岡山大学がVol.20公開|Arctis西日本初導入で構造生物学強化
ベストカレンダー編集部
2026年1月22日 05:58
J-PEAKS Vol.20刊行
開催日:1月22日
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岡山大学が刊行する「J-PEAKS MONTHLY DIGEST」Vol.20の意義と背景
国立大学法人岡山大学は、2026年1月22日に「岡山大学J-PEAKS MONTHLY DIGEST」第20号(Vol.20)を公開しました。本号は、文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)に採択されたことを踏まえ、岡山大学の研究力強化とイノベーション創出に関する取り組みを毎月まとめて発信するためのものです。
J-PEAKSは1件あたりおおむね約5年間で約55億円規模の支援を伴う大型事業であり、我が国全体の研究力の発展を牽引する研究大学群の形成を目指すものです。岡山大学は2023年12月22日に本事業に採択され、長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現に向け、大学法人全体の組織・制度改革を含めた包括的な施策を推進しています。
刊行日と公表先
本号の公表日は2026年1月22日で、岡山大学のウェブサイトおよび関連プレスリリースで公開されています。Vol.20のPDFは以下から閲覧可能です。
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/freetext/J-PEAKS/file/vol20.pdf
巻頭特集:西日本初導入のクライオトモグラフィー用クライオプラズマFIB-SEM装置「Arctis」と構造生物学基盤の強化
Vol.20の巻頭特集は、クライオトモグラフィー用クライオプラズマFIB-SEM装置「Arctis」の西日本初導入についての紹介です。本装置は、既に導入されているクライオ電子顕微鏡「Krios G4」との併用により、最先端の構造生物学研究を強力に推進すると位置づけられています。
岡山大学の高等先鋭研究院を形成する異分野基礎科学研究所国際構造生物学研究センターで学内外の共用を開始しており、中四国地域のみならず国内全体の研究底上げに資する設備として期待されています。導入により、急速凍結した細胞を薄く削り出して可視化するトモグラフィー解析の工程が自動化され、属人性の排除と高速化が図られる点が強調されています。
研究基盤としての意義と現状
岡山大学によれば、クライオプラズマFIBを導入している研究機関は現時点で東京と岡山の二か所のみであり、Arctisの導入は地域の研究基盤を拡充する重要な一歩です。これにより、より多くの研究者が迅速に成果を得られる環境が整備されることが期待されています。
岡山大学学術研究院先鋭研究領域(異分野基礎科学研究所)沼本修孝特任准教授は、本号のコメントで、ArctisとKrios G4の併用が構造生物学研究の起爆剤となる点や、自動化によって属人性を排することでより多くの研究者が恩恵を受ける点を指摘しています。
- 装置名:クライオトモグラフィー用クライオプラズマFIB-SEM装置「Arctis」
- 導入の特徴:西日本で初導入、学内外共用開始
- 連携設備:クライオ電子顕微鏡「Krios G4」(2023年度導入)
- 期待効果:解析の高速化、属人性の低減、地域・国内の研究底上げ
Vol.20に収録された主なトピックスと具体的な取り組み
Vol.20では、巻頭特集以外にも多岐にわたるトピックスを掲載しています。以下に本号に掲載されたすべてのトピックスを列挙し、各項目の要点を具体的に示します。
本号掲載のTopics(一覧):
- クライオトモグラフィー用クライオプラズマFIB-SEM装置「Arctis」を西日本に初導入
- 「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の令和7年度学内意見交換会を終了
- 使用済み核磁気共鳴装置(NMR)からヘリウムガスを回収~「中四国・播磨ヘリウムリサイクルネットワーク」に向けた大きな一歩~
- 緑色系統二次共生藻ユーグレナにおける非典型的光化学系I超複合体の立体構造を解明
- 多様な業務経験を通じて事務職員の高度化を推進:ジョブシェア制度が始動~ラオス・カンボジアでの国際イベント参加~
- 「国立大学法人岡山大学研究大学宣言」を制定
- 「第15回 CSJ化学フェスタ 2025」において、J-PEAKSをテーマにコラボレーション企画を開催
- 岡山大学「大学院修学支援制度(2025年度後期)」認定式を挙行
- 文部科学省「研究開発マネジメント人材に関する体制整備事業」に採択
- 横浜市会健康福祉・医療委員会が岡山大学病院を視察
- 国産手術支援用ロボットhinotori™(ヒノトリ)を用いた岡山県内初の消化器がん手術を成功~将来的に遠隔手術による地域医療支援にも期待~
注目項目の補足説明
上記各項目にはそれぞれ詳細な説明や背景が併記されています。例えばNMRからのヘリウム回収は、希少資源であるヘリウムの循環利用を目指す地域連携の一環であり、「中四国・播磨ヘリウムリサイクルネットワーク」構築に向けた具体的な一歩と位置づけられます。
また、ジョブシェア制度の導入は事務職員の経験幅拡大と高度化を目的とし、国際イベントへの参加(ラオス・カンボジア)を通して実務経験と国際協力の両面での人材育成を目指すものです。これらは大学法人全体での組織・制度改革の一部として位置づけられています。
組織改革、連携、参考情報:岡山大学の広範な取り組み
岡山大学はJ-PEAKSを活用するにあたり、単に研究設備を投入するだけではなく、大学法人全体の組織・制度改革を実行しています。これには学内の枠組みを超えた連携体制や、採択大学間での課題共有、好事例の横展開などが含まれます。
岡山大学が公表している参考情報や関連発表は多岐にわたり、大学ビジョンや研究ポリシー改定、共生型連合体の活動、JSPS伴走チームによるサイトビジット、シンポジウムや連携シンポジウムの開催などが挙げられます。以下は本号および関連発表で示された主要な参考情報の一部です。
- 岡山大学ビジョン3.0・長期ビジョン2050
- https://www.okayama-u.ac.jp/tp/profile/ou-vision.html
- 研究大学宣言
- https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id14879.html
- J-PEAKS関連ページ
- https://j-peaks.orsd.okayama-u.ac.jp/
さらに、本号・関連発表では次のような具体的取り組みが示されています:重点研究分野の制定、産学官連携の施設整備事業採択、研究力・イノベーション創出強化実現会議の設置、研究ポリシー改正、高等先鋭研究院の組織運用開始など、多面的な改革・強化が同時進行しています。
外部・産学連携窓口、研究機器共用、医療連携の連絡先
本号では問い合わせ窓口も明記されています。問い合わせは研究・イノベーション共創管理統括部 研究協力課、岡山大学病院の各担当窓口、産学官連携本部、研究機器共用タスクフォース、スタートアップ・ベンチャー創出本部など、目的別に複数用意されています。
- 岡山大学研究力・イノベーション創出強化実現会議(研究協力課) TEL:086-251-8442 E-mail:innovation◎adm.okayama-u.ac.jp
- 岡山大学病院 新医療研究開発センター(製薬・医療機器関係) 問い合わせページ:http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/
- 岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当 TEL:086-235-7983 E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
- 産学官連携本部 TEL:086-251-8463 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
- 研究機器共用タスクフォース(チーム共用) TEL:086-251-8705 FAX:086-251-7114 E-mail:cfp◎okayama-u.ac.jp
- スタートアップ・ベンチャー創出本部 E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
※メールアドレス中の「◎」は公表資料の表記に合わせています。実際の送信時は適宜「@」へ置き換えてください。
Vol.20の要点整理と本文のまとめ
最後に、本記事で取り上げたVol.20の主要な情報を表形式で整理します。各項目は発行日、J-PEAKS採択、主要設備導入、掲載Topics、イチオシ研究設備、関連リンクと問い合わせ先を含めています。表の後に、要点を説明する短いまとめを記します。
| 項目 | 概要 | 関連リンク等 |
|---|---|---|
| 刊行日 | 2026年1月22日(Vol.20) | Vol.20 PDF |
| J-PEAKS採択 | 採択日:2023年12月22日。1件あたり約5年間で約55億円規模の支援 | JSPS実施のJ-PEAKS事業(公的情報) |
| 巻頭特集設備 | クライオトモグラフィー用クライオプラズマFIB-SEM装置「Arctis」:西日本初導入、Krios G4と併用 | 学内共用:異分野基礎科学研究所 国際構造生物学研究センター |
| 掲載Topics(主要) | ①~⑪の全件を掲載(学内意見交換会、ヘリウム回収、構造生物学研究、ジョブシェア、研究大学宣言等) | 本文参照(Vol.20 PDF) |
| イチオシ研究設備 | 等温滴定型カロリメーターを紹介 | 本号巻末および設備共用窓口 |
| 問い合わせ先 | 研究協力課、病院各窓口、産学連携本部、研究機器共用タスクフォース等(複数) | 記事内に記載の各連絡先参照 |
本号は、岡山大学がJ-PEAKSを契機に進める研究基盤整備、組織・制度改革、地域連携、国際的な研究拠点形成に関する情報を網羅的にまとめたものです。巻頭のArctis導入をはじめ、研究機器の共用促進、希少資源の循環(ヘリウム回収)、人材育成制度の整備、医療連携やロボット手術の実績など、多面的な取り組みが掲載されています。詳細はVol.20のPDFおよび岡山大学の関連ページで確認できます。
参考リンク:岡山大学J-PEAKS特設サイト https://j-peaks.orsd.okayama-u.ac.jp/、岡山大学ニュース(本件) https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id14916.html