2月6日開幕・恵比寿映像祭2026、光と声の多声性
ベストカレンダー編集部
2026年1月20日 15:21
恵比寿映像祭2026
開催期間:2月6日〜2月23日
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光と声の重なり――総合テーマ「あなたの音に|日花聲音|Polyphonic Voices Bathed in Sunlight」について
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館、日本経済新聞社が主催し、エイベックス・クリエイター・エージェンシー株式会社が事務局を務める国際フェスティヴァル「恵比寿映像祭2026」は、2026年2月6日(金)から2月23日(月・祝)までの16日間にわたり開催されます。今回の総合テーマはメインキュレーター邱于瑄(Chiu Yu-Hsuan/チィウ・ユーシュェン)が台湾語を起点に設定した「あなたの音に|日花聲音|Polyphonic Voices Bathed in Sunlight」です。
このテーマは、台湾語の語彙「日花」(木洩れ陽)と「聲音」(声音)を組み合わせることで、複数の声が木洩れ陽の中で重なり合うような可視・不可視の響きを表現することを意図しています。言語、文化、歴史の重層性を出発点に、写真、映像、サウンド、パフォーマンスを通じて多声的なポリフォニーを探る構成です。
- 会期
- 2026年2月6日(金)〜2月23日(月・祝)[16日間](※2月9日・16日は休館)
- 会場
- 東京都写真美術館、恵比寿ガーデンプレイス各所、地域連携各所ほか
- 開館時間
- 10:00–20:00(2月6日〜2月22日)、最終日2月23日は18:00まで。3F展示室は2月25日〜3月22日まで延長展示(10:00–18:00、木曜・金曜は20:00まで)。
- 料金
- 展示は無料(上映と一部イベントのみ有料)
- 主催・共催・助成など
- 主催:東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館/日本経済新聞社。共催:サッポロ不動産開発株式会社/公益財団法人日仏会館。助成:ブリティッシュ・カウンシル。協力:在日オーストラリア大使館。後援:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター/J-WAVE 81.3FM。協賛:YEBISU BREWERY TOKYO/東京都写真美術館支援会員/ダイワロイネットホテル西新宿PREMIER。
公式情報は恵比寿映像祭の公式サイト(https://www.yebizo.com)およびInstagram(https://www.instagram.com/yebizo)で公開されています。今回、国内外から参加するアーティスト30組以上とその出展作品の概要もあわせて発表されました。
展示・上映・パフォーマンス:形式を越えて重なり合う表現
恵比寿映像祭2026は、写真、映像、サウンド、パフォーマンスなどを横断する展示プログラムと上映プログラム、さらにはライヴ・イヴェントを組み合わせ、会場内外に多層的な響きを立ち上げます。東京都写真美術館の地下1Fから2Fまでを用い、地下では移動を起点としたサウンドスケープ、2Fでは言語や社会のルールをめぐるズレを問う展示が展開されます。
展示は「重なり合う形と声」を軸に、人類学的視点から〈声〉〈環境〉〈記憶〉〈誤読〉を扱います。視覚障害のある人々への聞き取りをもとに、先入観や誤解を手がかりに「見ること」を問い直すプロジェクトも含まれます。
注目の出展作家と作品(抜粋)
以下はプレスリリースで明示された主要な出展作家と代表作品の概要です。これらは会場各所で展示・上映・パフォーマンスの形で公開されます。
- 張恩滿(チャン・エンマン):《蝸牛樂園三部曲—啟航或終章》(2021)——船形のインスタレーションで、移動と定着、記憶の継承を表現。
- 侯怡亭(ホウ・イーティン):《所有的小姐 Sóo-ū -ê sió-tsiá》(2015)——台湾語の歌詞を刺繍化し、言語に宿る歴史と記憶を可視化。
- 鶴巻育子:プロジェクト〈ALT〉——視覚障害のある人々への聞き取りを通して「見ること」を問い直す。
- 田中未知/高松次郎:言語楽器《パロール・シンガー》(1974)を再構成し、関連資料とともに提示。
- そのほか、トモコ・ソヴァージュ、キュンチョメ、FAMEME、スーザン・ヒラー、アンジェリカ・メシティ、チョン・ソジョン、冥丁など、国内外のアーティストが参加。
展示プログラムでは、作品が視覚と聴覚の両面で相互に重なり合うよう設計されており、来場者が身体的・感覚的に複数の文化や言語の交差を体験できる構成です。
コミッション、オフサイト、上映、トーク:場を広げる多層的プログラム
恵比寿映像祭2026は、館内プログラムにとどまらず、恵比寿ガーデンプレイスや地域連携の各施設を会場とするオフサイト展示や街を舞台にしたプロジェクトを展開します。東京都写真美術館3Fではコミッション・プロジェクトの展示を行い、継続事業としての成果を提示します。
コミッション・プロジェクトでは小森はるかによる新作2点を含む展示を中心に、第3回コミッション・プロジェクトのファイナリスト4名の発表も会期中に行われます。上映プログラムは1Fホールで連日編まれ、劇映画・実験映画・日本初公開作など多彩なラインナップが予定されています。
オフサイトと街への展開
恵比寿ガーデンプレイス センター広場や恵比寿スカイウォークでは、デジタルとアナログを横断するプロジェクトが公開されます。インターネット・アートの先駆者エキソニモや、FAMEMEによる屋外インスタレーションが設置され、偶発的な出会いを生む環境が作られます。
具体的には、FAMEMEの《Duri-grance by FAMEME》が恵比寿スカイウォークをジャックし、エキソニモの《Kiss, or Dual Monitors》(2017)はLEDウォールに拡張された新ヴァージョンとしてセンター広場に登場します。東京都写真美術館2Fには来場者が参加できる撮影ブースも設置されます。
対話と教育、アクセス:シンポジウム・ワークショップ・支援体制
恵比寿映像祭2026は学術的な対話の場としてシンポジウムを開催し、国内外のキュレーター、研究者、アーティストを迎えて4つのテーマで議論を行います。シンポジウムは東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団による「TOKYOスマート・カルチャー・プロジェクト」の一環です。
教育普及プログラムやワークショップ、作家によるトークや鑑賞ツアーも多数用意され、展示作品の背景にある文化や手法について深める機会が設けられます。展示・上映・イベントの一部は有料ですが、教育普及プログラムの多くは参加費無料(事前申込制のものもあり)が示されています。
シンポジウムの主要スケジュール(抜粋)
- 2月8日(日)13:00–15:00:テーマ「映画・映像における多声的な言語」——パネリスト:キャメロン・L・ホワイト、メー・アーダードン・インカワニット、三澤真美恵。
- 2月11日(水・祝)15:00–17:00:テーマ「映像表現の現在地とこれから—第3回コミッション・プロジェクトに向けて」——パネリスト:沖啓介、斉藤綾子、レオナルド・バルトロメウス、メー・アーダードン・インカワニット。
- 2月15日(日)15:00–17:00:テーマ「受け継がれるデジタルの声――マイグレーション、エミュレーター、そしてエコー」——パネリスト:千房けん輔/赤岩やえ(エキソニモ)、マイケル・コナー。
- 2月18日(水)18:00–20:00:テーマ「あるがままの音へ」——パネリスト:トモコ・ソヴァージュ、東岳志、柳沢英輔。
また、ライヴ・イヴェントや演劇プログラムとして劇団ゴツプロ!×峸劇場の《拝啓》上演、トモコ・ソヴァージュの音パフォーマンス《Waterbowls》、侯怡亭のボーカル共演など、多様な表現が会期中に展開されます。
ワークショップや鑑賞ツアーも実施され、張恩滿による原住民族文化のワークショップ、鶴巻育子による写真鑑賞ツアーなど、実体験を通じた学びの場が提供されます。
会場・アクセス、アクセシビリティと地域連携の体制
会場は主に東京都写真美術館と恵比寿ガーデンプレイス各所、そして恵比寿地域の文化施設・ギャラリー等です。地域連携プログラムには日仏会館やCCBTをはじめ18施設が参加し、恵比寿全体でフェスティヴァルを構成します。恵比寿 屈指のディープスポット「恵比寿 地下 味の飲食街」や複数のバーも連携し、昼から夜まで街歩きを通じた鑑賞体験が可能になります。
アクセシビリティ面では、乳幼児から高齢者、障害のある人、海外にルーツをもつ人まで幅広い来場者を想定した支援を用意しています。情報保障、音声による「やさしいガイド」、オール・ウェルカム・デー(2月14日[土]13:30–17:00)、バリアフリー設備、総合受付のサポート、多言語対応(英語・中国語・韓国語は毎日、日本手話は金土日祝など)といった体制が公式に示されています。アクセシビリティ情報ページ「だれでもTOP」も案内されています(https://topmuseum.jp/contents/pages/universal_accessibility_top.html)。
地域連携の具体的施策と参加型企画
地域連携プログラムの一環として、参加施設を巡るシールラリーが実施され、シールを集めると映写機から生まれたキャラクター「ye(b)izoちゃん」のオリジナルグッズが先着で配布されます。街全体を舞台にアートを再発見させる趣向です。
オフサイト展示は屋外の偶発性を活かした設置が中心で、エキソニモやFAMEMEの作品はその代表例です。これにより美術館外の通行空間も鑑賞の場として機能します。
主要データとまとめ
以下に本記事で触れた主要事項を表形式で整理します。企画趣旨、会期、会場、主催・共催・助成、参加作家の例、主要プログラムなどを簡潔に示しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 恵比寿映像祭2026 「あなたの音に|日花聲音|Polyphonic Voices Bathed in Sunlight」 |
| 会期 | 2026年2月6日(金)〜2月23日(月・祝)[16日間](2月9日・16日は休館)※3F展示室は〜3月22日まで延長 |
| 開館時間 | 10:00–20:00(2/6〜2/22)、最終日2/23は〜18:00。3F延長期間は10:00–18:00(木・金は20:00まで)。 |
| 会場 | 東京都写真美術館、恵比寿ガーデンプレイス各所、地域連携各所 |
| 主催・共催 | 主催:東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館/日本経済新聞社。共催:サッポロ不動産開発/日仏会館。 |
| 助成・協力・後援 | 助成:ブリティッシュ・カウンシル。協力:在日オーストラリア大使館。後援:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター/J-WAVE 81.3FM。 |
| 料金 | 展示無料(上映・一部イベントは有料) |
| 参加作家(例) | 張恩滿、侯怡亭、鶴巻育子、トモコ・ソヴァージュ、キュンチョメ、FAMEME、田中未知/高松次郎、スーザン・ヒラー、アンジェリカ・メシティ、チョン・ソジョン、冥丁、小森はるか、エキソニモ、河合健、大木裕之、モーガン・クウェインタンス、原直久、劇団ゴツプロ!、峸劇場 ほか(国内外30組以上) |
| 主なプログラム | 展示(B1F〜3F)、コミッション・プロジェクト、オフサイト展示、上映(1Fホール)、ライヴ・イベント、ワークショップ、シンポジウム、教育普及プログラム、地域連携企画 |
| 公式 | サイト:https://www.yebizo.com / Instagram:https://www.instagram.com/yebizo |
| アクセシビリティ | 情報保障、やさしいガイド、オール・ウェルカム・デー(2/14)、バリアフリー設備、多言語対応(英中韓毎日、日本手話は金土日祝)等。詳しくは「だれでもTOP」ページ参照。 |
本稿は、恵比寿映像祭2026の発表に基づき、総合テーマ、会期・会場、主催情報、主要プログラム、参加作家、オフサイトや地域連携、アクセシビリティ体制など、プレスリリースに記載された情報を網羅的に整理してお伝えしました。詳細なスケジュールやチケット情報、教育普及プログラムの申込方法などは公式サイト(https://www.yebizo.com)で随時更新されます。