リアルゲイト×ヒューリック、築古不動産の共同再生事業を開始
ベストカレンダー編集部
2026年2月3日 13:39
HistoRy合同会社設立
開催日:2月3日
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都心部の既存ストックに向けた共同戦略――HistoRy合同会社設立の背景と狙い
株式会社リアルゲイト(以下、リアルゲイト)とヒューリック株式会社(以下、ヒューリック)は、既存不動産の取得・再生に特化した業務提携に合意し、2026年2月3日に合弁会社「HistoRy合同会社」を設立しました。本取り組みは、建築費高騰による新築開発の限界に対処する一方で、都心部に残る築古不動産を活用することで都市の持続的成長と環境負荷の軽減を目指すものです。
背景には、近年の建設資材価格上昇や人件費高騰による建築費の高止まりがあり、新築に依存した不動産供給モデルの転換が求められています。都心部には立地や規模面で高いポテンシャルを持つ既存ストックが多数存在し、それらをいかに再生・利活用するかが重要な社会課題となっています。
設立の基本情報と目的
合弁会社名はHistoRy合同会社。設立日は2026年2月3日で、両社の強みを組み合わせることで中~大型築古不動産の共同取得・再生を行い、事業のスケール化と収益性の向上を図ります。
この設立は、単なる投資スキームの構築にとどまらず、再生による環境負荷抑制、脱炭素社会への貢献という観点も含まれており、都市課題解決を意図した政策的側面も持ち合わせています。
事業スキームの具体像――両社の役割と推進体制
業務提携の主な取り組みは、都心部を中心とした中~大型の築古不動産の共同取得、当社(リアルゲイト)の企画力・運営力を活用した再生・リノベーション、ヒューリックの投資ノウハウと資本力の活用による事業推進、そして再生後の保有や売却を含む柔軟な出口戦略の検討です。
両社は合弁会社を中核にし、案件発掘から企画、設計、施工監理、PM(プロパティマネジメント)までの一連の機能を連携して提供する体制を構築します。リアルゲイトは主に企画・設計・施工監理・PM等を受託する枠組みが想定されています。
実施予定の主要施策
以下は提携内容として明示された具体的な取り組みです。これらを組み合わせることで、既存ストックの価値向上と収益性の改善を目指します。
- 都心部を中心とした中〜大型築古不動産の共同取得
- リアルゲイトの企画力・運営力を活かした再生・リノベーションの実行
- ヒューリックの投資ノウハウおよび資本力を活用した事業推進
- 再生後物件の保有および売却を含む柔軟な出口戦略の策定・実行
また、取得・保有のスキームとして、合弁会社とリアルゲイトが共同で物件を保有する仕組みが想定されており、リアルゲイトの物件に係る共有持分割合は案件ごとに決定
投資規模と計画の現状――目標値・リスクと情報開示方針
本業務提携を通じて、リアルゲイトとヒューリックは早期に総額1,000億円超の投資残高の積み上げを目指すと明示しています。これは現時点の計画であり、今後の市場環境や案件の性質により変動する可能性があると明記されています。
さらに、現時点において2026年9月期の業績予想に変更はないとされています。本件が同社業績に与える影響については、今後の案件進捗および市場環境を踏まえて精査し、公表すべき事実が発生した場合には速やかに開示する旨が示されています。
リスク管理とスキームの留意点
提携では、取得や再生に伴うコスト、施工リスク、賃料形成の不確実性など従来の不動産投資リスクが存在します。これらを管理するために、両社は投資ノウハウの共有や案件別の持分設定、出口戦略の柔軟化を行う計画です。
また、本事業は解体新築に伴う環境負荷を抑制する観点からも位置づけられており、サステナビリティや脱炭素に対する寄与も合わせて評価される点が特徴です。
運営体制・関係者コメント・会社概要
合弁会社HistoRy合同会社の設立に際して、両社の幹部がコメントを発表しています。リアルゲイト代表取締役の岩本 裕氏は、本提携を自社の築古不動産再生ノウハウを大規模に社会実装する重要な一歩と位置づけています。
一方、ヒューリック常務執行役員の野口 和宏氏は、ヒューリックが新規事業として築古不動産のリノベーションに本格参入する旨を述べ、建築費高騰の中で建替・新築が難しくなる状況に対する代替ソリューションとして期待を示しています。
合弁会社・両社の機能分担
- 合弁会社(HistoRy合同会社)
- 中〜大型築古不動産の共同取得・再生を推進。投資スキームの実行主体。
- リアルゲイト
- 企画・設計・施工監理、プロパティマネジメント等を受託し、再生実務を担う。
- ヒューリック
- 資本供給および投資ノウハウの提供を通じて事業の安定化とスケール化を支援。
両社の組合せにより、既存ストックを活用した不動産再生事業のスキーム化が図られます。スキームの骨子は案件ごとに最適化され、持分比率や運用方針は個別最終決定されることが明確に示されています。
企業概要(要点)
| 会社名 | 概要 |
|---|---|
| 株式会社リアルゲイト | 都心の築古ビルをスタートアップ向けオフィス、店舗、ホテル等へ再生。企画運営力を強みとし、持続可能な街づくりを目指す。 |
| ヒューリック株式会社 | 東京23区中心の好立地オフィス等を事業中核とし、こども教育・スポーツ・エンタメ等の新規領域も展開。企業理念は「安心と信頼に満ちた社会の実現」。 |
問い合わせ先として、株式会社リアルゲイトの広報・PRが記載されています。連絡先はTEL:03-6804-3944、E-mail:pr@realgate.jpです。関連情報は企業サイト(https://realgate.jp/)にも掲載されています。
要点の整理(本記事内容の表形式まとめ)
以下は本記事で取り上げた主要項目を整理した表です。設立日、目的、主要取り組み、投資目標、持分スキーム、業績見通し等を一目で確認できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 合弁会社名 | HistoRy合同会社 |
| 設立日 | 2026年2月3日 |
| 参加企業 | 株式会社リアルゲイト(代表取締役:岩本 裕)、ヒューリック株式会社(代表取締役社長:前田 隆也) |
| 主な事業内容 | 中〜大型築古不動産の共同取得、企画・再生・リノベーション、保有および売却等の運用 |
| 投資目標 | 早期に総額1,000億円超の投資残高の積み上げを目指す(現時点の計画、変動可能性あり) |
| 出資・保有スキーム | 合弁会社とリアルゲイトの共同保有。リアルゲイトの共有持分割合は案件ごとに決定(過半未満での共有を想定) |
| リアルゲイトの役割 | 企画・設計・施工監理、プロパティマネジメント等の受託を想定 |
| ヒューリックの役割 | 資本供給、投資ノウハウ提供による事業推進 |
| 業績予想への影響 | 現時点で2026年9月期の業績予想に変更はなし。影響が明確になれば速やかに開示予定 |
| 問い合わせ先 | 株式会社リアルゲイト 広報・PR TEL:03-6804-3944 E-mail:pr@realgate.jp |
| 関連リンク | https://realgate.jp/ |
本件は、既存ストック活用を通じた都市課題解決と、再生による環境負荷低減を両立させることを目指すものであり、投資規模やスキームの詳細は今後の案件の進展に応じて順次明らかにされる予定です。情報開示については、両社が適切なタイミングで公表を行うことが説明されています。