2026年版モバイル年鑑で分かるAIの影響
ベストカレンダー編集部
2026年2月2日 13:37
2026年版モバイル年鑑
開催日:2月2日
📅 カレンダーに追加:Google|iPhone/Outlook
AIがモバイルを次の段階へ押し上げた2025年の全貌
Sensor Towerが2026年版のモバイル市場年鑑を公開しました。レポート全文は無料で閲覧可能であり、生成AIの急速な台頭と、それに伴うエンゲージメントやマネタイズ構造の変化を中心に、カテゴリ別・地域別の詳細なデータと分析を提供しています。
この年鑑では、ダウンロード数、アプリ内課金(IAP)収益、使用時間といった主要指標が2025年に過去最高水準に達したことを確認しています。とくに世界のIAP収益は前年比+10.6%の1,670億ドルに達し、市場全体が明確にマネタイズへとシフトしていることが示されています。
レポートの目的と扱う範囲
年鑑は、新しい生成AI機能の組み込み、経済状況や各国の規制への適応など、アプリ開発者とパブリッシャーが直面する機会と逆風の両面を包括的に扱っています。業種横断でのトレンドと、20以上の市場、10の業種別の詳細分析をダイナミックな形式でまとめています。
Sensor Towerは地域およびカテゴリーレベルでの市場トレンドを、同社のデジタル市場インサイトプラットフォームで把握しており、年鑑はそのデータを基礎に作成されています。報告書は、戦略立案やプロダクト設計、広告最適化のための材料として利用できる内容です。
主要指標と注目すべき数字
グローバルなモバイル消費行動は量的にも質的にも変化しています。iOSとGoogle Play全体の総ダウンロード数は前年比0.8%増の約1,500億に達し、使用時間も増加しました。一方で、収益性の向上が顕著であり、マネタイズへのシフトが市場の主要なドライバーになっています。
具体的には、消費者はiOSとGoogle Playアプリ全体で5.3兆時間を消費し、前年比+3.8%、モバイルユーザー1人当たりの1日平均は約3.6時間となりました。これらの数値は、ユーザーの注目が依然として高いことを示しています。
収益構造の変化:非ゲームの台頭
2025年は収益面で非ゲームカテゴリーが極めて重要な役割を果たしました。IAP収益の総額は1,670億ドルとなり、その増加率は前年比+10.6%です。注目すべきは、非ゲームアプリのIAP収益が初めてゲームを上回った点で、非ゲームのIAP収益は前年比21%増
一方で、ゲームは引き続き大規模な市場でありながら成長率はやや抑制され、2025年のゲームIAP収益は約820億ドル(前年比+1.3%)となっています。市場は新規ユーザーの大量獲得から、既存ユーザーのライフタイムバリュー(LTV)向上へと重点を移しています。
地域別・カテゴリー別の詳細動向
モバイル市場はグローバルに広がる一方で、地域ごとの差異が拡大しています。各国の関税、規制、競争環境がユーザー行動とマネタイズに影響を与えており、深い市場知見が不可欠になっています。
アメリカは引き続き収益の最大市場で、消費者は2025年に約600億ドルを支出しました。西ヨーロッパも拡大に寄与しており、イギリス、ドイツ、フランスが主導しています。
エンゲージメントの地域差
エンゲージメントの傾向は地域ごとに異なります。アメリカの使用時間は前年比+4%で回復傾向を示しましたが、中国本土では使用時間が減少しました。ヨーロッパ内でも国別の差が続き、イギリスは強化、フランスは横ばい、ドイツは軟化しています。
ゲーム分野においても地域差が際立ちます。アメリカと日本では2024年の減少後に使用時間が回復したのに対し、中国本土は減少しました。インストール数が減少する中で、重要なのは継続率、再アクティベーション、課金者の管理といった効率性向上です。
カテゴリ別の主なトピック
以下のポイントは、年鑑で特に取り上げられているカテゴリ別の動向です。それぞれの分野で数値や傾向が示され、運営戦略の示唆に繋がります。
- 金融アプリ:クレジット&融資アプリはダウンロード数が前年比+18%。投資および暗号資産アプリは大幅に減少。
- スポーツベッティング:アメリカではユーザー獲得が安定、使用時間は前年比+7%。グローバルではブラジル等の新市場でのローンチによりダウンロード数が+24%。
- 小売:TemuやSHEINの拡大鈍化により、小売アプリのダウンロード数と使用時間は減少。小売業者はAI搭載ショッピングアシスタントを試験中。
- フードデリバリー:レストラン/フードデリバリーアプリは前年比+14%で成長。Uber Eatsは上位20のQSRブランドのうち15社から広告投資を獲得。
生成AIの急伸とその影響
2025年は生成AIアプリの急速な成長が際立ちました。ダウンロード数、IAP収益、使用時間のすべてで顕著な伸びを示しており、AI関連サービスがモバイル上で日常的に利用される領域になりつつあります。
年鑑は、Google、Microsoft、XなどのビッグテックがAIアシスタントに巨額の投資を行い、ChatGPTに挑戦するための新機能を展開している点を指摘しています。これによりエコシステム全体のユースケースが拡大しています。
生成AIの主要数値
生成AIアプリのダウンロード数は前年比で2倍となり38億ダウンロードに達しました。IAP収益は3倍以上に増加し、50億ドル超になっています。使用時間は2025年に480億時間に達し、2024年の約3.6倍、2023年のレベルのほぼ10倍に相当します。
セッション数もまた急増し、2025年には1兆を超えるセッションを記録しました。セッションの成長がダウンロードの伸びを上回っている点は、生成AIアプリが新規ユーザー獲得だけでなく既存ユーザーのエンゲージメント深化に注力していることを示唆します。
データ供給元とレポートの入手方法
本レポートは、Sensor Towerのデジタル市場インサイトプラットフォームが生成した地域・カテゴリーレベルのデータに基づいています。同プラットフォームはApp Performance InsightsやApp Advertising Insightsなど、広告戦略とアプリパフォーマンス解析に活用されるサービスを提供しています。
報告書は無料でダウンロードでき、詳細はSensor Towerの日本語ブログおよびレポートページにて公開されています。レポートのダウンロードおよび関連資料は、次のリンクから入手可能です:
- https://sensortower.com/ja/blog/state-of-mobile-2026-JP
- https://sensortower.com/ja/report/state-of-mobile-2026?utm_source=PRTimes
企業情報と採用
Sensor Towerは2013年にサンフランシスコで設立され、P&G、Tencent、HBOなどのグローバル企業にデータと分析を提供しています。提供サービスはモバイル市場のトレンド把握や広告戦略の最適化に資する内容です。
日本オフィスは2025年に東京・神田に移転し、日本市場での事業を強化しています。スタッフの増員に伴う採用活動も行われており、採用情報は同社の採用ページで確認できます。プレスリリースに掲載された画像ファイルなどの素材もダウンロード可能です。
主要指標の整理
以下の表は、年鑑で示された主要な数値と変化を整理したものです。数値は報告書の引用に基づいています。表の後に簡潔なまとめを記載します。
| 指標 | 2025年の数値 | 前年比・備考 |
|---|---|---|
| 総ダウンロード数(iOS+Google Play) | 約1,500億 | 前年比+0.8% |
| 総使用時間(iOS+Google Play) | 5.3兆時間 | 前年比+3.8%、1日あたり約3.6時間/ユーザー |
| 世界IAP収益(合計) | 1,670億ドル | 前年比+10.6% |
| 非ゲームIAP収益 | ゲームを上回る(前年比+21%) | 5年前の約3倍 |
| ゲームIAP収益 | 約820億ドル | 前年比+1.3% |
| 生成AIアプリ:ダウンロード数 | 38億 | 前年比で約2倍 |
| 生成AIアプリ:IAP収益 | 50億ドル超 | 前年比で3倍以上 |
| 生成AIアプリ:使用時間 | 480億時間 | 2024年の約3.6倍、2023年の約10倍相当 |
| 生成AIアプリ:セッション数 | 1兆超 | セッション成長がダウンロード成長を上回る |
| 米国の消費(モバイル) | 約600億ドル | 世界最大の収益市場 |
| フードデリバリーアプリ成長 | 前年比+14% | Uber Eatsが上位20 QSRのうち15社から広告投資を獲得 |
| 金融アプリ:クレジット&融資 | ダウンロード数+18% | 投資・暗号資産アプリは減少 |
| スポーツベッティング(グローバル) | ダウンロード数+24% | ブラジルなど新市場でのローンチが要因 |
以上が年鑑で示された主要な数値の要点です。Sensor Towerのレポートはカテゴリ別・地域別にさらに細かい指標と分析を収録しており、無料で全文をダウンロードして確認できます。