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AstroX、シリーズAで23.2億円調達──2026年宇宙到達へ

シリーズA2ndクローズ

開催日:2月4日

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シリーズA2ndクローズ
今回の資金調達で何が変わるの?
AstroXはシリーズAの2ndクローズで総額23.2億円を確保。資金はRockoon方式のロケット開発と人材採用に充てられ、空中発射試験や運用体制の強化で開発スケジュール前倒しを図る予定です。
宇宙到達っていつ頃になるの?
公式目標は2026年内の宇宙空間到達。ただし具体的な打上げ日は未公表で、今後は空中発射試験や大型気球運用訓練、法規制対応などの工程を順次進める必要があります。

シリーズA 2ndクローズで23.2億円を確保、開発と採用を強化

2026年2月4日10時00分、AstroX株式会社はシリーズAラウンドの2ndクローズを完了し、総額23.2億円の資金調達を実施したと発表した。引受先にはOne Capital株式会社、インクルージョン・ジャパン株式会社、複数のエンジェル投資家が含まれる。本ラウンドの資金は主にRockoon方式によるロケット開発投資と人材採用に充てられる予定で、AstroXは2026年内の宇宙空間到達を目標に掲げている。

調達完了の公表は本社所在地である福島県南相馬市から行われ、代表取締役CEOの小田翔武氏のもと、研究開発と実証試験、運用体制の構築を加速する計画である。今回の増資により、同社は開発資金基盤を強化し、開発スケジュールの前倒しや人員補強を図る見込みである。

Rockoon方式による衛星軌道投入ロケットを開発するAstroX、シリーズA 2ndクローズ完了で総額23.2億円の資金調達を実施 画像 2

出資者の構成と役割

今回の2ndクローズで出資した主要な投資家は以下のとおりである。各投資家は資金提供だけでなく、事業成長に向けたネットワークや経営支援、事業戦略面での協力が期待される。

  • One Capital株式会社
  • インクルージョン・ジャパン株式会社
  • エンジェル投資家(複数)

One CapitalのCo-Founder, CEO-General Partnerである浅田慎二氏は、AstroXの経営チームに対し「戦略設計力、Boldな意思決定力、そして圧倒的な技術力の三つが高度に融合している点に強い信頼と魅力を感じた」とコメントしている。浅田氏はRockoon方式を「技術と事業化を最短距離で結びつける合理的アプローチ」と評し、One Capitalとして投資を決定した旨を述べている。

Rockoon方式による衛星軌道投入ロケットを開発するAstroX、シリーズA 2ndクローズ完了で総額23.2億円の資金調達を実施 画像 3

Rockoon方式を軸に日本の小型衛星打ち上げ需要に応える

AstroXは2022年5月に設立された民間宇宙スタートアップで、ビジョンは「宇宙開発で“Japan as No.1”を取り戻す」。同社が取り組むのはRockoon方式で、気球を用いて高高度からロケットを発射することで衛星を軌道投入する手法である。

宇宙産業市場は世界的に成長しており、同社は2040年に向けて世界の宇宙産業市場が約160兆円を超えるとの予測がある点を踏まえ、日本国内における打上げ機会の不足を課題としている。現在、日本の小型衛星の多くは海外ロケットによる打ち上げに依存しており、国内の打上げキャパシティ不足が顕在化している。

Rockoon方式による衛星軌道投入ロケットを開発するAstroX、シリーズA 2ndクローズ完了で総額23.2億円の資金調達を実施 画像 4

Rockoon方式が目指す特性

AstroXはRockoon方式の導入により、以下のような特性を目指すと説明している。これらの特性は国内の小型衛星需要に応えるための設計方針である。

  1. 低コスト化:地上発射に比べて設備投資や運用コストを抑える設計を目指す。
  2. 高頻度打上げ:多数の小型衛星ニーズに応えるため、打上げ頻度の向上を図る。
  3. 即応型運用:顧客の要求に迅速に応えるための運用体制を整備する。

これらは同社の事業戦略に直結しており、研究開発サービスの展開を通じてロックーン技術の実用化を進める方針である。

これまでの開発実績と今後の開発フェーズ

AstroXは2025年12月に初のランチャー実験を実施し、当該実験の成功を公表した。ランチャー実験は自社で設計開発したロケットの架台(ランチャー)の性能確認を目的としたもので、稼働後にダミーロケットをクレーンで取り外して分離させる試験を行い、分離動作が正常に行われたと報告されている。

この成果を受け、同社は今後の開発フェーズとしてロケットの空中発射試験や大型気球の運用訓練へと移行する計画である。これらの段階はRockoon方式の実用化に向けた重要なステップとなり、今回の資金調達はこれらの開発加速に充てられる。

試験の内容と次の課題

2025年12月のランチャー実験では、ランチャーの稼働性と分離機構の検証が行われた。具体的には、架台(ランチャー)からダミーロケットを安全に取り外し、分離が行われる一連の手順を実施し、クレーンによる取り外しと分離の成功をもって当該試験は合格とされた。

今後の課題は次の通りである。まず、ロケットを気球に搭載した状態からの空中発射(実弾試験を含む)に向けた技術検証、次に大型気球の運用に伴う地上オペレーションや法規制対応、安全管理体制の整備である。これらには追加の試験、システム統合、運用マニュアル作成が必要となる。

採用・イベント案内、企業情報と投資家コメント

AstroXは今回の調達をうけてロケット開発に携わる人材の採用を強化する。募集は同社の採用サイトで受け付けており、宇宙開発に興味のある応募者に門戸が開かれている。採用情報は以下のURLで公開されている。

採用サイト:https://astrox.jp/recruit/

カジュアル採用イベント

採用に関連するカジュアルイベントとして、「第5回AstroX寿司ナイト」が開催される予定で、申込受付中である。開催日時は2026年2月17日(火)18:30からで、参加申し込みはconnpassのイベントページから行える。

イベント申込URL:https://connpass.com/event/382001/

投資家コメント(全文)

One Capital株式会社 Co-Founder, CEO-General Partner 浅田 慎二様のコメント(原文):

AstroXの経営チームが備える戦略設計力、Boldな意思決定力、そして圧倒的な技術力の三つが高度に融合している点に、強い信頼と魅力を感じました。加えて、Rockoon方式は技術と事業化を最短距離で結びつける極めて合理的なアプローチと確信し、One Capitalとして新規投資をさせて頂きました。この先の長いジャーニーをパートナーとして共に歩めることに、心から感謝しています。

上記コメントは投資家の期待と協働姿勢を示すものであり、同社の成長に向けた外部評価の一端を伝えている。

会社概要と関連情報

AstroXの基本データは以下の通りである。設立は2022年5月20日で、本社は福島県南相馬市に所在する。代表は小田翔武氏で、事業内容は宇宙輸送事業である。

会社名
AstroX株式会社 (AstroX, Inc.)
本社所在地
福島県南相馬市小高区本町1-87
代表者
代表取締役CEO 小田翔武
設立
2022年5月20日
事業内容
宇宙輸送事業(Rockoon方式による衛星軌道投入ロケットの研究開発・実証)
企業URL
https://astrox.jp/

また、本ラウンドにおける出資者一覧は前述のとおりであり、出資により調達された資金はロケット開発および人材採用に使用される予定である。

要点整理(調達額・日付・目的・連絡先)

以下の表は本記事で言及した主要項目を整理したものである。資金調達の金額、調達完了日、主要出資者、開発目標、採用・イベント情報などを一目で確認できるようにまとめている。

項目 詳細
プレス発表日 2026年2月4日 10:00
調達ラウンド シリーズA 2nd Close(第三者割当増資)
調達金額(合計) 23.2億円(シリーズA総額)
主要投資家 One Capital株式会社、インクルージョン・ジャパン株式会社、エンジェル投資家
主な資金用途 Rockoonシステム(ロケット開発)への投資、人材採用の強化
目標 2026年内の宇宙空間到達(Rockoon方式による)
直近の開発実績 2025年12月:ランチャー実験成功(ダミーロケットのクレーン取外し・分離確認)
採用情報 https://astrox.jp/recruit/
採用イベント 第5回AstroX寿司ナイト(2026年2月17日 18:30) — 申込: https://connpass.com/event/382001/
会社所在地 福島県南相馬市小高区本町1-87
代表者 代表取締役CEO 小田翔武
設立 2022年5月20日
公式URL https://astrox.jp/

上記は本件に関する主要事項の要約である。AstroXはRockoon方式を基軸に国内の小型衛星打上げ需要に応えることを目指しており、今回の資金調達により研究開発と人材体制を強化して開発スケジュールの前倒しを図る方針である。投資家からの評価や実施済みのランチャー実験の成果は、技術的な前進と事業化に向けた一歩を示している。