ブークル ソリティアが常設へ ヴァン クリーフ&アーペルの新章
ベストカレンダー編集部
2026年2月3日 11:55
ブークル ソリティア常設化
開催日:2月2日
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ブークル ソリティアがパーマネント コレクションへ—メゾンの新章
ヴァン クリーフ&アーペルは、2026年2月2日 18時38分に、ハイジュエリーの象徴的なデザインである「ブークル ソリティア」がパーマネント コレクションに加わることを発表しました。2014年にソリティア コレクションとして登場して以来、メゾンの代表的なモチーフとなったブークルが、改めて恒久的なコレクションとして位置づけられます。
この作品は「ジュエリーの中に生きるクチュールの美学」を体現するものであり、メゾン創設地パリとクチュールの伝統に根差したリボンのモチーフに再び光を当てます。1920年代から続くレパートリーの一部として、今回の編成はメゾンの歴史と現代の技術の融合を示しています。
コレクション加入の意義
ブークル ソリティアは、ソリティアとマリッジリングのラインナップに新たな詩情を付与します。作品はメゾンの起源や愛をめぐる物語と結びつき、リボンというモチーフを通じてエレガンスと象徴性を再提示します。
パーマネント コレクションへの移行は、ブークルのデザインが一過性のトレンドを超えた普遍的価値を持つことを示すとともに、メゾンのアイデンティティを形成する要素としての地位を確固たるものにします。
デザインを読み解く:リボンのしなやかさとアシンメトリー
ブークル ソリティアはプラチナ製で、センターストーンはラウンドカットのダイヤモンド1石(3カラット)を配し、その他に多数のパヴェ ダイヤモンドが用いられています。リボンのモチーフは、まさに結んだばかりの布地を思わせる造形で、曲線とねじれが指元を包み込みます。
アシンメトリーな構成により、作品は静的な美しさだけでなく躍動感を獲得しています。4本の爪で支えられたセンターダイヤモンドは、あたかもリボンの結び目に留められているように見え、全体の統一感と焦点が同時に成立しています。
細部の表情と光の扱い
パヴェ ダイヤモンドは渦を巻くように配置され、密集部分と余白を作り出すことで陰影と輝きのコントラストを形成します。入念なパヴェとオープンワーク(ミザジュール)によって、光が内部まで浸透しダイヤモンドの輝きが最大化されます。
デザインの目的は単に装飾することではなく、リボンのしなやかさと布の凹凸を宝飾で写実的に再現することです。そのために各曲線が緻密に計算され、視覚的な軽やかさと構造的な堅牢さが両立されています。
サヴォアフェールと選別基準:技術が表現する感情
メゾンのアトリエでは、ゴールドの彫成、ブラシ研磨、セッティングといった一連の工程を通じて作品に命が吹き込まれます。職人によって台座の曲線を石に合わせて調整し、研磨職人がブラシや研磨糸を用いて貴金属の輝きを引き出します。
セッティング職人は、1石ずつダイヤモンドを配置し、宝石の下部にはミザジュール(オープンワーク)を施すことにより、石にまで光を通す設計を実現しています。これらの工程は時間と集中を要するものであり、メゾンのサヴォアフェール(卓越した技術)を体現します。
センターダイヤモンドの台座と固定方法
中央のダイヤモンドをセットする台枠は個別に制作されます。職人は石を精査し、ガードル直下の最も太い部分に目立たない形でゴールドのバンドを彫り上げ、そのバンドで石を固定します。この構造により、石は台枠より高い位置に置かれ、視覚的にも物理的にも輝きが引き出されます。
こうした緻密な技術は、ジュエリーが単なる装飾を超えて感情表現として機能することを可能にします。
ダイヤモンドの選別プロセス
ヴァン クリーフ&アーペルは、GIAの「4C」(カラー、クラリティ、カット、カラット)を基準にしつつ、独自の厳格な基準を課しています。パヴェ、センターいずれの石も、メゾンの専門家による肉眼と拡大検査によって最終判断が下されます。
具体的にはカラーはDEF、クラリティはIF~VVS、カットはエクセレントまたはベリーグッドの範囲で選別されます。パヴェ ダイヤモンドは10倍ルーペで体系的に検査され、センターストーン(0.3~3カラット)は1石ずつ慎重に精査されます。
リボンの系譜:アーカイブに見るモチーフの変遷とまとめ
リボンはヴァン クリーフ&アーペルの創造性を貫くモチーフであり、装飾とドレスを繋ぐ表現の一要素としてジュエリー史でも早期から登場しています。メゾンのアーカイブには、リボンや布地を模したブローチやクリップのデッサンが多数所蔵されています。
過去の代表例として、フローティング リボン ブローチ(1937年、プラチナ・ダイヤモンド)、ボウ ブローチ(1945年、イエローゴールド・プラチナ・ダイヤモンド)、レース ボウ クリップ(1949年、プラチナ・イエローゴールド・ダイヤモンド)、ストライプ ボウ クリップ(1988年、イエローゴールド・ルビー・ダイヤモンド)などが挙げられます。これらはクチュールの装飾性をジュエリーに写し取る試みの歴史を示しています。
メゾンの言葉とアーカイブの引用
『ザ ヴァン クリーフ&アーペル コレクション 1906年 – 1953年』の一節は、ジュエリーとドレスの関係性について「ジュエリーは、もはや装いを引き立てるだけのものではなく、それを再現するものでもあった」と記しています。リボンはその装飾表現の重要な要素であると位置づけられています。
この引用は、ブークル ソリティアに見られるリボン表現が単なる象徴ではなく、メゾンの歴史的かつ技術的な伝統と直結していることを示しています。
仕様と関連情報の整理
以下に、プレスリリースで示された主要な仕様と参考情報を表形式で整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表ブランド | ヴァン クリーフ&アーペル |
| 発表日時 | 2026年2月2日 18時38分 |
| 製品名 | ブークル ソリティア |
| 素材 | プラチナ、ゴールド(台座の一部) |
| センターストーン | ラウンドカット ダイヤモンド 1石(3カラット) |
| その他のストーン | パヴェ ダイヤモンド(多数) |
| デザイン特徴 | アシンメトリー、リボンモチーフ、オープンワーク(ミザジュール) |
| ダイヤモンド品質基準 | カラー DEF、クラリティ IF~VVS、カット エクセレント/ベリーグッド(GIA 4C基準に準拠) |
| センターストーン検査範囲 | 0.3~3カラットを個別に精査 |
| パヴェ検査方法 | 10倍ルーペによる体系的検査 |
| 関連資料・引用 | 『ザ ヴァン クリーフ&アーペル コレクション 1906年 – 1953年』より抜粋 |
| 参考リンク | https://www.vancleefarpels.com/jp |
この記事では、ブークル ソリティアのデザイン的な特徴、制作におけるサヴォアフェール、ダイヤモンド選別の基準、ならびにメゾンにおけるリボンの歴史的背景を整理しました。パーマネント コレクションへの加入は、ブークルというモチーフがヴァン クリーフ&アーペルの核となる価値と技術を表していることの証左とも言えます。
上記の表は、プレスリリースで明記された主要な事項をまとめたものです。デザイン仕様や品質基準、制作工程の要点を整理することで、作品の位置づけと制作背景が明瞭になります。