焦点
質疑応答では、URAの内製化やUA制度の再構築に伴う職員の高度化について多くの意見が交わされました。特に、研究情報を掴むURAの役割、財務戦略との連動、研究拠点の掘り起こし方といった実務に直結するテーマが詳細に議論されました。
また、設置する組織を「箱」として運用するのではなく、高度な卓越性、イノベーション創出、流動性、育成を兼ね備えたシステムとして運用する点(高等先鋭研究院システムの狙い)について、多面的な意見交換が行われています。これらのやり取りは、J-PEAKS事業全体のあり方にも示唆を与える内容となりました。
具体的なイノベーション事例と研究強化への取り組み
サイトビジットでは制度改革の説明に続き、岡山大学が進める具体的な研究・社会実装の取り組みが紹介されました。那須学長による総括紹介のもと、林業DX、学生ベンチャーによる観光DX、教育ビッグデータに基づく学習環境改革など、地域課題と結びついた多様なプロジェクトが示されました。
各プロジェクトは研究と産学連携、地域との共同によって推進されており、それぞれの事業はJ-PEAKSの趣旨に沿って研究力強化とイノベーション創出を目指しています。質疑では、個別の技術的詳細だけでなく、拠点化のための人材配置や資金配分の方法、外部連携の取り方に関する具体的な戦略的議論も行われました。
- 林業DX:野上保之副理事らが推進する林業分野のデジタルトランスフォーメーション
- 観光DX:学生ベンチャーによる観光分野のDX事例
- 教育ビッグデータ/マイクロステップスタディ:寺澤孝文教授(教育心理学)が開発した教育手法
担当サポーターの総評と成果の受け止め
本学担当サポーターである藤巻朗特任教授は、今回の新しい形式(施設見学を行わず全ての時間を意見交換に充てる)について「有意義な時間であった」と総評しました。残りの事業期間で岡山大学がどこまで取り組みを進められるか期待を示すコメントがあり、参加各校との議論を通じて得られた知見を迅速に取り込みブラッシュアップする意向が確認されました。
那須学長はコメントで、サイトビジットの議題設定がリエゾンの佐藤副理事による事前ヒアリングを踏まえたものである点を説明し、取り上げた改革は横展開しやすいものを選択したこと、さらに得られた意見を既存規則も含めてブラッシュアップしていく方針を示しました。同学の方針は「不易流行」を掲げ、柔軟に変化し続けることにあります。
関連施策・参考資料、問い合わせ窓口
本サイトビジットに関連する参考情報と過去の取り組み、ならびに問い合わせ先は多数公表されています。以下に主要な参考リンクと問い合わせ先を整理します。これらはプレスリリース本文に記載された正式な情報です。
参考情報は、J-PEAKS事業にまつわる岡山大学内での施策(人事改革、大学院修学支援制度、研究院設立、連携事業採択等)や、月刊ダイジェスト、シンポジウム等の事例が含まれます。各リンク先には詳細な説明や関連資料が掲載されています。
- 岡山大学 J-PEAKS ホームページ: https://j-peaks.orsd.okayama-u.ac.jp/
- 岡山大学ニュース(本件): https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id14949.html
- 関連プレスリリースや参考情報(複数の採択・制度改正等): プレスリリースリストに順次掲載
| 問い合わせ窓口 | 連絡先 |
|---|---|
| 岡山大学研究力・イノベーション創出強化実現会議(研究・イノベーション共創管理統括部 研究協力課) | 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟 TEL:086-251-8442 E-mail:innovation◎adm.okayama-u.ac.jp(◎を@に置き換えて下さい) |
| 岡山大学病院 新医療研究開発センター(製薬・医療機器企業向け) | 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 問い合わせURL:http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/ |
| 岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当(医療関係者・研究者向け) | TEL:086-235-7983 E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp |
| 産学官連携本部(研究・イノベーション共創機構) | TEL:086-251-8463 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp |
| 研究機器共用(チーム共用) | TEL:086-251-8705 FAX:086-251-7114 E-mail:cfp◎okayama-u.ac.jp |
| スタートアップ・ベンチャー関連 | E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp URL:https://venture.okayama-u.ac.jp/ |
まとめ:サイトビジットの要点と今回の位置づけ
今回のサイトビジットは、岡山大学がJ-PEAKS事業を活用して進める組織・制度改革と具体的な研究・産学連携の取り組みをJSPS伴走チームおよび関係機関と徹底的に議論する場となりました。議題は人事改革、URA機能の高度化、研究拠点の組成、イノベーション創出のための組織運用など多岐にわたり、施設見学を行わない形式により深い意見交換が可能となりました。
以下の表は本記事で取り上げた主要事項を整理したものです。提供された連絡先や参考リンクと合わせて、今回のサイトビジットの全体像を俯瞰できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2025年12月9日(サイトビジット実施) |
| 主催・関係者 | 国立大学法人岡山大学、JSPS伴走チーム、文部科学省等 |
| 参加者数 | 現地35名、オンライン視聴100名超 |
| 主題 | 組織・制度改革の説明と意見交換(施設見学は実施せず) |
| 主要発表者 | 那須保友学長、佐藤法仁副理事(J-PEAKSリエゾン)、藤巻朗特任教授(担当サポーター)等 |
| 具体的取り組み例 | 林業DX、観光DX(学生ベンチャー)、マイクロステップスタディ(教育ビッグデータ)等 |
| 評価・総評 | 担当サポーターは新形式を有意義と評価。議論を通じた得られた知見は速やかに取り込みブラッシュアップ予定 |
| 問い合わせ | 岡山大学 研究・イノベーション共創管理統括部 研究協力課(TEL:086-251-8442、E-mail:innovation◎adm.okayama-u.ac.jp) |
本稿は岡山大学が公表したプレスリリースの内容に基づき、サイトビジットの目的・実施内容・議論の概要・関連資料および問い合わせ先を整理して報告したものです。