佐渡島舞台のSF映画『コスモ・コルプス』5/2公開
ベストカレンダー編集部
2026年2月10日 16:24
コスモ・コルプス公開
開催期間:5月2日〜5月15日
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佐渡島を舞台に描かれる三つの時代 — 映画『コスモ・コルプス』の物語と構成
長谷川億名監督の最新長編SF映画『コスモ・コルプス』は、未来篇・未来縄文篇・現代篇という三つの時代を通じて「未来と現代、地球を離れた人類と地球に残った人類が時空を超えて出会う」というテーマを描きます。本作品は2026年5月2日(土)から15日(金)まで、シアター・イメージフォーラムにて二週間限定で劇場初公開されます。
物語は遥か未来の一万年後を想定したものから、東日本大震災を経験しなかった時間軸における2020年代の現代までを往還し、各篇が独立しつつも互いに響き合う構成です。登場人物の孤独やつながりを丁寧に描き出すことで、SF的装置が現代の感情に接続される作品群となっています。
各篇のあらすじ
以下に三篇の概要を具体的に示します。各篇は登場人物の関係性と時間軸の差異を通じて、共通するテーマを浮かび上がらせます。
- 未来篇:地球上で最後の生き残りとなったケンは、仲間たちを海辺に葬り孤独を抱える。そこへ地球外から降り立ったユイが現れ、言語が通じないながらも不思議な友情が芽生える。
- 未来縄文篇:人類の多くが去った後の時代、ミツキとタイヨーは前時代の遺物を拾い集めて暮らす。海に惹かれるミツキが海辺へ向かうが、言い伝えを守るタイヨーに見つかる。
- 現代篇:幼くして父を失った山本海知(カイチ)は家族に対する苛立ちを抱く。ある日、母・幸が運転する車が猫を轢くが猫には怪我がない。父が猫を復活させたのではないかと考えたカイチは、父の書斎に忍び込み本の読書記録を書き換え始める。
三篇はそれぞれ異なる時間と感情を舞台にしており、映像美や音響を通じて相互に響き合うよう構成されています。
撮影地・制作の背景 — 佐渡島での四年と地域協働
『コスモ・コルプス』は全編を新潟県・佐渡島のオールロケで撮影したインディペンデント作品です。長谷川監督は佐渡島を20回以上訪れ、現地の人々とコミュニケーションをとりながら4年の歳月をかけて制作しました。撮影は地域住民の協力を得て進められ、主要キャストに佐渡島の住民が多く参加しています。
佐渡島は約855km²と東京23区の約1.5倍の面積を持ち、能をはじめとする豊かな歴史文化とジオパークに代表される自然環境を有しています。本作では島の生活や自然の音、景観がドキュメンタリー的手法で捉えられ、SF的想像力と地域の現実が交差する映像表現が特徴となっています。
制作の特色と自主製作の経緯
本作は長谷川監督自身が企画、構想、プロデュース、脚本を担当した自主製作作品です。資金面や制作体制においてインディペンデントならではの制約と自由を併せ持ち、地域リサーチと住民参加を軸に映像が作られました。監督は佐渡島での聞き取りを通して、かつて島の人々が持っていた「テレパシーや予感のような力」に関する話を知り、それが作品の記憶やコーパス(記録)というテーマに影響を与えています。
作品は2010年代から続く長谷川監督のSF的モチーフの延長線上に位置し、過去作と同様に近未来と地域的現実を織り交ぜるアプローチが採られています。
音響・音楽と技術仕様 — 劇場体験としての設計
『コスモ・コルプス』の音響は、濱口竜介監督の整音を担当する松野泉氏が手がけています。松野氏は佐渡島で実際に聞こえる波や風などの環境音を素材として扱い、それらをSF的音響世界へと昇華させる演出を施しました。こうした音響設計により、島の自然音と未来的表現が一体化した独特の劇場体験が設計されています。
主題歌および劇中音楽はNozomu Matsumotoが担当し、シンガーソングライターのCuusheが歌と歌詞を提供した『Cosmo Corpus』が本作のために書き下ろされた主題歌です。三篇の感情表現をつなぐ役割を持つ楽曲であり、浮遊感のある音世界が映画全体の印象を補強します。
技術仕様と上映フォーマット
- 制作年・上映時間
- 2025年制作|134分
- 画角・音声・フォーマット
- 16:9|5.1chサラウンド|カラー|DCP
- クレジット表記
- ©2026 Yokna Hasegawa
公開情報、関連作、監督プロフィールと連絡先
本作の劇場初公開はセントラルゲームによる配給で、2026年5月2日(土)〜15日(金)にシアター・イメージフォーラムで二週間限定上映されます。同期間には長谷川監督の2014年作『イリュミナシオン』(主演:KID FRESINO、石田法嗣)も再上映されます。『イリュミナシオン』は59分の中編で、2019年に長谷川監督が取り組んだSF三部作のうちの一作です。
配給・宣伝はセントラルゲームが担当し、プレスリリースは2026年2月10日 14時00分付で発表されています。作品の特設サイトと公式SNSアカウントも公開されています。
監督プロフィールとメッセージ
長谷川億名(はせがわ よくな)は1985年那須塩原市生まれ、新潟在住。Yokna Patofa名義で2006年より映像作品を発表し、写真家としても評価を受けています(キヤノン写真新世紀2013 佳作)。2010年代にはSF三部作『日本零年』の第一部『イリュミナシオン』、第二部『デュアル・シティ』を制作。2015年ニッポンコネクション審査員特別賞、2019年ベルリン国際映画祭タレンツ部門招待などの経歴を持ちます。
監督は本作タイトルについて「『コスモ・コルプス』は『宇宙の中の一つの体』あるいは『宇宙共同体』を意味し、記憶が重要なテーマである」と説明しています。佐渡島での聞き取りを通じて得た、人々が日常的に使っていたという超感覚的な力の記憶に基づき、遠く異なる世界とのつながりを観察する映画を目指したと述べています。
同時期上映:『イリュミナシオン』(2014)
『イリュミナシオン』はKID FRESINO主演の2014年作。南北に分断された日本を舞台とし、南部の若者たちの生活を描く中編作品です。2026年5月2日〜15日にシアター・イメージフォーラムで再上映されます。作品情報は以下の通りです。
- タイトル
- イリュミナシオン
- 主演
- KID FRESINO、石田法嗣
- 監督
- 長谷川億名
- 配給
- セントラルゲーム
- 制作年・上映時間
- 2014年|59分|16:9|ステレオ|カラー|DCP
- クレジット表記
- ©2026 Yokna Hasegawa
上映情報の要点と問い合わせ先のまとめ
以下に本件で伝えられた情報を整理した表を示します。公開期間、劇場、配給、技術仕様、公式情報、問合せ先など、作品鑑賞や報道に必要な主要項目を網羅しています。
| 項目 | 『コスモ・コルプス』 | 『イリュミナシオン』 |
|---|---|---|
| 監督 | 長谷川億名(はせがわ よくな) | 長谷川億名 |
| 配給 | セントラルゲーム | セントラルゲーム |
| 公開期間 | 2026年5月2日(土)〜15日(金) | 2026年5月2日(土)〜15日(金) |
| 公開劇場 | シアター・イメージフォーラム | シアター・イメージフォーラム |
| 制作年/上映時間 | 2025年|134分 | 2014年|59分 |
| 画角・音声・フォーマット | 16:9|5.1chサラウンド|カラー|DCP | 16:9|ステレオ|カラー|DCP |
| 音楽/主題歌 | Nozomu Matsumoto(音楽)/Cuushe(歌・歌詞)『Cosmo Corpus』 | (作品資料に準じる) |
| 公式サイト | https://yoknahasegawa.com/cosmocorpus | https://yoknahasegawa.com/illuminations |
| 公式SNS | @cosmo_corpus(X・Instagram) | — |
| クレジット表記 | ©2026 Yokna Hasegawa | ©2026 Yokna Hasegawa |
| 配給・宣伝 問い合わせ | セントラルゲーム Email:cosmocorpus@gmail.com | |
| プレスリリースPDF | d176910-5-18e17e3ab8e849d23a6878054b4aa92c.pdf | |
以上が本リリースで伝えられた全情報の整理です。劇場初公開作品である『コスモ・コルプス』と同時上映される『イリュミナシオン』の再上映は、長谷川監督の近年の制作動向や佐渡島での現地協働という制作背景を確認する良い機会になります。詳しい情報や取材希望、宣伝関連の問い合わせは配給・宣伝のセントラルゲームまでメールでご連絡ください。