中〜大規模農家に推奨 水田除草ロボット『ミズニゴール』2026
ベストカレンダー編集部
2026年2月11日 09:42
ミズニゴール予約開始
開催日:2月10日
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長野発、農家が現場で作った水田除草ロボットの誕生背景と狙い
株式会社ハタケホットケ(代表:日吉 有為、所在地:長野県塩尻市)は、2026年2月10日付で水田除草ロボット「ミズニゴール」2026年モデルの予約受付開始を発表しました。本稿では発表内容を整理し、製品の技術的特徴、提供形態、料金、説明会日程、土づくり勉強会の実施など、プレスリリースに記載された全情報を網羅的にまとめます。
ハタケホットケは長野県の中山間地域で移住・自然栽培を実践するメンバーが主体となって立ち上げたアグリテックベンチャーです。現場での繰り返しの実験や生産者の声を反映して製品化を進めており、同社のロボットは「重労働の自動化」と「環境負荷低減」を目指す設計思想が根底にあります。
日本の有機農業をめぐる状況とミズニゴールの位置づけ
農林水産省が掲げる「みどりの食料システム戦略」では有機農地の拡大が目標設定されていますが、現状は有機野菜の割合が約0.4%、有機米は0.12%にとどまり、2030年目標の6.3万haに対して現状耕地面積は約3万ha(0.7%)です。担い手の高齢化や体力面の制約から、除草剤や化学肥料に頼らざるを得ない状況が普及の壁となっています。
この状況を受け、ミズニゴールは除草作業の自動化により農家の負担低減と無農薬・有機栽培の導入支援を目的として開発されました。製品は田んぼの水を濁らせることで雑草の光合成を阻害し、付属ブラシで物理的に除草する方式をとるため、農薬による環境負荷を軽減する点が特徴です。
- プレスリリース発表日時
- 2026年2月10日 13:40
- 開発拠点
- 長野県塩尻市
- 代表者
- 日吉 有為
2026年モデルの技術的進化と主な仕様
2026年モデルでは自動運転システムの見直しとモーターの最適化により走行精度の向上と省電力化が実現され、結果としてバッテリーの可動時間が延長されました。これにより1回の稼働でのカバー面積や運用の柔軟性が向上しています。
またブラシの角度を多段階に可変できる機能を搭載し、稲の生育ステージや雑草の成長状態に応じて引っ掻き強度を細かく設定可能になりました。従来のブラシ幅の2倍となる4条幅(1200mm)モデルのラインナップ追加により、作業効率の向上と稲への負担低減を両立しています。
主要な技術要素(詳細)
自動制御の精度向上には準天頂衛星「みちびき」対応のGNSSが搭載されており、事前に計測した田んぼの頂点座標をもとにWaypoints(走行データ)を作成、機体に格納することで自動走行が可能です。GNSS計測はハタケホットケから貸与する計測機で実施します。
ブラシ関係や可動時間に関しては次のような改善点があります。バッテリー持続時間の増加、省電力化、ブラシ角度の多段階可変、4条幅(1200mm)ブラシ搭載モデルの追加、これらにより中規模〜大規模農家にも推奨可能な仕様となっています。
- ブラシ幅:従来比2倍(4条幅 1200mm)
- 可変機構:ブラシ角度を多段階に可変可能
- GNSS:準天頂衛星みちびき対応(Waypointによる自動走行)
- 省電力化:モーター最適化によりバッテリー可動時間延長
- 除草能力:10時間稼働で最大3ha(追加バッテリー使用時)
- 想定される効果
- 従来機比で作業効率が2倍、かつ過去に示されていた生産性15倍の成果をさらに進化させたモデルとして位置づけられています。
- 対象雑草
- 一年草(ヒエ、コナギ、ホタルイ等)に高い効果。地下茎で増える多年草(シズイ、クログワイ等)には機械単独では限界があるため、土づくりと組み合わせた運用が推奨されます。
提供形態、料金、説明会の日程と申し込み方法
ミズニゴールはレンタル、販売、農家間のシェアリング(地域サポーター制度)の3形態で提供されます。2025年からは試験的に販売も開始しており、2026年シーズンも同様に3形態での提供が継続されます。
補助金の活用が可能なケースもあるため、購入を検討する場合は各都道府県の農業普及センターや自治体窓口に問い合わせることが案内されています。提供対象は全国の農家、農業組合、自治体、農業関係機関です。
レンタル料金と販売価格(税別)
| 品目 | レンタル料金 | 販売価格 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ミズニゴール2026 GNSS版 | ¥330,000 | ¥900,000 | 預かり保守メンテ加入が前提。2027年モデルへの無償アップグレード付 |
| ミズニゴール2026 ラジコン版 | ¥220,000 | ¥480,000 | ラジコン操作版 |
| ミズニゴール2025改 GNSS版 | ¥270,000 | — | 2025年モデルの改良版 |
| ミズニゴール2024改 ラジコン版 | ¥180,000 | — | 2024年モデルの改良版 |
上記料金は税別。追加のバッテリーやGNSS設定費用は別途発生します。1台あたりの抑草・除草能力は10時間の稼働で最大3ha(追加バッテリー使用)とされ、一般的な運用では3〜5日ごとの運用で9〜15haをカバー可能と明示されています。
提供台数は合計150台(2026年GNSS版:50台、2026年ラジコン版:20台、2024–2025年版:80台)。先着順受付で予定数を上回った場合はキャンセル待ちとなります。
説明会日程と申し込み
2026年シーズンに向けて農家・事業者向けのオンライン説明会が以下の日程で実施されます。参加申込は公開されたURLから可能です。報道関係の取材希望は広報事務局へ連絡する形となります。
- 2月12日(木)19:30〜
- 2月20日(金)19:30〜
- 2月24日(火)20:00〜
- 3月2日(月)19:30〜
- 3月5日(木)9:30〜
- 3月5日(木)19:30〜
- 3月13日(金)19:30〜
説明会の参加申し込みは以下のリンクから行えます。
https://bit.ly/2026_Mizu_Nigoal
詳細や製品走行動画、会社の公式情報は下記の関連リンクを参照してください。
- 公式サイト:https://hhtk.jp/
- 走行動画ページ:走行動画
土づくり勉強会、運用上の注意点、会社概要と受賞実績
ミズニゴールは一年草(種子から発芽する雑草)に対して高い効果を発揮しますが、地下茎で繁殖する多年草に対しては機械だけでは完全な対策が難しいとされています。雑草の発生は土壌状態に大きく左右されるため、機械除草と併せて適切な土づくりを行うことが重要です。
ハタケホットケは公益財団法人自然農法センターと共催で「土づくり勉強会」を開催し、水もちや有機物量、生物活性に基づいた土壌診断と、最適な秋冬の土づくり実践を指導します。これにより雑草の種類と発生を抑制し、ミズニゴールの効果を最大化するトータルソリューションを提供する方針です。
勉強会のポイントとトータルソリューション
勉強会では土壌の基本指標(有機物、団粒構造、水もち等)を確認し、圃場ごとに最適な施策を提案します。土づくりとロボット除草を組み合わせることで、除草効率が高まり多年草対策も含めた管理が可能になります。
トータルソリューションには次の要素が含まれます。
- マシンのレンタル・販売・地域サポーター制度によるシェアリング
- 土壌診断と施肥・有機物の管理方法の提供
- 定期的なメンテナンスと保守プラン(販売時は預かり保守メンテ加入が前提)
会社概要と受賞・実績
ハタケホットケは2021年10月25日に設立され、2022年から長野県内を中心に実証実験を展開。2023年には全国30箇所への導入拡大を果たし、JAPAN MOBILITY SHOW 2023のStartup Future Factoryに選出されるなど複数の外部評価を受けています。2025年には実証導入が100箇所に増加し、内閣官房主催の「イチBizアワード」で最優秀賞を受賞しました。
会社情報は以下の通りです。
- 会社名
- 株式会社ハタケホットケ
- 設立
- 2021年10月25日
- 代表取締役
- 日吉 有為
- 所在地
- 長野県塩尻市大門八番町1番28号スナバ
- 事業内容
- スマートアグリ製品の開発・製造・販売
主な受賞・選出履歴(抜粋):
- 2021 長野県ソーシャルビジネス創業支援金(採択)
- 2022 特許庁 I-OPEN PROJECT22(採択)
- 2023 JAPAN MOBILITY SHOW 2023 Startup Street(選出・出展)
- 2025 内閣官房 イチBIZアワード’2024(最優秀賞)
- その他、CEATEC 2025やDevelopers Summit 2025での登壇等
要点の整理と価格・提供スケジュールのまとめ
以下の表は本稿で取り上げたミズニゴール2026年モデルに関する主要項目を一覧化したものです。製品仕様、提供形態、料金、説明会日程、提供台数、土づくり勉強会、会社情報など、プレスリリースに記載された情報を漏れなく整理しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2026年2月10日 13:40 |
| 製品名 | ミズニゴール 2026年モデル(GNSS版 / ラジコン版) |
| 主要技術 | 準天頂衛星みちびき対応GNSS、Waypoint自動走行、バッテリー省電力化、ブラシ角度多段階可変、4条幅1200mmブラシ |
| 除草方式 | 水を濁らせて光合成を阻害+付属ブラシによる物理的除草 |
| 対象雑草 | 一年草(ヒエ、コナギ、ホタルイ等)に高い効果。多年草(シズイ、クログワイ等)は土づくりと併用が必要 |
| 稼働能力 | 10時間稼働で最大3ha(追加バッテリー使用時)。一般運用で3〜5日おきに9〜15ha対応可能 |
| 提供形態 | レンタル、販売、地域サポーター制度によるシェアリング |
| レンタル料金(税別) | 2026 GNSS版: ¥330,000、2026 ラジコン版: ¥220,000、2025改 GNSS版: ¥270,000、2024改 ラジコン版: ¥180,000 |
| 販売価格(税別) | 2026 GNSS版: ¥900,000、2026 ラジコン版: ¥480,000(預かり保守メンテ加入が前提、2027年モデル無償アップグレード付) |
| 提供台数 | 合計150台(2026 GNSS:50台、2026 ラジコン:20台、2024-2025版:80台) |
| 説明会日程 | 2/12 19:30、2/20 19:30、2/24 20:00、3/2 19:30、3/5 9:30、3/5 19:30、3/13 19:30 |
| 申込リンク | https://bit.ly/2026_Mizu_Nigoal |
| 関連リンク | 公式サイト: https://hhtk.jp/、走行動画: https://hhtk.jp/?fbclid=IwAR3pvXvhebcV0Aj-u92NgN3BxjNvzc59TN9U_jofV2Z2_cX7-GivTDOFFN0#section-24 |
| 会社情報(概要) | 株式会社ハタケホットケ(設立:2021/10/25、代表:日吉 有為、所在地:長野県塩尻市) |
上記は発表された情報を整理した一覧です。補助金利用の可否や追加費用、GNSS設定費用など詳細は各自治体の窓口やハタケホットケの窓口に問い合わせることが案内されています。説明会への参加や製品の予約は先着順での受付となるため、検討する場合は申し込み手続きを確認する必要があります。