ANRI、300億円規模のシードファンドANRI6号を設立
ベストカレンダー編集部
2026年1月29日 13:35
ANRI6号ファンド設立
開催日:1月29日
📅 カレンダーに追加:Google|iPhone/Outlook
ANRIが描く「シード期」の拡大——ANRI6号ファンド設立の全容
ベンチャーキャピタルのANRIは、2026年1月29日付で、シード期スタートアップを主な対象とする新たなファンド「ANRI6号投資事業有限責任組合」(以下、ANRI6号ファンド)を設立すると発表しました。プレスリリースの公開日時は2026年1月29日 08時00分で、ファンドの最終的な規模は300億円を予定しています。
ANRIはこれまでに5号ファンドまでを運用しており、6号ファンドでは大手機関投資家を中心とした出資構成を踏襲しつつ、これまで以上に幅広い領域のシード企業を対象に支援を強化する方針です。対象領域はインターネット領域にとどまらず、ライフサイエンスやディープテック領域を含みます。
- ファンド名称:ANRI6号投資事業有限責任組合(ANRI6号ファンド)
- 予定規模:300億円(最終目標)
- 主な投資対象:シード期のスタートアップ、インターネット、ライフサイエンス、ディープテック等の幅広い領域
- 主要出資者:大手機関投資家を中心とする構成
「ANRIプレシードプログラム」との連携で早期挑戦を後押し
ANRIは6号ファンドの運用開始と同時に、プレシード期の起業家を対象とした新プログラム「ANRIプレシードプログラム」を開始すると発表しました。本プログラムはANRI本体から出資を行う仕組みで、エンジェルラウンド以前の段階、事業や技術に高い不確実性を抱える起業家を主な対象としています。
目的は、起業家がより早い段階から自由に挑戦できる環境をつくることであり、将来的にはANRI6号ファンドからの投資につなげることを想定しています。従来のシード資金の増加に伴い、早期に資金を得た起業家が伸び悩む事業に長く縛られてしまうリスクを意識した取り組みです。
プログラムの特徴と支援方針
ANRIプレシードプログラムは、柔軟な資本政策を提供する点が特徴です。従来型のファンド投資に比べ、出資条件や関与の仕方に柔軟性を持たせ、技術的不確実性の高い領域や新たな事業モデルに挑む起業家の選択肢を広げます。
本プログラムは、ANRIの既存の支援実績と組み合わせて、起業家の挑戦の自由度と挑戦数を増やすことを重視します。アンリティカルに言えば、早期のポートフォリオ形成を通じて将来的な大きなリターン創出を目指す構えです。
- 対象フェーズ:エンジェルラウンド以前(プレシード)
- 資本提供者:ANRI本体(ファンドではなくANRIによる出資)
- 将来的な連携:ANRI6号ファンドへの移行を想定
- 支援の目的:起業家の挑戦の自由度と数の拡大、技術的不確実性の高い取り組みへの支援
運営体制の刷新と新任ジェネラル・パートナーの役割
ANRI6号ファンドの運営は、これまでのメンバーに加えて新たに2名のジェネラル・パートナー(GP)が就任し、合計4名体制で行われます。既存の代表である佐俣アンリ、河野純一郎に加え、中路隼輔と宮﨑勇典がGPとして加わります。
ANRIは今回の人事について、「尖った人材に機会と環境を提供し、新たなGPを育成する」という方針の実現であると説明しています。中路・宮﨑は2018年のANRI参画以降、本格的に投資活動に携わってきたメンバーです。
新任GPの経歴と投資実績
中路隼輔は早稲田大学卒業後にGoogle JapanでSMB向けマーケティング支援に従事し、その後LUXAで事業開発を担当。DCM Venturesを経て2018年にANRIへ参画しました。主な投資先としてはLUUP、Plott、Dinii、infobox、Stack、マチルダ、NOTHING NEWなどが挙げられます。
宮﨑勇典は東京大学薬学部を卒業後、米国スタンフォード大学で生命科学のPh.D.を取得。ニコンの米国研究所で新規事業開発に携わり、ボストンコンサルティンググループ(BCG)ではヘルスケアや新規事業プロジェクトに従事した経歴を持ち、2018年にANRIに参画しました。主な投資先はStrand Therapeutics、xFOREST Therapeutics、FIMECS、N.B.Medical、Universal Brainなどです。
- 現体制のGP:佐俣アンリ、河野純一郎、中路隼輔、宮﨑勇典
- 中路の主要投資先:LUUP、Plott、Dinii、infobox、Stack、マチルダ、NOTHING NEW
- 宮﨑の主要投資先:Strand Therapeutics、xFOREST Therapeutics、FIMECS、N.B.Medical、Universal Brain
ANRIのこれまでとファンド設立の意義
ANRIは2012年に創業した独立系ベンチャーキャピタルで、創業初期からシード期に特化した支援を続けてきました。これまでに300社を超えるスタートアップ企業を支援してきた実績があります。
今回のANRI6号ファンドとANRIプレシードプログラムの組み合わせは、小型ファンドの機動力や大胆な意思決定と、大型ファンドの継続的支援を両立することを目指すものです。初期段階から起業家と向き合い、技術的・事業的な不確実性を前提に支援を拡充する点に意義があります。
- 創業年
- 2012年
- 支援実績
- 支援先300社超(シード期に特化)
- ミッション
- Changer Capitalとして、次の大きな変革をもたらす起業家を支援すること
会社情報と付随情報
プレスリリースには会社概要も明記されています。運営会社はANRI株式会社、代表は佐俣アンリです。本社所在地は東京都港区六本木6丁目10−1 六本木ヒルズ森タワー15Fと記載されています。公式URLはhttps://anri.vc/です。
また、プレスリリース内にデザイン面でのクレジットがあり、アートディレクションはkernが担当した旨が明記されています。関連リンクとしてANRIの公式サイトが案内されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2026年1月29日 08時00分(ANRIによるプレスリリース) |
| ファンド名 | ANRI6号投資事業有限責任組合(ANRI6号ファンド) |
| 予定規模 | 300億円(国内でも最大級のシードファンド規模を想定) |
| 投資対象 | シード期スタートアップ(インターネット、ライフサイエンス、ディープテック等) |
| 新規施策 | ANRIプレシードプログラム(ANRI本体からの出資、エンジェルラウンド以前が対象、将来的に6号ファンドへ接続を想定) |
| 運営体制(GP) | 佐俣アンリ、河野純一郎、中路隼輔、宮﨑勇典(4名体制) |
| ANRIの沿革・実績 | 2012年創業、シード期特化で300社超の支援実績 |
| 会社情報 | ANRI株式会社、代表 佐俣アンリ、所在地 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー15F、URL https://anri.vc/ |
| デザインクレジット | Art Direction by kern(https://kern.inc/about/) |
以上が本件プレスリリースの要点と詳細です。ANRIはシード領域への継続的なコミットとともに、プレシード段階からの出資を通じて、起業家の挑戦の選択肢を増やす仕組みを整備する方針を示しました。ファンド規模、運営体制、プログラム内容といった具体的な情報を基に、今後の投資活動や支援先の動向が注目されます。