3月3日授賞式:岡山大院生のウーパールーパー研究が示す皮膚コラーゲン
ベストカレンダー編集部
2026年2月5日 06:04
育志賞授賞式
開催日:3月3日
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ウーパールーパーを用いた皮膚コラーゲン研究が示した新たな供給源と受賞の背景
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)に所属する大学院環境生命自然科学研究科の大学院生、大蘆彩夏さんが「第16回(令和7(2025)年度)日本学術振興会育志賞」を受賞することが日本学術振興会より発表されました。プレスリリースは2026年2月5日付で公表されています。
本件は学内外で注目を集める成果であり、受賞理由は研究の独創性と学術的な影響力にあります。日本学術振興会育志賞は平成22年度に創設され、将来わが国の学術研究の発展に寄与することが期待される優秀な大学院博士課程学生を顕彰するための賞です。大蘆さんはその受賞者に選ばれ、授賞式は令和8年3月3日に行われる予定です。
育志賞の目的と選考基準
育志賞は人文学、社会科学および自然科学の全分野を対象とし、大学院における学業成績が優秀で、豊かな人間性を備え、意欲的かつ主体的に研究活動に取り組んでいる大学院博士課程学生を対象としています。
受賞者には賞状、賞牌、並びに副賞としての学業奨励金が贈呈されます。平成22年度の創設以来、若手研究者の養成と研究意欲向上を目的に継続されている制度であり、学内推薦を経て選考が行われます。
- 創設年:平成22年度
- 対象:大学院博士課程学生(人文・社会・自然の全分野)
- 授与物:賞状、賞牌、副賞(学業奨励金)
- 授賞式:令和8年3月3日(予定)
研究の概要:定説を覆す「表皮細胞」起源のコラーゲン形成
これまで皮膚のコラーゲンは、皮膚の内側に存在する「線維芽細胞」によって形成されるというのが定説とされてきました。しかしこの定説は主に傍証的な観察に基づくものでした。大蘆さんはアホロートル(通称:ウーパールーパー)をモデルに用い、皮膚コラーゲンの形成過程を系統的に調べることで、従来の見解に対する実証的な検証を行いました。
その結果、皮膚の形成過程においては表皮細胞(皮膚の表面にいる細胞群)によってコラーゲン形成がなされていることを証明しました。すなわち、コラーゲン供給の主要な起源が線維芽細胞ではなく表皮細胞にあることを示すデータが得られ、皮膚生物学における概念の転換を示唆する内容となっています。
研究手法と評価指標
大蘆さんの研究はアホロートルという再生能力に優れた両生類を用いることで、細胞レベルでの形成過程を追跡・解析しました。標本作製、組織学的解析、分子マーカーの検出、定量的評価指標の導入など、多面的なアプローチを組み合わせています。
また、皮膚の加齢に伴う変化についても各種指標で評価し、将来的に定量的に比較・再現が可能な評価基盤を整備しました。これにより、単なる現象観察に留まらない、再現性・定量性の担保された研究成果が得られています。
- モデル生物
- アホロートル(ウーパールーパー)
- 主な解析手法
- 組織学的解析、分子マーカー検出、定量評価指標の導入
- 主要発見
- 皮膚コラーゲンの供給源は表皮細胞であることを示す証拠の提示
- 皮膚加齢評価
- 加齢に伴う変化の定量的評価基盤を整備
関係者のコメントと研究体制
受賞者本人と指導教員のコメントがプレスリリースで紹介されています。発表内容からは個人の努力だけでなく、共同研究体制や研究室での役割分担が研究推進に重要な役割を果たしていることがうかがえます。
以下にプレスリリースに記載されたコメントを引用します。
<大蘆大学院生のコメント>
このたび第16回日本学術振興会育志賞を受賞できましたこと、大変光栄です。これまでの研究活動が認められたことと、とてもうれしく思います。共同研究者の先生方、並びに支えてくださっている多くの皆さまに感謝しております。今後もより一層の研鑽を重ね、基礎・応用の両面から研究活動に邁進したいと思います。
<指導教員(学術研究院環境生命自然科学学域(理) 佐藤伸教授)コメント>
大蘆さんは上記研究を推進するにあたり、主体的・主導的役割を担いました。特に共同研究先との折衝は大蘆さん本人が行い、研究全般を担いました。日々の研究に対する姿勢も真摯であり後輩の学生さんとの連携も非常に円滑に行っています。生物学的研究を行う大学院生として優れたロールモデルとなりえると考え、JT生命誌研究館の黒田純平博士と共に日本学術振興会育志賞へ推薦しました。岡山大学における研究がこのような高名な賞に値すると評価されたことは、今後の本学の学生さんたち、そして当研究室の後輩らにも大きな励みとなると思いました。
コメントからは、大蘆さんが研究の計画・共同折衝・実験遂行まで幅広く主体的に関与してきたことと、研究室および共同研究者との協働体制が堅固であることが確認できます。
関連情報、連絡先、参考資料
プレスリリースには、本件に関する問い合わせ先や関連ウェブサイト、参考資料のリンクが網羅的に示されています。以下に掲載されている連絡先・リンク先は、研究内容の詳細確認や共同研究、学内連携に関する相談に用いることができます。
掲載されている主な参考情報や関連リンクは次のとおりです。すべてプレスリリース内で明示されています。
- 日本学術振興会 育志賞:https://www.jsps.go.jp/j-ikushi-prize/index.html
- 岡山大学 学術研究院 環境生命自然科学学域 器官再構築:https://organregeneration.jimdofree.com/
- 岡山大学プレスリリース(関連):https://www.okayama-u.ac.jp/tp/topix/topix_id798.html
- PR TIMES 記事(ウーパールーパーが覆す常識):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002962.000072793.html
- 岡山大学広報誌「いちょう並木」Vol.104(大蘆さん紹介):https://www.okayama-u.ac.jp/dkohoshi/icho_104/?pNo=8
問い合わせ先(岡山大学 学術研究院)
問い合わせ先は学術研究院環境生命自然科学学域 教授 佐藤 伸が担当として示されています。所在地と連絡方法が明記されており、メールアドレスは文中の表記にある「◎」を「@」に置き換える必要があります。
連絡先の主な情報は次の通りです。
| 担当 | 住所・連絡先 |
|---|---|
| 佐藤 伸(教授) | 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3-1-1 岡山大学津島キャンパス 理学部本館 E-mail:satoha@cc.okayama-u.ac.jp |
岡山大学病院 等の連絡窓口
製薬・医療機器企業関係者、医療関係者・研究者向けの連絡窓口が別途設置されています。詳細な用途に応じて指定のフォームや担当部署へ連絡することが案内されています。
代表的な窓口は以下の通りです。
- 岡山大学病院 新医療研究開発センター(企業向けフォーム):http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/
- 岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当(医療関係者・研究者向け)
TEL:086-235-7983
E-mail:ouh-csnw@adm.okayama-u.ac.jp
産学連携・共用設備・スタートアップ窓口
岡山大学では産学官連携やコアファシリティの利用、スタートアップ支援に関する窓口情報も提供されています。研究機器の共用や産学連携に関する問い合わせ先が明記されています。
主な窓口とリンクは次のとおりです。
- 産学官連携本部:TEL:086-251-8463、E-mail:sangaku@okayama-u.ac.jp、https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
- 研究機器共用(チーム共用):TEL:086-251-8705、FAX:086-251-7114、E-mail:cfp@okayama-u.ac.jp、https://corefacility-potal.fsp.okayama-u.ac.jp/
- スタートアップ・ベンチャー創出本部:E-mail:start-up1@adm.okayama-u.ac.jp、https://venture.okayama-u.ac.jp/
本文の要点まとめ(受賞・研究・連絡先)
以下の表は、本記事で取り上げた事項を分かりやすく整理したものです。受賞者、所属、受賞名、授賞式の日付、研究の主要内容と発見、主な連絡先・参考リンクを網羅しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受賞者 | 大蘆彩夏(大学院環境生命自然科学研究科 大学院生) |
| 所属 | 国立大学法人岡山大学 学術研究院 環境生命自然科学学域 |
| 受賞名 | 第16回(令和7(2025)年度)日本学術振興会育志賞 |
| 授賞式 | 令和8年3月3日(予定) |
| 研究テーマ | ウーパールーパーを用いた皮膚コラーゲン形成過程の解析 |
| 主要発見 | 皮膚コラーゲンは従来の定説(線維芽細胞起源)ではなく、表皮細胞が形成に寄与していることを実証。加齢変化の定量評価基盤も整備。 |
| 授与物 | 賞状、賞牌、副賞(学業奨励金) |
| プレスリリース日 | 2026年2月5日 |
| 主な問い合わせ先 | 佐藤 伸(岡山大学 学術研究院 環境生命自然科学学域 教授) 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3-1-1 E-mail:satoha@cc.okayama-u.ac.jp |
| 参考リンク |
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以上が本件の要点と関連情報の整理です。プレスリリースに含まれる研究内容、受賞の趣旨、授賞予定日、問い合わせ先および参考リンクは本文中にすべて記載したとおりです。