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ミヤシタパーク発 なぜ外国人は日本でレコードを買うのか

ミヤシタパーク売上発表

開催日:1月28日

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ミヤシタパーク売上発表
なんで海外の人は日本で新品レコードを買うの?
音源だけでなく「どこで買ったか」も価値になるため。渋谷やジブリゆかりの場所で手に入れる体験、海外で新品入手が難しいタイトルが購入動機になっています。
どの作品が特に売れてるの?トップは何?
2025年のミヤシタパーク店ランキングはNujabes『metaphorical music』『modal soul』が上位。久石譲のジブリ音楽や杏里、山下達郎といったシティ・ポップも人気です。

渋谷ミヤシタパークで見えた「日本の音楽」が海外で選ばれる理由

FTF株式会社が運営するアナログレコード専門店「Face Records MIYASHITA PARK(以下、ミヤシタパーク店)」は、2026年1月28日付で、同店の2025年新品レコード売上ランキングを公表しました。プレスリリースは同日10時10分に発表されています。

この集計からは、単に国内で人気のある作品が売れているというだけでなく、海外からの来店客が日本でレコードを買うこと自体に価値を見出していることが読み取れます。以下では発表内容を丁寧に整理し、ランキングの詳細、来店層と購入動機、店舗と運営会社の概要までを漏れなく伝えます。

2025年 ミヤシタパーク店 新品レコード売上ランキング(集計結果)

ミヤシタパーク店の発表によると、2025年における新品レコードの販売点数は前年比で約20%増加9割がインバウンド客であり、海外来店客が売上を大きく牽引しています。

以下は、ミヤシタパーク店の独自集計による販売点数の多い順のランキングです。店舗側の注記として「ランキングはミヤシタパーク店独自集計」とあります。

順位 アーティスト 作品名
1位 Nujabes metaphorical music
2位 Nujabes modal soul
3位 久石譲 ハウルの動く城 サウンドトラック
4位 杏里 Timely!!
5位 久石譲 千と千尋の神隠し サウンドトラック
6位 久石譲 魔女の宅急便 サントラ音楽集
7位 久石譲 となりのトトロ イメージ・ソング集
8位 山下達郎 FOR YOU
9位 久石譲 もののけ姫 サウンドトラック
9位 杏里 Heaven Beach
10位 VINCE GUARALDI TRIO A CHARLIE BROWN CHRISTMAS
11位 Various Artists(Nujabes presents) Hydeout Productions – First Collection
12位 Various Artists 美少女戦士セーラームーン 30th Anniversary Memorial Album

ランキングのトップはNujabesの『metaphorical music』『modal soul』で、続いて久石譲によるジブリ作品群、杏里、山下達郎、アニメ関連コンピレーションなどが並びます。これらは概ね昭和から平成にかけて日本で親しまれてきた作品群であり、海外の訪日客が熱心に手に取っている点が特徴です。

ジャンル別に見る購入動機と「日本で買う」意味

ミヤシタパーク店のランキング上位にある作品群は、大きく三つのジャンルに分類できます。いずれも日本の文化や場所性と強く結びついているため、現地で購入することが体験価値につながっている点が共通しています。

以下では各ジャンルごとの受容のされ方と、店舗での購入が持つ意味を整理します。

渋谷発ローファイ・ヒップホップ(Nujabes)

Nujabesに代表される渋谷発のローファイ・ヒップホップは、世界的に高い評価を受けています。レコードという媒体は、音そのものに加えて「どこで買ったか」という体験まで含めて価値が形成される点が海外ファンの特徴です。

ミヤシタパークという渋谷の場所でNujabesのレコードを手に取ることは、音楽が生まれた土地に足を運ぶ行為と重なり、購入そのものがより深い鑑賞体験につながります。

ローファイ・ヒップホップ(Lo-fi Hip Hop)とは
ジャズやソウルの要素を取り入れた、メロディアスで温かみのあるサウンドが特徴のヒップホップのサブジャンル。Nujabesはその礎を築いた存在のひとりとして国際的に評価されています。

アニメ音楽(久石譲/ジブリ作品)

久石譲によるジブリ作品のサウンドトラックは、映画の世界観と結びついた「日本らしさ」を強く印象づけます。映画を通じて抱いた情景や感情、実際に訪れた日本旅行の記憶が重なり合うため、レコードが記念品として選ばれる傾向があります。

店舗スタッフの観察では、ジブリ作品のレコードは海外で新品を入手できる機会が限られていることが多く、「日本で探すこと」を目的に来店する顧客が多く見られたといいます。買えたときの反応が強く、購入までの過程自体が旅の重要な体験になっています。

シティ・ポップ(杏里、山下達郎)

杏里や山下達郎に代表されるシティ・ポップは、近年海外でジャンル化し、都市や時代の空気感ごと楽しまれるようになりました。単なる懐古趣味を超え、当時の日本の都市文化そのものを象徴する音楽として受け取られています。

来店者は渋谷という街の空気や景観と一緒にシティ・ポップを体験したいと考え、店頭でのレコメンドをきっかけに購入に至ることが多いという報告があります。結果として渋谷の実店舗が、ジャンル体験の場として機能しています。

ミヤシタパーク店の現場から見る来店者像とFTF株式会社の事業基盤

ミヤシタパーク店の来店層は主に20代から30代前後で、国籍は多様ですが特に欧米からの来店客が目立ちます。スタッフはNujabesを求めて何店舗も巡った末に当店で購入する顧客や、ジブリ作品を目的に来店する顧客を多く目にしていると報告しています。

また、ランキング上位のタイトルは世界的な人気が継続しており、日本人の初心者リスナーにも選ばれやすいラインナップであるため、需要が途切れにくいという特徴があります。新品・中古を問わず次のリスナーへつながりやすい作品が多い点も店舗の観察として示されています。

Face Records ミヤシタパーク店の沿革と現状

Face Recordsは1994年に横浜でメールオーダーとしてスタートし、1996年に渋谷区宇田川町に第1号店を開店しました。ミヤシタパーク店は2020年7月に開業し、渋谷のカルチャーを体現するランドマークとして位置づけられています。

開店当初は国内客が中心でしたが、年々海外からの来店客が増加し、現在は新譜・中古を問わず日本の音楽文化を体感できる場所として、渋谷の音楽シーンを示す店舗へと変化していると報告があります。

FTF株式会社の会社概要(要点)

  • 会社名:FTF(エフティエフ)株式会社
  • 所在地:東京都渋谷区松濤1-4-9
  • 代表者:代表取締役 田中 瞬
  • 事業内容:中古レコード・CD・書籍・オーディオの売買、Face Records各店舗と自社ECサイト運営、買い取り専門サイト「Ecostore Records」の管理運営、ファッション衣料その他関連商品の輸入・製造・販売
  • 公式HP:https://ftfinc.co.jp/
  • Face Records 各販売チャネル:https://linktr.ee/facerecords_pr

要点整理(表)と結語

以下の表は、本記事で示した発表内容の主要項目を整理したものです。数値や日付、ランキングの全項目を含めて要点をひと目で確認できます。

項目 内容
発表日 2026年1月28日 10時10分(FTF株式会社プレスリリース)
集計対象 Face Records MIYASHITA PARK 店舗の2025年 新品レコード販売データ(ミヤシタパーク店独自集計)
販売点数の前年比 約20%増加(2025年 新品レコード販売点数)
新品購入者に占めるインバウンド比率 約90%(新品レコード購入者の約9割が海外来店客)
ランキング(1〜12位) 1位 Nujabes『metaphorical music』、2位 Nujabes『modal soul』、3位 久石譲『ハウルの動く城』、4位 杏里『Timely!!』、5位 久石譲『千と千尋の神隠し』、6位 久石譲『魔女の宅急便』、7位 久石譲『となりのトトロ』、8位 山下達郎『FOR YOU』、9位 久石譲『もののけ姫』、9位 杏里『Heaven Beach』、10位 VINCE GUARALDI TRIO『A CHARLIE BROWN CHRISTMAS』、11位 Various Artists(Nujabes presents)『Hydeout Productions – First Collection』、12位 Various Artists『美少女戦士セーラームーン 30th Anniversary Memorial Album』
来店者の主な層 20代〜30代前後、国籍は多様で特に欧米からの来店客が目立つ
店舗沿革(要旨) Face Recordsは1994年横浜でメールオーダー開始、1996年渋谷に第1号店、ミヤシタパーク店は2020年7月開店
会社情報 FTF株式会社(所在地:東京都渋谷区松濤1-4-9、代表:田中 瞬) 公式HP https://ftfinc.co.jp/

今回のランキングは、Nujabesや久石譲、杏里、山下達郎といったアーティストの作品が、単なるコレクション対象を超えて「訪日体験」の一部として受け取られていることを示しています。実店舗での販売データという一次情報からは、海外リスナーが日本でレコードを買う行為に置かれた文化的な意味合いと、渋谷という立地がもたらす体験価値が浮かび上がります。以上が発表内容の整理となります。