ASKAが描く昭和のクリスマス、東京初日レポ
ベストカレンダー編集部
2026年2月20日 05:59
ASKA 昭和のクリスマス
開催日:2月12日
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蘇る“昭和のクリスマス”──東京国際フォーラム初日で見た光景
2026年2月12日、東京国際フォーラム ホールAで行われた『ASKA CONCERT 2026 昭和が見ていたクリスマス!?』初日公演の模様をレポートする。本シリーズはASKAがライフワークの一つとして位置づける企画で、2009年・2012年に続き14年ぶりの開催となった。今回は東京と大阪で合計4公演が行われ、初日の会場は開演前から期待感に満ちていた。
過去2回のステージの模様を映したオープニングVTRに続き、幕が開くとASKAが登場し、布施明の「君は薔薇より美しい」(1979年)を披露した。伸びやかで艶のある歌声が会場に広がると、照明が薔薇色に染まり、昭和の華やかな空気感を瞬時に喚起する幕開けとなった。記事中で紹介される演出と歌唱は、過去のシリーズを踏襲しつつも、今のASKAの表現が重なったものであった。
ステージ演出と観客の反応
ミラーボールや色彩豊かな照明が場面ごとに変化し、観客の視覚的な没入感を高めていた。ピンキーとキラーズの「恋の季節」(1968年)では、ASKAが帽子に手をかけるピンキーの仕草を取り入れたパフォーマンスを行い、大きな歓声を誘発した。演出はノスタルジーを刺激しつつ、新しい解釈も取り入れる構成になっている。
会場全体を包み込む音響と演奏の厚みは、このシリーズの大きな魅力だ。観客は昭和の空気を「体験」するようにステージに集中し、拍手やハンドクラップで参加する場面も多かった。演奏と歌によって、当時の賑やかさや希望の匂いが再現される夜となった。
総勢39名が紡ぐ音の厚みとセットリストの全容
この日のステージは指揮・編曲を務める藤野浩一を中心に、Newherd Special Big Band(管楽器14名、ギター2名、ベース、ドラム、パーカッション各1名)と13名のストリングスチーム、さらにASKAバンドのメンバーとUUMIの3名によるコーラス隊を含めて、総勢39名で構成された。演奏陣には澤近泰輔(ピアノ・編曲)、クラッシャー木村(バイオリン)、高橋あず美、結城安浩らが名を連ねる。
ビッグバンドとストリングス、コーラスが同時に立ち上がることで生まれる音の重層性は、昭和の楽曲を新たな音響体験として提示するうえで重要な役割を果たしていた。アレンジは原曲の味わいを活かしつつ、場面によっては大胆に変貌させることで、懐かしさと新しさの両立を図っている。
東京公演初日セットリスト(全編)
以下は初日・東京国際フォーラム ホールAでのセットリスト。オープニング~エンディングBGMまで、演奏順どおりに記載する。
- 君は薔薇より美しい
- 恋の季節
- 雨のバラード
- 廃墟の鳩
- 五番街のマリーへ
- 君をのせて
- 木綿のハンカチーフ
- 悲しい色やね
- You Raise Me Up
- オンリー・ロンリー
- 安息の日々
- Love is alive / デュエット
- ロマンス / 岩崎宏美
- また逢う日まで
- あの鐘を鳴らすのはあなた
- 夢の番人
- 狂想曲(ラプソディ)
- Far Away
- YOUNG MAN (Y.M.C.A)
- 野いちごがゆれるように
- BIG TREE
- 見上げてごらん夜の星を / デュエット
エンディングBGMは「夢はるか」。全22曲の構成は、昭和歌謡からCHAGE and ASKAの楽曲、英語曲まで幅広い選曲で組まれている。
アレンジの工夫と楽曲ごとの聴きどころ
楽曲ごとのアレンジは原曲を尊重しつつ、ASKAの表現力を引き出す方向で再構築されている。例えばタイガースの「廃墟の鳩」はギターを前面に出した壮大なロックバラードとして生まれ変わり、歌詞の一節<汚れなき夜をこの地上に再び創るために>は令和の今にも響く切実さを伴って届いた。
ペドロ&カプリシャスの「五番街のマリーへ」では優美なストリングスとたおやかなホーンがASKAの温かな歌声を支え、ジョシュ・グローバンで知られる「You Raise Me Up」(デヴィッド・フォスター制作)では英語歌詞を情感豊かに歌い上げる場面が印象に残った。上田正樹の「悲しい色やね」はブルージーな解釈が施され、独自の色合いで提示された。
また、CHAGE and ASKAの楽曲では楽曲制作当時とは異なる深い味わいが生まれていた。特に「安息の日々」では<人生><道>といった語が現在の実感を伴って響き、観客にとっても時間の重なりを強く感じさせる演奏となった。
ゲストとMC、エピソードがつなぐ世代を越えた時間
今回の特別ゲストは岩崎宏美。ASKAが2009年にもゲストとして迎えた流れを引き継ぎ、東京公演ではデュエットや岩崎のソロ楽曲「ロマンス」が披露された。岩崎はゴージャスなシルバードレスで登場し、その流麗な歌声とASKAのハーモニーが会場を包んだ。
MCではASKAが子ども時代のエピソードを語る場面があり、坂本九に関する幼少期の思い出を紹介した。ASKAは「僕は子どもの頃から歌謡曲が大好きで、物真似ばかりやっていました。今のクリスマスは家で静かに過ごすようになりましたが、僕らが子どもの頃のクリスマスはとにかく賑やかで、子ども心に年末が来るのが楽しみでした。今日は、僕が子どもの頃に心待ちにしていた昭和の年末の賑やかさを、みなさんとともに楽しみたいと思います」と語り、会場との共有する時間を強調した。
共演者紹介と現役世代の参加
本公演では指揮の藤野浩一のほか、オーケストレーションや若手の才能も紹介された。セットリスト4曲のアレンジを担当した大学生のサックス奏者・音楽家、鈴木真明地が紹介される場面があり、世代を越えた繋がりが生まれている点が強調された。藤野はかつて坂本九と仕事をした経験があるという縁も紹介された。
ゲストとの掛け合いやステージ上でのアイコンタクトは、単なる歌唱のやり取りを超えて互いのリスペクトを示すシーンとなった。岩崎は楽曲後に「こんな豪華な演奏で『ロマンス』を歌えるなんて、夢のよう」と語り、演奏陣のクオリティを称していた。
終盤の構成とエンディング
後半はCHAGE and ASKAの楽曲が連続して配置され、観客が立ち上がってハンドクラップする場面もあった。昭和末期の喧噪や賑わいを想起させる「狂想曲(ラプソディ)」(1988年)やジャジーな「Far Away」(1988年)を経て、会場は高揚感に満ちた様相を呈した。
ラストは岩崎宏美とASKAによる坂本九の「見上げてごらん夜の星を」(1963年)。岩崎の歌で始まり、ASKAがリードを取り、2人でコーラスする場面で<二人なら苦しくなんかないさ>というフレーズが力強く響いた。39名が並んでの挨拶と盛大な拍手で本編は締めくくられた。エンディングBGMは「夢はるか」。
公演情報、主催・制作・チケット、そして全国ツアー日程
本公演の正式情報は以下のとおりである。タイトルはASKA CONCERT 2026 昭和が見ていたクリスマス!?。出演はASKA、指揮・編曲は藤野浩一。演奏はNewherd Special Big Band、特別ゲストに岩崎宏美が参加した。
東京公演の日程は2026年2月12日(木)・13日(金)、両日とも開場17:30 開演18:30、会場は東京国際フォーラム ホールA。大阪公演は2026年2月16日(月)・17日(火)、両日とも開場17:30 開演18:30、会場はグランキューブ大阪(大阪国際会議場)。入場料はS席13,000円(税込)、A席9,000円(税込)。主催はサンライズプロモーション、企画・制作はBURNISH STONE、協賛はローソンエンタテインメント。協力はディスクガレージ(東京公演)/関西テレビ放送、リバティ・コンサーツ、夢番地(大阪公演)。お問い合わせはサンライズプロモーション 0570-00-3337(平日12:00~15:00)。
公演情報のウェブページは下記のとおりである。東京公演:https://sunrisetokyo.com/detail/31205/、大阪公演:https://sunrisetokyo.com/detail/31207/。ASKA Official Site:https://fellows.tokyo
あわせて、ASKAの全国ツアー『ASKA CONCERT TOUR 2026-2027』の開催が決定しており、下記のスケジュールで多数の会場が発表されている。以下は公表されている全日程で、掲載どおりの情報を漏れなく記載する。
- 2026年
- 9月19日(土) 東京 J:COMホール八王子
- 9月26日(土) 栃木 栃木県総合文化センターメインホール
- 9月27日(日) 埼玉 大宮ソニックシティ大ホール
- 10月11日(日) 岐阜 長良川国際会議場メインホール
- 10月12日(月祝) 三重 四日市市文化会館第一ホール
- 10月16日(金) 岡山 倉敷市民会館
- 10月18日(日) 鳥取 米子コンベンションセンターBIG SHIP
- 10月21日(水) 大阪 フェスティバルホール
- 10月22日(木) 大阪 フェスティバルホール
- 10月25日(日) 兵庫 神戸国際会館こくさいホール
- 10月31日(土) 青森 リンクステーションホール青森
- 11月2日(月) 秋田 あきた芸術劇場ミルハス
- 11月14日(土) 京都 ロームシアター京都メインホール
- 11月15日(日) 京都 ロームシアター京都メインホール
- 11月21日(土) 愛媛 松山市民会館大ホール
- 11月22日(日) 香川 レクザムホール大ホール
- 11月25日(水) 愛知 刈谷市総合文化センター大ホール
- 11月28日(土) 兵庫 アクリエひめじ大ホール
- 11月29日(日) 奈良 なら100年会館大ホール
- 12月4日(金) 石川 本多の森北電ホール
- 12月5日(土) 長野 ホクト文化ホール・大ホール
- 12月11日(金) 福島 會津風雅堂
- 12月13日(日) 山形 やまぎん県民ホール
- 12月18日(金) 滋賀 守山市民ホール大ホール
- 12月20日(日) 和歌山 和歌山県民文化会館大ホール
- 12月23日(水) 長崎 ベネックス長崎ブリックホール
- 12月25日(金) 福岡 福岡サンパレスホテル&ホール
- 12月26日(土) 熊本 熊本城ホールメインホール
- 2027年
- 1月8日(金) 福井 福井フェニックス・プラザ エルピス大ホール
- 1月10日(日) 新潟 新潟県民会館大ホール
- 1月11日(月祝) 群馬 高崎芸術劇場大劇場
- 1月15日(金) 千葉 市川市文化会館大ホール
- 1月16日(土) 山梨 YCC県民文化ホール大ホール(山梨県立県民文化ホール)
- 1月22日(金) 神奈川 よこすか芸術劇場
- 1月24日(日) 静岡 アクトシティ浜松大ホール
- 1月29日(金) 山口 KDDI維新ホール
- 1月30日(土) 広島 広島文化学園HBGホール
- 2月6日(土) 宮城 仙台サンプラザホール
- 2月12日(金) 東京 東京国際フォーラムホールA
- 2月13日(土) 東京 東京国際フォーラムホールA
- 2月20日(土) 沖縄 沖縄なはーと大劇場
- 2月21日(日) 沖縄 沖縄なはーと大劇場
- 3月13日(土) 北海道 札幌文化芸術劇場hitaru
- 3月14日(日) 北海道 札幌文化芸術劇場hitaru
- 上記公演に加えて数公演が開催予定
以上が公表されている日程の全一覧である(2026年分および2027年分を含む)。
チケット・問い合わせと主催者情報
入場料はS席13,000円(税込)、A席9,000円(税込)。主催はサンライズプロモーション、企画・制作はBURNISH STONE、協賛はローソンエンタテインメント。協力はディスクガレージ(東京公演)/関西テレビ放送、リバティ・コンサーツ、夢番地(大阪公演)。問い合わせ先はサンライズプロモーション 0570-00-3337(平日12:00~15:00)で、詳細は各公演ページを参照する。
各公演のウェブページ
- 東京: https://sunrisetokyo.com/detail/31205/
- 大阪: https://sunrisetokyo.com/detail/31207/
- ASKA Official Site: https://fellows.tokyo
要点の整理
以下の表は本記事で扱った主な情報を分かりやすくまとめたものである。初日のセットリスト、出演陣、開催日程、問い合わせ先など、観覧や取材の際に必要となる基本的なデータを整理している。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公演タイトル | ASKA CONCERT 2026 昭和が見ていたクリスマス!? |
| 初日(東京) | 2026年2月12日(木)開場17:30 開演18:30 / 東京国際フォーラム ホールA |
| 初日(東京)2日目 | 2026年2月13日(金)開場17:30 開演18:30 / 東京国際フォーラム ホールA |
| 大阪公演 | 2026年2月16日(月)、17日(火)開場17:30 開演18:30 / グランキューブ大阪(大阪国際会議場) |
| 出演・指揮 | ASKA / 指揮・編曲 藤野浩一 |
| 演奏 | Newherd Special Big Band(管14名、ギター2名、ベース、ドラム、パーカッション各1名)、ストリングス13名、ASKAバンド、UUMIコーラス3名(総勢39名) |
| 特別ゲスト | 岩崎宏美 |
| セットリスト(初日) | 全22曲(オープニング~エンディングBGM「夢はるか」含む) 詳細は本文のリスト参照 |
| 入場料 | S席13,000円(税込) / A席9,000円(税込) |
| 主催 / 企画・制作 / 協賛 | 主催: サンライズプロモーション / 企画・制作: BURNISH STONE / 協賛: ローソンエンタテインメント |
| 協力 | ディスクガレージ(東京公演) / 関西テレビ放送、リバティ・コンサーツ、夢番地(大阪公演) |
| 問い合わせ | サンライズプロモーション 0570-00-3337(平日12:00~15:00) |
| 公式情報 | 東京: https://sunrisetokyo.com/detail/31205/ / 大阪: https://sunrisetokyo.com/detail/31207/ / ASKA Official Site: https://fellows.tokyo |
| 取材クレジット | 文: 音楽ライター 長谷川誠 / 写真: 西澤祐介 |
以上が初日公演のレポートと公演情報の整理である。本公演は昭和の名曲群を現在の演奏体制で再提示し、世代を越えた接続を図る機会となった。演奏の構成やセットリスト、ツアー日程など、観覧や関係者による確認のために必要な情報は本文と上表に整理している。