三越伊勢丹がK2 Picturesの映画ファンドに出資、制作体制を強化
ベストカレンダー編集部
2026年2月9日 11:46
K2ファンド出資
開催日:2月9日
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K2 Picturesと三越伊勢丹イノベーションズ、映画製作ファンドへの出資で描く新たな制作のかたち
株式会社K2 Pictures(本社:東京都目黒区、代表取締役 紀伊宗之)は、同社が運用する映画製作ファンド「K2P Film Fund Ⅰ(ケーツーピーフィルムファンドファースト)」に対して、株式会社三越伊勢丹ホールディングスの100%子会社である株式会社三越伊勢丹イノベーションズ(代表取締役社長 額田純嗣)からの投資を受け入れたことを発表した。報道発表日は2026年2月9日10時00分である。
K2 Picturesは2023年8月に事業を開始し、2024年5月のカンヌ国際映画祭期間中に本ファンドの立ち上げを発表している。本ファンドは、「日本映画の新しい生態系をつくる」ことを目的に設計されたものであり、今回の三越伊勢丹イノベーションズからの出資は、同ファンドの制作体制強化と事業基盤の拡充を意図している。
ファンドの狙いと設計──投資家誘引とクリエイター還元の両立
本ファンドは、従来の映画製作資金の調達方法に対する課題意識を起点に設計されている。具体的には、国内外の新規投資家が参入しにくい現状を打破すること、手数料率を下げて投資家へのリターンを早期に実現すること、そしてクリエイターへの利益還元を制度的に強化することを掲げている。
クリエイター還元については、成功報酬の設定などを通じて報酬設計を見直し、才能ある制作者が長期的に創作活動を継続できる仕組みづくりを目指すとされる。これにより、制作現場と資金提供側の関係性を再構築し、制作の質を担保しつつ持続可能な収益モデルを形成する意図が読み取れる。
資金調達の仕組み
ファンド形式での調達により、従来難しかった国内外の投資家の参入を促す。手数料率の低減により、投資家にとっての期待収益が改善されるよう設計されている。
さらに、投資リターンのスピードを重視することで、中長期での資金循環を早め、次の作品やプロジェクトへと資金を回しやすくする効果を狙う。
クリエイター支援の具体策
クリエイターへの利益還元は、成功報酬の導入や契約体系の見直しなど、報酬設計の制度化を伴うアプローチである。これにより、ヒット作が生まれた際の配分が明確になり、制作者側のモチベーション維持につながる。
また、K2 Picturesは既に複数の才能あるクリエイターと制作を開始しており、本ファンドを通じて制作の量と質をさらに高める方針を示している。
既報と具体的な制作状況:公開・予定作品
K2 Picturesは本ファンド初製作の作品として、芸人のゆりやんレトリィバァが初めて映画監督に挑戦した映画『禍禍女(読み:まがまがおんな)』を2026年2月6日に公開したと明記している。公開日は2026年2月6日であり、初製作作品の公開はファンド運用の早期段階での実績として位置づけられる。
さらに、2026年中には監督・是枝裕和が実写映画化を手がける、漫画家・藤本タツキの作品『ルックバック』の公開を予定している。是枝監督による実写化は注目度の高い取り組みであり、本ファンドの制作ラインナップの核になる見込みである。
作品ラインナップの現状
- 『禍禍女(まがまがおんな)』:初監督としてゆりやんレトリィバァが挑戦。公開日 2026年2月6日。
- 『ルックバック』:藤本タツキの漫画を是枝裕和監督が実写化。公開予定 2026年中。
これらのプロジェクトは、ファンドを通じて資金調達と制作体制を強化する典型例として示されている。
三越伊勢丹グループ側の意図とイノベーション戦略
三越伊勢丹はグループビジョンとして「お客さまの暮らしを豊かにする“特別な”百貨店を中核とした小売グループ」を掲げ、社会や環境の変化に対応する新しい価値創造を進めている。ここ数年、映画やアニメなどのコンテンツとの協業を通じて商品企画・制作に取り組んできた。
消費者の関心が体験や共感型の消費に広がる中、文化性や創造性が結びつく“こだわり消費”に繋がる価値創出が重要になっていると説明されている。三越伊勢丹イノベーションズは、スタートアップ投資を中心にオープンイノベーションを推進し、投資先との協業を通じてグループ事業の強化と新規事業創出を図る役割を担っている。
三越伊勢丹イノベーションズの投資方針
同社は投資先への支援や協業を通じて、三越伊勢丹グループの編集力を活かした体験提供やクリエイター支援を強化することを目的としている。今回の出資は、従来の取り組みを深化させる一手として位置づけられる。
出資を通じて、モノづくりの新たな形を模索し、世界市場を見据えた体制構築を両社で進めるとされている。
企業概要と連絡先情報
プレスリリースには、両社の会社概要、代表者、所在地、資本金、設立(または事業開始)等の基本情報が記載されている。Webでの参照先としてK2 Picturesの公式サイトが示されている。
以下に会社情報を整理して提示する。これらはリリース記載の事実をそのまま掲載したものである。
- 株式会社三越伊勢丹イノベーションズ
- 代表者:代表取締役社長 額田純嗣
- 所在地:東京都新宿区西新宿3丁目2番5号
- 資本金:100,000,000円
- 設立:2016年1月
- URL:https://www.imhds.co.jp/innovations/index.html
- 株式会社K2 Pictures
- 代表者:代表取締役CEO 紀伊宗之
- 所在地:東京都目黒区青葉台1−11−16
- 資本金:492,142,000円(資本準備金も含む)
- 事業開始:2023年8月
- URL:https://k2pic.com/
その他の記載事項
リリース内には、両社のロゴに関する記述(「左:三越伊勢丹イノベーションズ ロゴ 右:K2 Pictures ロゴ」)があるが、掲載された本文では画像の添付は行われていない。ロゴ言及は視覚資料の配置を示す補足的記載である。
また、K2 Picturesはカンヌ国際映画祭期間中にファンド立ち上げを発表した経緯が記載されており、国際的な舞台での発表によって外部へのアピールを図っている点にも触れている。
要点の整理
以下の
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表主体 | 株式会社K2 Pictures(代表取締役 紀伊宗之) |
| 出資先(ファンド) | K2P Film Fund Ⅰ(ケーツーピーフィルムファンドファースト) |
| 出資元 | 株式会社三越伊勢丹イノベーションズ(代表取締役社長 額田純嗣) |
| 発表日 | 2026年2月9日 10:00 |
| K2 Pictures事業開始 | 2023年8月 |
| 主な作品動向 | 『禍禍女』公開(2026年2月6日)、『ルックバック』公開予定(2026年中) |
| 三越伊勢丹イノベーションズ概要 | 設立:2016年1月、資本金:100,000,000円、所在地:東京都新宿区 |
| K2 Pictures概要 | 所在地:東京都目黒区、資本金:492,142,000円、事業開始:2023年8月 |
| 関連URL | https://k2pic.com/、https://www.imhds.co.jp/innovations/index.html |
以上の表は、本リリースに記載された事実を整理したものである。出資の背景としては、ファンドを通じた新規投資家の誘引、投資家へのリターンの早期化、クリエイターへの利益還元強化が挙げられている。両社は作品製作を推進するとともに、モノづくりにおける新たな連携のかたちを模索し、世界市場を見据えた体制の構築を目指すとしている。