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森トラストが3億円出資、2/6公開『禍禍女』支援の狙い

禍禍女公開

開催日:2月6日

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禍禍女公開
森トラストはなんで3億円も出資したの?
単なる出資だけでなく、ホテルや観光事業との連携でロケツーリズム等の相乗効果を見込み、コンテンツを通じた地域活性化や海外展開を視野に戦略投資しています。
いつどの作品が見られるの?
本ファンド製作の注目作は、ゆりやんレトリィバァ監督デビュー作『禍禍女』が2026年2月6日公開予定。是枝監督の『ルックバック』も2026年公開予定です。

K2P Film Fund Ⅰへ森トラストが3億円出資 — 取引の概要とスケジュール

株式会社K2Pictures(以下、K2 Pictures)は、2026年1月22日付で、森トラスト株式会社(以下、森トラスト)からK2 Picturesが運用する映画製作ファンド「K2P Film Fund Ⅰ(ケーツーピーフィルムファンドファースト)」3億円の出資を受けることを発表しました。本リリースは2026年1月22日 11時00分に公表されています。

本出資は、ファンド形態による資金供給の一環として行われ、K2 Pictures側はファンドを通じて複数作品の製作を推進する計画です。ファンドはファイナルクローズ(投資期間終了)を2026年1月末に予定しています。

取引の主なポイント

以下は出資に関する主な事実を整理したものです。出資額、スケジュール、関係者などが明確に示されています。

  • 出資元:森トラスト株式会社(代表取締役社長 伊達美和子)
  • 受け皿:K2 Picturesが運用する「K2P Film Fund Ⅰ」
  • 投資額:3億円(300,000,000円)
  • ファンドのステータス:ファイナルクローズ予定日 2026年1月末
  • 公表日:2026年1月22日(K2 Pictures発表)

この契約は資金面の支援にとどまらず、森トラストの観光・宿泊事業と映像コンテンツとの親和性を生かした連携も念頭に置かれた出資である点が重要です。

ファンド設立の背景と制作方針 — 投資家誘致とクリエイターへの還元

K2 Picturesは2023年8月に事業を開始し、2025年5月にフランス・カンヌで「日本映画の新しい生態系をつくる」ことを掲げて本ファンドの立ち上げを発表していました。本ファンドの目的は、国内外の新たな投資家を日本映画産業へ誘引することであり、従来の資金調達構造の課題を解決する意図があります。

具体的には以下のような方針が示されています。手数料率を下げることにより投資家へリターンを早める仕組みの導入、そしてクリエイターへの利益還元強化を規定する仕組み作りです。成功報酬の設定などを通じて、クリエイターが長期的に日本映画産業で活動し続けられるような体制を整えようとしています。

ファンドの投資構造と収益分配に関する方針

K2 Picturesが提示する主な方針は次の通りです。投資家の参入障壁を下げるための手数料率引き下げ、クリエイターへ成功報酬を含めた利益配分の設計、そして国内外市場の開拓を意図した作品製作の推進が挙げられます。

投資家誘致
国内外の新しい投資家が参入しにくい現状を打破するため、ファンド形式で資金を集める仕組みを構築。
手数料とリターン
従来より手数料率を下げ、投資家へのリターンを早期化することを目指す。
クリエイター還元
成功報酬の設定などにより、クリエイターへ利益を還元する仕組みを導入。才能ある人材が業界で夢を持ち続けられる環境づくりを目指す。

これにより、日本映画のファイナンスモデルを世界水準に引き上げることをK2 Picturesは目標としています。ファンドは多数の作品を支える資金基盤として機能することが期待されています。

既に進む制作プロジェクトと公開スケジュール

K2P Film Fund Ⅰによる具体的な制作活動も既に進行中です。下記の作品は本ファンド製作あるいは初製作として発表され、公開スケジュールの一部が確定しています。

重要な発表として、2025年12月3日に本ファンド製作の作品として発表された映画監督・是枝裕和によるメガホンの下、漫画家・藤本タツキの漫画『ルックバック』の実写映画化があり、公開は2026年に予定されています。さらに、本ファンド初製作作品として、芸人・ゆりやんレトリィバァが初めて映画監督を務める映画『禍禍女(まがまがおんな)』の公開が2026年2月6日に控えています。

  • 『ルックバック』:原作 藤本タツキ、監督 是枝裕和、実写映画化、公開年 2026年
  • 『禍禍女(まがまがおんな)』:監督 ゆりやんレトリィバァ(監督デビュー作)、公開日 2026年2月6日

これらの作品は本ファンドによる制作資金の活用例であり、今後も複数作品を通じて国内外への展開を図る意向が示されています。

森トラストの投資意図と企業概要 — 観光産業との接点

森トラストは2026年にホテル事業開始から50周年を迎えます。森トラストはハード面(地域再開発やホテル新規投資)だけでなく、コンテンツ等のソフト面の充実が観光産業の発展に重要であると認識しており、本ファンドへの出資はその一環として行われました。

森トラストは、映像コンテンツが公開される過程や公開後の展開が観光産業やホテル事業と親和性を持つことに着目しています。具体的にはロケツーリズムなどを通じて地域に新たな観光需要を創出することを期待して出資を決定しています。

森トラスト代表 伊達美和子のコメント

森トラスト 代表取締役社長 伊達美和子は次のように述べています。

「コンテンツ産業は世界的な市場規模も大きく、また日本のアニメや映画を含む『コンテンツ』は年々注目されていると感じています。例えば、静岡県伊東市や長野県軽井沢町など当社がホテルを運営するエリアでも、ロケツーリズムが盛んになるなど、コンテンツが観光にもたらす影響が大きくなっています。ホテル事業を通じて持続可能な観光産業の価値創出を目指す当社にとって、海外市場への展開を視野に入れ、質の高いコンテンツ制作と業界の人材育成に積極的に取り組むK2 Picturesの姿勢に共感し、ともに新たな需要を生み出すパートナーとして歩めることを大変嬉しく思います。」

このコメントからは、森トラストが単なる資本提供者に留まらず、観光資源との連携や地域活性化を念頭に置いた戦略的出資であることがうかがえます。

関係者のコメント、会社概要、まとめ

K2 Pictures代表取締役CEO 紀伊宗之のコメントも合わせて公表されています。紀伊はファイナンスモデルを世界水準に引き上げる必要性を述べ、森トラストとの協働により日本の魅力を最大化し世界市場へ挑む姿勢を示しています。

紀伊のコメント(要旨)は次の通りです。才能豊かなクリエイターとともに世界市場で勝負したいという意志、ファンド立ち上げの背景、森トラストとの議論を通じて得た共感とパートナーシップの重要性、今回の出資に対する喜びと手応え、そして互いの知見を活かした新たな価値創出への決意が表明されています。

会社概要

ここではリリースに記載された両社の基本情報を整理します。連絡先URLや所在地、資本金、設立年月などが記載されています。

森トラスト株式会社
代表者:代表取締役社長 伊達 美和子
所在地:東京都港区虎ノ門4丁目1番1号 神谷町トラストタワー
資本金:30,000,000,000円
設立:1970年6月
URL:https://www.mori-trust.co.jp/
株式会社K2 Pictures
代表者:代表取締役CEO 紀伊宗之
所在地:東京都目黒区青葉台1−11−16
資本金:492,142,000円(資本準備金も含む)
事業開始:2023年8月
URL:https://k2pic.com/

上記情報は本リリースに明記されたデータに基づくものであり、各社の公開情報として取りまとめています。

要点の整理(一覧)

本章では本記事で取り上げた主要な事項を表形式で整理します。ファンド名、出資額、主要作品、重要日程、両社の代表者などを一覧で示します。

項目 内容
ファンド名 K2P Film Fund Ⅰ(ケーツーピーフィルムファンドファースト)
出資元 森トラスト株式会社(代表取締役社長 伊達 美和子)
出資額 3億円(300,000,000円)
ファイナルクローズ 2026年1月末(予定)
発表日 2026年1月22日 11:00(K2 Pictures発表)
主な製作作品(発表済) 『ルックバック』(原作:藤本タツキ、監督:是枝裕和、公開:2026年)、『禍禍女(まがまがおんな)』(監督:ゆりやんレトリィバァ、公開日:2026年2月6日)
K2 Pictures 代表 紀伊 宗之(代表取締役CEO)
森トラスト 代表 伊達 美和子(代表取締役社長)
K2 Pictures 所在地 東京都目黒区青葉台1−11−16
森トラスト 所在地 東京都港区虎ノ門4丁目1番1号 神谷町トラストタワー

以上が本リリースに基づく主要な事項の整理です。K2 Picturesのファンド運用と森トラストの出資は、資金供給の枠組みだけでなく観光・地域資源との連携を視野に入れた戦略的な取り組みであり、特にロケツーリズムなどを通じた地域活性化との結びつきが示されています。作品の公開スケジュールやファンドのクローズ予定日も明示されているため、今後の制作進捗や公開動向は注視される事項です。