3月2日開設:万博外壁がオフィス内装に生まれ変わる
ベストカレンダー編集部
2026年2月13日 11:35
外壁パネル再生
開催日:2月14日
📅 カレンダーに追加:Google|iPhone/Outlook
万博の「いのちめぐる冒険」外壁が働く場の素材として再生される理由
デジタル・トランスフォーメーション支援を行うスパイスファクトリー株式会社は、2026年3月2日に関西拠点を新たに開設するにあたり、大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「いのちめぐる冒険」で使用された外壁コンクリートパネルを万博レガシーとして再利用し、新オフィスの内装素材の一部に取り入れることを発表しました(プレスリリース発表:2026年2月13日 10時01分)。
この取り組みは、当社が掲げる「新しく買う」より「活かして使う」を標準とする拠点づくりの方針に基づき、万博という一過性の場で用いられた建築資材を会期後も社会の中で活かし続ける循環の実践を目指すものです。廃棄や資材ロスの削減、地域貢献という観点を含めた総合的な文脈で計画されています。
海水配合コンクリートと“セル(Cell)”構造──技術的特性と再利用方法
シグネチャーパビリオンの外壁は、鉄骨フレームと特殊なコンクリートパネルによる多数の“セル(Cell:細胞)”が組み合わされて一つの“いのち”として構成されていました。これらのセルを構成するコンクリートパネルは、一般的な淡水混和ではなく大阪湾の海水を用いる配合が採用されています。
さらに、緊張材として従来の鋼線ではなく炭素繊維ケーブルを使用する技術が導入されており、これにより海水使用を可能にして長寿命化や軽量化など多くの革新性をもたらしました。本取り組みでは、こうした特性を持つ外壁コンクリートパネルを切断・加工・再配置し、新オフィスの内装パーツとして再構成します。
技術的特徴の整理
外壁パネルの技術的背景を整理すると、主に以下の特徴があります。これらは再利用の際の加工条件や安全性、耐久性評価に直接影響します。
- 海水配合コンクリート:淡水ではなく大阪湾の海水を配合して製造されたコンクリート。
- 炭素繊維ケーブルの緊張材採用:鋼線の代替として用いることで海水利用が可能となり、腐食リスク低減と軽量化を実現。
- セル(Cell)というモジュール構造:パーツ単位での取り外しや再配置が可能で、内装材としての二次利用に適した形状。
これらを踏まえ、実際の再生・設置作業ではコンクリートの状態確認、接合部の補強、表面処理といった工程が想定されます。安全性に配慮した評価・補強を行った上で内装材として組み込まれます。
DIYイベントの実施と参加のあり方
再生作業の一環として、当社は2026年2月14日にDIYイベントを実施します。本イベントには当社メンバーに加え、その家族も参加し、万博会期中にパビリオンを構成していた外壁コンクリートパネルを新オフィスの内装として再構成する作業を行います。
当日は子どもを含む家族が自ら手を動かすことで、万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」に込められた思想を日常の働く場へ継承する狙いがあります。作業内容は安全管理下でのパネル運搬や設置補助、表面仕上げの補助など、多様な工程を参加者が体験できる構成です。
スパイスファクトリーの循環設計とこれまでの実績
スパイスファクトリーは拠点を置く地域への貢献を重要な経営テーマと位置づけ、拠点づくりでも「活かして使う」を標準とする方針を掲げています。今回の関西拠点の取り組みは、その方針の継続かつ発展です。
過去の取り組みとして、東京本社移転時には什器の約77%をリユース品で設計し、産業廃棄物のリサイクル率を94.3%にまで高めた実績があります。関西拠点でも同様の循環設計の考え方を引き継ぎ、万博からの資材を次の用途へとつなげます。
- 会社名
- スパイスファクトリー株式会社 (Spice Factory Inc.)
- 代表
- 代表取締役CEO 高木 広之介
- 設立
- 2016年3月
- 資本金
- 307,008,000円(資本準備金含む)
- 事業内容
- 360°デジタル・インテグレーション事業(事業サービス構想支援、システム開発、UI/UX、マーケティング支援等)
拠点情報としては、東京本社(東京都港区台場)、福岡拠点(福岡市中央区大名)、そして関西拠点は当初京都市下京区のムーンバットビル7F コネクト京都に置かれていましたが、2026年3月2日より大阪府大阪市中央区本町一丁目6番地17号 THE VILLAGE OSAKA 10階へ移転することが明記されています。
河森正治氏のコメントと関連情報、記事の要点整理
シグネチャーパビリオン プロデューサーの河森正治氏は、本取り組みに対してコメントを寄せています。河森氏はパビリオン制作での意図として、万博で終わるのではなく資材が形を変えて次の物語へと連鎖することを重視しており、今回の事例をその延長線上にあるものと位置づけています。
河森氏のコメントの要旨は次のとおりです。『いのちめぐる冒険』パビリオンの一部が新しい創造の拠点に受け継がれることを嬉しく思う、体験としてのDIYが『いのち』を育む行為に等しい、過去の万博体験が創作の原点であること、オフィスで過ごす時間が次世代の想像力を刺激するきっかけとなることへの期待が述べられています。
また、今回の取り組みと関連情報は外部公開された資料でも紹介されています。関連ページとして、パビリオンに関する解説は下記で確認できます。
以下に、本記事で伝えた主要な情報を表形式で整理します。表は実施日、関係者、使用資材、技術の特徴、拠点情報などを網羅しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プレス発表日時 | 2026年2月13日 10:01 |
| 関西拠点開設・移転日 | 2026年3月2日(THE VILLAGE OSAKA 10階へ移転) |
| DIYイベント実施日 | 2026年2月14日(当社メンバーとその家族が参加) |
| 再利用する資材 | 大阪・関西万博 シグネチャーパビリオン 外壁コンクリートパネル(セル構造) |
| 技術的特徴 | 海水配合コンクリート、炭素繊維ケーブルを緊張材に採用、セル(モジュール)構造 |
| 当社の過去実績 | 東京本社移転時に什器約77%をリユース、産業廃棄物リサイクル率94.3% |
| 代表者 | 代表取締役CEO 高木 広之介 |
| 設立・資本金 | 設立:2016年3月/資本金:307,008,000円(資本準備金含む) |
| 関連リンク | https://spice-factory.co.jp/ https://shojikawamori.jp/expo2025/architecture/ |
本稿では、スパイスファクトリーが大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン外壁を万博レガシーとして再生し、新オフィスの内装材として活用する計画の背景、技術的特徴、DIYイベントの実施予定、会社の方針と過去実績、そして河森正治氏による趣旨の確認までを網羅して整理しました。関係する日付や場所、技術の要点を表にまとめることで、今回の取り組みが持つ意図と具体性を明確化しています。