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PPIHの新タレント管理『タレクエ』でキャリア可視化

タレクエ導入支援

開催日:8月1日

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タレクエ導入支援
タレクエって何ができるの?
従業員の経歴やスキルをRPGの“冒険”に見立てて可視化するタレントマネジメント。職種間の移行実績や先輩のキャリア軌跡、同期比較で現実的なキャリア選択を支援します。
誰が使うの?導入で何が変わるの?
主にPPIHの社員向けで日常的にキャリア設計ができる仕組み。人事は行動データで育成・配置判断を高度化でき、導入後は若手の関心が大幅に高まりました。

キャリアを「冒険」に見立てる――PPIHが描いた新たな人財基盤の狙い

エン株式会社は2026年2月2日付の発表で、株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(以下、PPIH)が2025年8月から運用を開始した独自のタレントマネジメントシステム『タレントビューアー クエスト版(通称:タレクエ)』の構築支援を行ったと公表しました。発表文には、本プロジェクトがアクセンチュア株式会社と協働で進められ、PPIHの長期経営計画「Double Impact 2035」の達成を支援する目的であることが明記されています。

PPIHが本システム開発に着手した背景には、従来の画一的な人材管理では多様な職務経歴やキャリアパスを持つ従業員の主体的な成長を支えきれないという課題がありました。同社は「一人ひとりが自らキャリアを描き、挑戦を楽しむ組織」への進化を目指し、従業員が自らの経験やスキルを日々のなかで可視化し、成長を実感できる仕組みとして『タレクエ』の構想を策定しました。

PPIH、新・タレントマネジメントシステム『タレントビューアー クエスト版』の基盤としてエンの『Talent Viewer』を導入 画像 2

プロジェクトの目的と位置づけ

プロジェクトは、従業員のキャリア自律を促進し、持続的な組織成長を支える人財基盤を強化することを目的としています。PPIHが掲げる「Double Impact 2035」と連動し、成長戦略の実現に資する人材育成・配置の高度化が主眼です。

そのための発想として、キャリアを「冒険(クエスト)」に見立てるコンセプトが採用されました。従業員が自分の経験を”冒険の書”のように記録・可視化し、ゲーム的な体験を通じて日常的にキャリアを考える習慣をつくる意図があります。

PPIH、新・タレントマネジメントシステム『タレントビューアー クエスト版』の基盤としてエンの『Talent Viewer』を導入 画像 3

『タレントビューアー クエスト版(タレクエ)』の機能とユーザー体験

『タレクエ』はRPG的なメタファーを用いて、従業員の経験やスキルの可視化・レベルアップを行うシステムです。単なる人事データの保管ではなく、従業員が日常的に利用し、自己の成長を実感できることを重視した設計になっています。

開発発表では、主要な機能として以下の三点が強調されています。これらは過去の異動実績や職務経歴を参照し、実際の事実に基づいてキャリアの選択肢や成長の方向性を示す点が特徴です。

  • 職種間の“前後”の見える化:過去の異動データを集計・分析し、「どの職種からどの職種へ異動したか」という事実から職種間のリアルな関係性を可視化します。固定化されたキャリアパスを示すのではなく、実データに基づく経路の提示を通じて実現可能性の高さを提供します。
  • 尊敬する上長や先輩の“背中”の見える化:情報開示に同意した従業員の職務経歴やスキル、経験を検索・閲覧できる機能を備えています。憧れの上司や先輩がどのような経験を経て現在のポジションに至ったかを具体的に確認できるため、自身との差を認識し目標を具体化する助けになります。
  • 同期との比較による“自分の立ち位置”の見える化:PPIHの文化である「競育(きょういく)」をシステム上で再現し、同期入社者がマップ上のどの位置に何名いるかを表示します。仲間との比較を通じて切磋琢磨を促し、成長意欲を喚起します。
PPIH、新・タレントマネジメントシステム『タレントビューアー クエスト版』の基盤としてエンの『Talent Viewer』を導入 画像 4

機能の具体的な利用イメージとデータ活用

利用者は自身の経歴・スキルを登録し、職種間の移行実績や先輩のキャリア軌跡を参照しながら次の“クエスト”を選択します。システムは過去データに基づく実例や推奨ルートを提示するため、現実的なキャリア設計の指針が得られます。

人事部門にとっては、従業員の行動データや閲覧データを分析することで、育成計画や人材配置の判断材料が増えます。これにより、次世代人材の育成や最適配置、離職防止といった人事施策の精度向上が期待されます。

PPIH、新・タレントマネジメントシステム『タレントビューアー クエスト版』の基盤としてエンの『Talent Viewer』を導入 画像 5

支援体制と技術的な役割分担

今回のシステム構築において、エンはタレントマネジメントシステム『Talent Viewer』をデータ基盤として提供しました。エンはPPIHの基幹システムとのデータ連携、集計・加工などのサポートを行い、構想実現に向けた多面的な支援を行っています。

アクセンチュアは組織・人材戦略の知見、テクノロジー、アプリケーションにおける体験設計の強みを掛け合わせ、キャリアの見える化と自律的な成長支援を両立する仕組みを設計しました。生成AIを活用したキャラクターの自動生成、UI/UX設計、プロジェクト全体の管理・運営もアクセンチュアの支援領域です。

『Talent Viewer』と他技術の位置づけ

エンが提供した『Talent Viewer』は、人材データの一元化・分析を通じて人事戦略の意思決定を支援するプロダクトです。採用や育成、離職防止など幅広い人事課題に対し、データドリブンな対応を可能にします。発表には、『Talent Viewer』が株式会社プラスアルファ・コンサルティングの「Talent Palette」のOEM商品である旨も記載されています。

アクセンチュアの手法としては、テクノロジーとゲーミフィケーション、生成AIの組合せにより、従業員が日常的に使いたくなる体験(エンゲージメント)を重視した設計が行われた点が示されています。

導入状況、効果と関係者のコメント

PPIHは2025年8月に運用を開始し、導入後のアンケート結果では従業員のキャリアに対する関心が高まったと回答した割合が全体で72%、34歳以下では83%に達したと報告されています。若手を中心に高い評価を得ている点が数値で示されています。

渡邊琢太氏(PPIH 経営戦略本部 人事制度企画部 部長)は、従来のシステムが従業員の利用頻度が低い現状や「次に何を目指せばよいのか分からない」「上司の歩んできたキャリアが見えない」といった現場の声が背景にあり、社員が主体的にキャリアを楽しめる環境を構築する必要があったと説明しています。導入後のアンケート数値を紹介しつつ、アクセンチュア、エンの協力に感謝を示しています。

アクセンチュアの小川寛久氏(ビジネス コンサルティング本部 製造流通業部門 マネジング・ディレクター)は、本取り組みが単にPPIH固有の課題解決にとどまらず、製造流通業全体が直面する労働市場の変化や持続的成長の課題に対応する挑戦であると述べています。生成AIとゲーミフィケーションを取り入れた設計により、従業員が日々使いたくなる体験を提供した点が革新であるとしています。

参加企業概要

本プロジェクトに関わった主要三社の基本情報もリリースで整理されています。各社の事業領域や所在地、代表者名、設立年などの基本情報は、プロジェクトの役割と技術的基盤を理解するうえでの補助情報となります。

株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)
代表取締役社長CEO:森屋秀樹、代表取締役COO:鈴木康介、所在地:東京都渋谷区道玄坂2-25-12 道玄坂通、設立:1980年9月5日、URL:https://ppih.co.jp/
アクセンチュア株式会社(Accenture Japan Ltd)
代表取締役社長:濱岡大、所在地:東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR、設立:1995年12月、事業領域:ストラテジー&コンサルティング、テクノロジー等、URL:https://www.accenture.com/jp-ja
エン株式会社(en Inc.)
代表取締役会長兼社長:越智通勝、所在地:東京都新宿区西新宿6-5-1、設立:2000年1月、事業:HR Techプロダクト、求人メディア、人材紹介等、URL:https://corp.en-japan.com/

要点の整理(概要表)

以下の表は、本記事で紹介したプロジェクトの主要情報を整理したものです。導入時期や各社の役割、主要機能、アンケート結果などを一目で確認できます。

項目 内容
プレス発表日 2026年2月2日 11:28(エン株式会社 発表)
プロジェクト名 独自タレントマネジメントシステム「タレントビューアー クエスト版(タレクエ)」構築支援
運用開始 2025年8月(PPIHで運用開始)
目的 従業員のキャリア自律促進、持続的な人財基盤の強化(Double Impact 2035との連動)
主要機能 職種間の前後関係の可視化、上長・先輩のキャリア軌跡閲覧、同期とのポジション可視化(競育の再現)
提供ソリューション(基盤) エンの「Talent Viewer」(※Talent PaletteのOEM商品)、基幹システムとのデータ連携・集計・加工支援
協力会社 アクセンチュア:設計、生成AI・UI/UX、プロジェクト管理。エン:システム基盤提供とデータ連携支援
導入後のアンケート結果 キャリアへの関心が「高まった」と回答:全体72%、34歳以下83%
関連URL・問合せ Talent Viewer:https://talent-viewer.com/ / エン株式会社 広報 TEL:03-3342-6590 E-mail: en-press@en-japan.com
ダウンロード資料 d725-1152-34f7b77b139e402f94b03c5b21e61f85.pdf(プレスリリース資料)

本稿では、PPIHの長期経営計画と連動したタレントマネジメント再構築の狙い、システムの主要機能、エンおよびアクセンチュアの役割分担、導入後の定量的な評価指標などを整理しました。発表に含まれる各社のコメントや会社概要、問い合わせ先も明記したため、関係者や関心を持つ読者が本取り組みの全体像を把握できる構成になっています。