岡山大学、輸出管理にAI導入 事務負担軽減へ具体案共有
ベストカレンダー編集部
2026年2月4日 05:51
安全保障貿易説明会
開催日:1月22日
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岡山大学が大阪で示した「安全保障貿易管理」とAI活用の新たな方向性
国立大学法人岡山大学は、2026年1月22日に大阪合同庁舎で開催された「令和7年度大学等向け安全保障貿易管理説明会(大阪会場)」で、研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部 副本部長の舩倉隆央氏が登壇しました。説明会は経済産業省等の主催で、全国の大学・研究機関に向けて安全保障貿易管理体制の強化を目的に実施されました。
当日は国際情勢の変化を踏まえた安全保障貿易管理の重要性に関する解説に続き、大学における具体的な実践事例が共有されました。岡山大学はその実務事例として、本学の取り組みとAIエージェント導入の可能性を紹介し、輸出管理業務の高度化・複雑化に対する実効的な支援策を提示しました。
説明会の位置づけと発表の日時
この発表は、プレスリリースとして国立大学法人岡山大学より2026年2月4日 02時44分に公開されています。説明会自体は2026年1月22日に開催され、大学現場での実務対応に関する情報共有と意見交換が行われました。
説明会の主催・目的、ならびに岡山大学が示した事例は、地方大学が直面する輸出管理業務の負担軽減と信頼性向上という課題に対して実務的な解決策を提示するものです。
- 開催日:2026年1月22日
- プレス公開:2026年2月4日 02時44分(国立大学法人岡山大学)
- 会場:大阪合同庁舎
- 主催:経済産業省等
現状の課題認識と「事務職員高度化プロジェクト」の取り組み
舩倉副本部長は講演で、研究の国際化に伴い輸出管理業務が高度化・複雑化している現状を示しました。具体的には、海外共同研究や外国人研究者の受入れが拡大する中で、貨物・技術の該当性判断、用途・需要者の確認など、事務職員に求められる判断の専門性と業務負荷が増している点を指摘しました。
こうした背景を踏まえ、岡山大学は文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の枠組みを活用し、事務職員の能力向上と業務効率化を目指す「事務職員高度化プロジェクト」を推進しています。本プロジェクトは現場の課題を起点にした取り組みです。
- 課題の要点
- 貨物・技術リストとの照合、キャッチオール規制に伴う用途や需要者の確認、判定根拠の整理などの事務負担増大
- プロジェクト名
- 事務職員高度化プロジェクト(J-PEAKSの一環)
- 連携パートナー
- 株式会社TIMEWELL(スタートアップ企業)
人材育成とツール開発を併せたアプローチ
プロジェクトの取り組みは人材育成(事務職員の高度化)と技術的な支援ツールの開発を併行して進める点が特徴です。人による最終判断を重視すると同時に、現場の業務負荷を低減する実働的ソリューションを目指しています。
開発パートナーである株式会社TIMEWELLと連携し、大学側の実務知見を踏まえたAIエージェントツールの試作・検証を行っている点が報告されました。
開発中のAIエージェントツールの機能と運用イメージ
岡山大学が紹介したAIエージェントは、輸出管理に関する判定支援を目的としたツールです。具体的には大規模な貨物・技術リストとの照合作業や、判定根拠の整理を自動化・半自動化することで、ヒューマンエラー防止と業務効率化を図ります。
ツールの主要な想定機能には、リスト規制の該当性判断、キャッチオール規制に関する用途・需要者に関する懸念事項の自動整理・提示、判定プロセスのための根拠提示機能などが含まれます。最終的な判断は事務職員が行う運用を前提としています。
| 機能 | 役割 | 期待される効果 |
|---|---|---|
| 貨物・技術リストとの自動照合 | 該当性の一次判断支援 | 作業時間の短縮、見落としの低減 |
| キャッチオール規制関連の懸念事項の自動整理・提示 | 用途や需要者に関する懸念点を提示 | 判断材料の質向上、検討の迅速化 |
| 判定根拠の整理・出力 | 説明責任の支援、記録保持 | 監査対応や説明資料の整備を容易に |
AIは代替ではなく支援ツールであるという立場
舩倉副本部長は講演で、AIの役割を明確に述べています。AIは業務を全面的に代替するものではなく、事務職員による最終判断を支援するための道具であることが重要だと強調しました。この点が大学実務における現実的な生成AI活用の在り方として提示されました。
この方針は、運用上の説明責任や監査対応、法令遵守の観点からも重要な指針となります。AIが提示する判定や根拠をどのように記録・検証し、最終判断に反映させるかが運用面の鍵となります。
説明会での質疑応答と大学間での評価、関連情報の整理
講演後には参加者から、実務への実装時期、判定精度、学内展開の方法など多くの質問が寄せられました。参加者の反応としては「複雑化する輸出管理業務において、AIエージェントは事務負担を軽減する有効な手段になり得る」「多くの大学が共通の課題を抱える中で、岡山大学の先行事例は参考になる」といった意見が聞かれ、生成AIの実務適用に対する関心の高さが示されました。
本発表には、プロジェクトの連携先や参照先として複数の関連情報が明記されています。研究機構の関連URLや、岡山大学が採択されたJ-PEAKS事業の紹介、連携企業である株式会社TIMEWELLの情報など、参照可能な外部リソースが提示されています。
- 岡山大学研究・イノベーション共創機構 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
- 岡山大学研究・イノベーション共創機構 安全保障輸出管理 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/kenkyusha/anzenhoshou/
- 地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS) https://j-peaks.orsd.okayama-u.ac.jp/
- 株式会社TIMEWELL https://timewell.jp/
- 関連記事や参考情報(PR Times等の公開資料多数)
また、岡山大学は本取り組みを通じて事務職員の高度化を進めるとともに、学内外に向けて先進的な取り組みの発信を継続する旨を示しています。研究環境の信頼性向上や大学発イノベーション創出を目標に掲げています。
問い合わせ先(原文の表記を維持)
本件に関する連絡先としてプレスリリースに記載されている情報を以下にまとめます。メールアドレスの表記は原文のとおり「◎」で示されています。
- 岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部 副本部長 舩倉隆央
- 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟
- TEL: 086-251-7151
- E-mail:co-creation◎adm.okayama-u.ac.jp
- 岡山大学病院 新医療研究開発センター(製薬・医療機器企業関係者)
- 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
- 問い合わせ先URL:http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/
- 岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当(医療関係者・研究者)
- 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
- TEL:086-235-7983
- E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
- 岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部(総合窓口)
- 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 本部棟1階
- TEL:086-251-8463
- E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
- 研究機器共用に関するタスクフォース(チーム共用)
- TEL:086-251-8705 FAX:086-251-7114
- E-mail:cfp◎okayama-u.ac.jp
- スタートアップ・ベンチャーに関する問い合わせ
- E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
記事の要点整理と主要情報の一覧
以下の表は、本記事で触れた岡山大学の説明会での発表内容、プロジェクト名、連携先、実装イメージ、問い合わせ先などの主要事項を整理したものです。発表内容を短く把握するために作成しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表機関 | 国立大学法人岡山大学(研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部) |
| 発表者 | 舩倉隆央 副本部長 |
| 説明会名 | 令和7年度大学等向け安全保障貿易管理説明会(大阪会場) |
| 開催日 | 2026年1月22日(説明会)、プレス公開 2026年2月4日 02時44分 |
| 課題 | 輸出管理業務の高度化・複雑化、事務職員への業務負荷増加 |
| 対策 | 事務職員高度化プロジェクト(J-PEAKS)による人材育成とAIエージェント開発 |
| 連携先 | 株式会社TIMEWELL(スタートアップ) |
| AIツールの想定機能 | 貨物・技術リストの自動照合、キャッチオール規制の懸念整理、判定根拠の提示等(最終判断は人) |
| 問い合わせ | 岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部 TEL:086-251-8463 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp(ほか複数) |
| 参照URL | https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id15041.html および本文中に記載の各リンク |
本記事では、岡山大学が説明会で提示した詳細情報を整理しました。発表では、AIを用いた判定支援ツールの開発状況、適用想定、運用上の留意点、学内展開や他大学との連携に関する質疑などが共有されました。興味がある大学・研究機関等は、本文に記載した問い合わせ先や関連リンクを通じて詳細を確認することができます。
以上の内容は、国立大学法人岡山大学が公表したプレスリリース(2026年2月4日公開)に基づいています。参考情報や関連資料はプレスリリース内のリンクにて公開されています。