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NEC、営業1,000名にPlaybook導入 入力ゼロでDX加速

手入力全廃プロジェクト

開催日:1月20日

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手入力全廃プロジェクト
手入力ゼロって本当にできるの?
可能です。メール・カレンダー・Web会議などと連携するPlaybook Captureが営業活動を自動取得・構造化し、手動入力を大幅に削減。先行検証でデータ鮮度向上と生産性改善が確認されています。
導入すると営業現場はどう変わるの?
営業は事務作業から解放され、顧客対応や提案に時間を割けるようになります。トップの勝ちパターンを全社で再現可能にし、リアルタイムな現場データで経営判断が速くなります。

NECとMagic Momentが始動させた「手入力ゼロ」の営業改革

2026年1月20日10時、株式会社Magic Momentは、日本電気株式会社(NEC)による「Magic Moment Playbook」の1,000名規模での導入開始と、両社による「企業神経系」再構築プロジェクトの始動を発表した。発表は、経営と現場をデータで直結することを目的とした大規模な取り組みであり、単なるSaaS導入を超えた組織変革を目指すものである。

本取り組みは、営業担当者が日常的に行ってきた手入力作業をAIで自動的に収集・構造化する「Playbook Capture」を中心に据え、経営層が現場の事実に基づいて意思決定できる体制を構築することを狙いとしている。NEC側は現場の入力負荷とデータ品質のばらつき、顧客に向き合う時間の減少といった課題を長年抱えており、これを解消するための抜本的な変革として本プロジェクトを位置づけている。

発表の要点と背景

発表文では、Magic Momentのミッション「すべての顧客が、顧客との関係性を根拠にした正しい経営判断ができる世界を作る」を引用し、NECがSalesforceを中核に据えたデータドリブン経営を推進する中で生じた実務上の課題に対する解決策としてPlaybookが選定された経緯が説明されている。

NECは、データを全社で共有することで経営判断の迅速化と高度化を図ってきたが、そのために必要となる詳細な商談情報や受注見込みなどの入力が現場の負担を増やし、データ欠損や質のばらつきが発生していた。本プロジェクトは、その構造的課題にAIによるData Captureで対置するものである。

Playbook Captureが選ばれた理由—思想と実装力の両立

選定の決め手は単なる機能の多さではなく、組織を変えるための思想と実装力であると発表資料は強調している。NECとMagic Momentは、Salesforceの既存環境を活かしつつ、Data Captureによって現場事実をリアルタイムで収集するアプローチを採用する。

発表では、特に以下の3点が選定理由として挙げられている。

  • 「入力ゼロ」の衝撃:Data Captureによる自動化 — メール、カレンダー、Web会議等と連携して営業活動をAIが自動記録・構造化することで、現場の入力負荷を大幅に削減し、データの網羅性と鮮度を高める。
  • 「勝ち筋」の民主化:トップセールスの形式知化 — トップセールスの行動や判断をデータ分析で抽出し、Playbook(台本)としてシステム化。1,000名規模でも均質なアクションが取れるようにすることで、営業生産性を向上させる。
  • 「企業神経系」の再構築:経営判断の解像度向上 — 現場の活動データがリアルタイムで経営層に届き、経営の意思決定が即座に現場アクションへと反映される双方向のデータ連携を実現する。

この3点は、NECが求めていた「早期成果創出」と「エンタープライズ向けの権限設定」「Salesforceカスタムオブジェクトへの柔軟対応」「カスタマーサクセス体制」と整合していると説明されている。

実証結果と効果の根拠

発表資料には、先行導入部門での実証実験の結果も明確に示されている。Playbook導入によるアプローチでは、営業生産性が約8〜9%向上したという有意な実証が報告されている。これは、入力負荷を削減しながらデータの網羅性と鮮度を改善したことによる直接的な成果とされる。

同時に、トップセールスの勝ちパターンを形式知化し組織実装したことで、個人差に依存しない営業アクションが可能になった点も生産性向上の要因として挙げられている。

導入規模・運用体制と期待される変化

NECでの導入はまず1,000名規模の営業組織を対象に開始される。これを皮切りに、NECグループ全体への展開を視野に入れており、組織進化指標を共同で定め、定量的に進捗を測定し改善を続ける計画が示されている。

導入後の運用では、Salesforce既存環境を活かしつつ、Playbook Captureが常時データを取り込み、経営層と現場の間に存在していた断絶を解消する。これにより市場の変化に即応する学習組織、すなわち発表文が示す「企業神経系」へと進化することが期待される。

実際の運用と対応領域

具体的には、メールやカレンダー、Web会議ツールとの連携により、商談の文脈を含むリッチな情報が自動的にSalesforceへ蓄積される。現場は煩雑な入力から解放され、創造的な提案活動へとリソースを振り向けられる。

また、組織全体での「勝ちパターン」をシステムがナビゲートすることで、商談勝率の向上とともに、属人的なスキル依存の低減が期待される。エンタープライズ向けの権限設定やカスタマーサクセス体制も整備され、早期の成果創出を目指す。

関係者のコメントと説明会情報

発表にはNECおよびMagic Momentの代表者コメントが含まれている。NEC コーポレートITシステム部門長 兼 経営システム統括部長 中田俊彦氏は、現場の入力負荷とデータの質が長年の課題であった点を指摘し、ツールの自動録音・連携機能が営業担当者を事務作業から解放し、商談文脈を含むリッチな情報がSalesforceに正しく蓄積される点を評価している。

また、Magic Moment代表取締役CEO 村尾祐弥氏は、日本の企業が顧客との関係性をデータとして正しく蓄積・活用できてこなかったことを問題提起し、NECの決断を高く評価するとともに、CRMの役割を「管理の道具」から経営者の参謀かつ現場の武器へと進化させるべきだという考えを表明している。

ウェビナー開催の案内

本プロジェクトの推進プロセスや裏側については、以下のウェビナーで紹介される予定である。講演者として、日本電気株式会社 セールスDX推進グループ プロフェッショナル 原田隆洋氏が登壇する。

タイトル
「NEC 営業1,000名の手入力全廃と「企業神経系」の再構築 〜Salesforce で『勝ちパターン』を組織実装し、投資対効果を最大化させる変革の裏側〜」
開催日時
2026年2月19日(木)12:00〜13:00
詳細/お申し込み
https://magicmoment.jp/webinar/20260219

企業情報と製品・サービスについて

Magic Momentは、AI営業エンゲージメントプラットフォーム「Magic Moment Playbook」と、AIと人のハイブリッド営業支援「Revenue BPaaS」を提供する企業である。創業は2018年、代表取締役CEOは村尾祐弥。創業者はGoogleやfreeeで営業組織構築に携わった経験を有し、社内スローガンは「GO TRUE WAY」である。

Web上の情報として、コーポレートサイトおよび採用情報が公開されている。主要リンクは以下の通りである。

導入におけるポイント整理

導入を円滑に進めるための技術面・組織面のポイントが発表には示されている。Salesforceのカスタムオブジェクト対応、エンタープライズ向けの権限管理、カスタマーサクセス体制の3点は、早期成果と大規模展開を両立させるための重要要素として強調されている。

また、現場の自律性を高めるために、トップセールスの行動を標準化して全社に広げること、経営層と現場が共通のデータ基盤で対話できるようにすることも重要な運用方針として示されている。

まとめ(要点の整理)

以下の表は、本記事で取り上げたNECとMagic Momentの取り組み内容を要約したものである。導入規模、主要技術、実証成果、関連イベント、企業情報を整理している。

項目 内容
発表日 2026年1月20日 10:00(株式会社Magic Moment 発表)
導入企業 日本電気株式会社(NEC)
導入規模 初期:1,000名規模の営業組織。将来的にNECグループ全体へ展開予定。
導入製品 Magic Moment Playbook(Playbook Capture含む)
主な選定理由 Data Captureによる自動化/勝ち筋の形式知化/経営と現場の双方向データ連携
実証成果 営業生産性:約8〜9%向上(先行導入部門の実証)
関連イベント ウェビナー「NEC 営業1,000名の手入力全廃と『企業神経系』の再構築」開催:2026年2月19日 12:00〜13:00(申し込み:https://magicmoment.jp/webinar/20260219)
関係者コメント NEC 中田俊彦氏、Magic Moment 村尾祐弥氏のコメントを発表資料で掲載
企業情報(Magic Moment) 設立:2018年/代表:村尾祐弥/提供:Magic Moment Playbook、Revenue BPaaS/サイト:https://www.magicmoment.jp/

本稿は、発表資料に示された事実・数値・日程・関係者発言を基に構成した。NECとMagic Momentが掲げる「手入力全廃」と「企業神経系の再構築」は、営業現場と経営の関係を再定義する取り組みとして注目される。今後の展開では、1,000名規模の初期導入での運用実績と、NECグループ全体への展開の進捗を点検することで、国内企業のDXモデルとしての有用性がさらに明らかになる見通しである。